2026年10月3日

8番出口

(日本,2025)

話題作,ようやくアマプラで見ることができました。なるほど~,そういう話ですか。シンプルですが,アイディアは秀逸であり,楽しめました。もともとはゲームで,その実写化なのね。

★★★


ブログ【杖と太刀】に,タイトルの理由について書きました

 ブログ【杖と太刀】に,どうしてこういうタイトルにしたのか,その理由について書きました。

【杖と太刀】

https://jo-and-tachi.blogspot.com/

ブログ【杖と太刀】に,全日本大会のことを少し書きました

ブログ【杖と太刀】に,全日本大会のことで,もう一つ思ったことを少し書きました。

こちらのブログで全日本についての感想は書いてますので,そこで書かなかったことを一つだけ。良かったらそちらもぜひ。

【杖と太刀】

https://jo-and-tachi.blogspot.com/

2026年10月1日

宇宙人ソープ 地球にカムバック

(原題:Thorp)(アメリカ,2020)

お別れのあいさつをできなかった幼友達のサムを探しに,25年ぶりに地球に戻って来た宇宙人ソープ(←口髭のおっさん)。久しぶりに来た地球では,人々の様子はすっかり変わって,みんながみんな,スマホばかり見ている。

とまぁ,テーマは「人と人とのつながり」で,とっても良いし,ソープのヘンテコぶりも宇宙人っぽくて良い。良い奴だし。ただ,サム探しの裏側で,ソープを狙う怪しい人物がいるわけですが(単なるコメディではなくて,ちょっとサスペンス風味を加えているわけですが),その理由が,ううん,まぁ,なんとなく浮いてる(要らない)気がしました。

なんか,ただ戻ってくるだけでいいじゃん,と思ったんですけどね(突然別れた理由なんて,他にいくらでも考えられるでしょう。たとえば,惑星間移動にはタイミングが限られているとかなんでも理屈は付くでしょう)。むしろ,この,宇宙人ソープの変人ぶりに触れた地球人たちが変わっていく,でもって時間が来たのでまた去っていく,って物語で良かったんじゃないでしょうかね。サスペンス風味を入れるなら,MIBみたいな謎の黒服でも良かったのでは?(そいつも,ソープに会って心変わりしちゃう)。

★★


コカイン・ベア

(原題:Cocaine Bear)(アメリカ,2022)

マフィアが(証拠隠滅のために?)飛行機から投下した大量のコカインを,自然公園に住むクマが食べて大騒ぎ。人体損壊スプラッタ映画。実話に基づくらしい。どこまで?

★★


2026年9月30日

【お知らせ】「杖道」に関するブログを別に書くことにしました

これまで長いこと,ブログはこの「湯川ポテンシャル。」一つに集約していました。ずっと以前は,映画のことは映画のブログ,本のことは本のブログ,武道・武術のことは武道・武術のブログと分けていたのですが,それが面倒になったので,一つに集約していました。

そうやってずっとごった煮状態で書いてきましたが,ここへ来て,なんとなく,「杖道」だけは分けて書こうかと思い立った次第です。というのも,ごった煮だと,「杖道」があんまり目立たないなと思ったからです。というわけで,


「杖と太刀」

https://jo-and-tachi.blogspot.com/


というブログを別に立てました。こちらのメインのブログでも,身体や感情に関連して杖道のことを書くかもしれませんが,基本的に今後は,杖道(および武道・武術)に関しては,上記の「杖と太刀」というブログの方で書こうかと思います。

わずかながらでも私のブログを読んでいただいている方がもしおられましたら,そのようにいたしますので,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

シンパシー・フォー・ザ・デビル

(原題:Sympathy for the Devil)(アメリカ,2023)

ニコラス・ケイジ!

頭のイカれた野郎とかヘンな奴をやらせたら,世界一だなぁ。しかも,まぁ,よくこれだけ映画に出てるよなぁ。『ロングレックス』と『ドリーム・シナリオ』と同じ,2023年ぢゃないですか。何でもやるよなぁ。すごいなぁニコラス・ケイジ。

妻が出産間近の冴えない中年男デイビッドは,小さい息子を親戚に預け,急いで病院へ向かおうとする。第一子が出産時に亡くなったこともあり,妻も自分も出産にはことさらに心配ばかりが募る。急いで車を走らせ,ようやく病院の地下駐車場に着いて降りようとしたとこと,真っ赤な髪の毛でワイン色のスーツを着た奇妙な男(ニコラス・ケイジ!!)が突然後部座席に乗り込んできて,拳銃を向け,「車を出せ!」と凄んできた。すわ,強盗か!?しかもこんなときに!

