(原題:Karate Kid: Legends)(アメリカ,2025)
ダニエルさん(ラルフ・マッチオ)とジャッキーの共演。
話としては,まぁ,『ベスト・キッド』(1984)をほぼ踏襲。もともとジャッキー師父に北京でカンフーを習ってた主人公の高校生が,母親とニューヨークへ引っ越してきて,なんだかんだあって,空手大会に出場することに。そこで,ジャッキー師父は,遠くカリフォルニアの元ミヤギさん家に住む旧友のミヤギさんの弟子ダニエルさんに助っ人を頼むことに。
ジャッキーは,おじいさんの師匠役だからおじいさん風で良いのだけど,ホントにおじいさんになってるなぁとつくづく感じました。
主人公の高校生は,チンピラ三人を超人的なアクションでやっつけたりニューヨークのピザ屋の親父にカンフーを教えたりするぐらい達人なのに,ライバルのバイオレントなブラック高校生に校庭での初対戦で苦戦したり,そのブラック高校生がチャンピオンの空手大会のためにまた一から修行し直したりと,強いのか弱いのかよく分からん(そうなると,図式的には,このブラック高校生がめちゃくちゃ強いことになるわけです)。ダニエルさんは「カンフーと空手は違う!」と強調するけれど(だから「空手大会」に出るには「空手」を体得する必要ありと判断して,ジャッキー師父がダニエルさんを呼んだわけだけど),どこがどう違うのか曖昧だし,実際のところ空手大会と称していても,ほとんど天下一武道会みたいで,どの辺が「空手」の大会なのかよく分からん。
とまぁ,『レジェンズ』という名の通り,冒頭にはミヤギさん(ノリユキ・パット・モリタ)とダニエルさんの懐かしい場面(たぶん『2』?)があったり,最後には「コブラ会」のあの人がミヤギさん家に一緒にいたり(ドラマ『コブラ会』絡みでしょう),そのミヤギさん家は,『1』のときのものを再現していたり(ただ,20~30年しても,車の位置までほぼそのまんま,ってのも・・・)と,なつかしの同窓会映画ってことですね。ときどき,数十年ぶりの続編映画で,なつかしのキャストが実際に年を取って出演,ってのがありますが,これもそれ。
あとは,やっぱり,ダニエルさんとジャッキー師父では,功夫の蓄積が違うのが,見えちゃうな~(笑)。ラフル・マッチオは,別に,アクション俳優じゃないしなぁ。そもそも『カラテ・キッド』の面白さは,ド素人が無我夢中で謎の稽古(ワックスがけとかペンキ塗りとか)して,知らない内に強くなっていて,最後には強い奴に勝つ,って話なわけで,そのかつてのダニエルさん(=ド素人)はジャッキー師父(=説明不要のレジェンド・アクション俳優)並みに達人扱いだし,一方で,ニューヨークに来た時点ですでに相当なカンフーができる主人公が,空手大会のために例のジャッキー版『ベスト・キッド』の服を着たり脱いだりする謎稽古を今更繰り返したりと,なんか全体に緩い。ああ,ゆるく懐かしむ映画だったか。
主人公とジャッキー師父がニューヨークで再開する場面では,なぜか師父が自宅に不法侵入していて暗闇の中いきなり主人公に全力で攻撃を仕掛ける,という意味不明の師弟いちゃつき場面も。
ダニエルさんとミヤギさんの『ベスト・キッド』(1984)は,ブルース・リー師父の『ドラゴンへの道』(1972)に並ぶ,僕のベストオブベストな映画だけに,まぁ,言いたいことはたくさんありやす(笑)。
★★