タイトルですが,これは,ローリング・ストーンズの曲(日本語では「悪魔を憐れむ歌」と訳されてる?)ですね。そこから取ってきたんでしょうね,きっと。そのまま日本語に訳せば,「悪魔への共感」でしょうか。で,そのストーンズの曲を聞いてみましたが,ほうほう,なるほど,悪魔が語ってる歌なのね。サビは,

Pleased to meet you / Hope you guess my name / But what's puzzling you / Is the nature of my game

です。ちゃんと韻を踏んでますね~(なんか,大学1年生のときの英語の授業を思い出しました。その先生は英詩が専門でした)。youとyou,nameとgame。訳せば,

「お目にかかれて光栄です/私の名前をご存じであれば幸いです/なお,あなた方を惑わせていますが/それが私のゲームの特徴なのです」

でしょうか。なるほど~。いやはや,この曲をもともと知ってれば,この映画もまた面白味がさらに深まっただろうなぁ。教養ってのはホント,重要です。知ってるか知らないかで,その後に遭遇する物事の味わい深さが変わる。それが教養っちゅうやつですね~。

★★★


2026年9月28日

第53回全日本杖道大会

9月26日(土),神奈川県の横浜武道館にて,第53回全日本杖道大会が開催されました。三段の部は,北海道から沖縄まで,総勢29組が出場しました。結果は,3回戦まで進み,ベスト8でした。


昨年の第52回大会(埼玉)では,1回戦で早々に敗れました。敗れた理由は,集約すれば「硬さ(固さ)」だったと思っています。硬さとは,緊張ゆえの硬さもありますし,技そのものの硬さもあります。武術はやはり,硬くてはいけません。そういう色んな意味での硬さをなくすよう,つまり,「軟らかさ(柔らかさ)」を少しでも身に付けるよう,この一年間のテーマの一つにして,稽古してきました。そこで,一つ掲げたモットーが,双葉山の「稽古は本場所の如く,本場所は稽古の如く」でした。試合で(特に緒戦で)緊張しないように・・・。これをスマホの待ち受け画面にして(笑),日々の稽古で心掛けました。

大会はやはり,1回戦(緒戦)の入りが重要です。一番緊張しますから。ここで気負い過ぎて,力み過ぎては,すなわち,「硬さ」が出てしまいます。硬いと当然,技は粗く雑になります。武術は敵を制する技術ですから荒々しいものではありますが,ただ荒々しいだけの武力は効率が悪い。それは術とは言いませんね。術であるためには,最小の力(コスト)で最大の効果(ベネフィット)を発揮しなければなりません。そのためには,まずは単純に,力まないことですね。まぁ,武術に限らず,人生において何事もそうですが(笑)。

今回,そういう意味では,昨年よりは硬くならずにできたと思います。一年間の稽古の成果は,自分なりに感じる1回戦でした。

1回戦のお相手は,宮城県のお二人。試合前,身体を動かしているお二人をチラッと横目で見たところ,姿勢も構えも,杖や太刀の振りも,とても安定しています。宮城県には素晴らしい高段者の先生方が大勢おられますから,きっと上手いだろうと思っていましたが,予想通り,とても手強い相手だと感じました。であるからこそ,胸を借りる思いで(ありきたりな言葉を使えば「挑戦者」のつもりで),気負わず,精一杯の技を演武しようと思うことができました。

そこで今回一つ学んだことは,相手をリスペクトするのが大切だということ。今までリスペクトしてこなかった,という意味では決してありません(笑)。今までは,対戦相手が自分たちより上手なのかどうなのか分からないために,ただ不安に思うだけでした。しかし,相手が上手いことを前提に,精一杯やること,ベストを尽くすこと。これが大切だと感じました。

特に杖道の試合は,対戦相手と直接交わることはありません。実質的には,単に,自分(たち)の形を演武するだけです。もし相手が上手いと判断されれば負けるし,自分(たち)の方が上手いと判断されれば勝つ。そういう相対的な判定です。だからこそ,勝ち負けは,自分の統制下にないところの要素が結構な割合を占めています。つまり,対戦相手よりも上手とか下手とかは,実はどうでもよいことであり,いかにマインドフルに演武をするかが,杖道大会のキモだということを,改めて感じました。

結果は,1回戦と2回戦に勝つことができました。対戦していただいたお相手の二組に感謝です。3回戦は,昨年の大会で優秀賞だった北海道のペアでした(三段の部までは決勝戦はなく,二組が優秀賞を受賞します)。もし勝ち進めば必ずこの北海道ペアと当たると思っていましたので,対戦できたことにこれまた感謝です。結果は,1-2で負けました。残念。しかし,旗は一つ上がりましたので,0-3の完敗ではなかったということは,それなりに良かったと審判の先生方に見ていただけたということかと思います。


今回,ありがたいことに,杖道仲間の方々に1~3回戦の動画をすべて撮っていただけました(これも本当に感謝です)。負けて思うに,つい何度も見たくなるのは負けた試合ですね。何が足りなかったのか,何が良くなかったのか,お相手の何が良かったのか,どこが自分(たち)より優れていると判断されたのか。負けた悔しさというよりも,勝ったお相手の(相対的な)良さは何か,負けた自分の(相対的な)悪さ・足りなさは何かと考える。そして,お相手の良いところを取り込み,自分の悪いところや足りないところに気づいて修正しようとする。早速いくつか真似しようと思うところがあり,そういう意味では,負けたのに得をした気分です。

つまり,逆説的ですが,勝つよりも負けた方が得るものが多いような気がしました。

勝てば単純に嬉しいですが,しかし,嬉しいだけです。自己を顧みることはあまりないでしょう(←私の場合)。反省することも少ないでしょう(←私の場合)。なぜなら,結果的に,勝っているから。もちろん,一流のアスリートや毎年優勝し続けるような人であれば,勝った試合からも足りなさを学び,さらに精進するんでしょうね。それが一流の証,トップを維持する要因に違いありません。しかし,私のような凡人は,勝った試合を見てもせいぜい悦に入って,まさにユング的な「自我肥大」(エゴ・インフレーション)を起こすだけです。得るものがあまりない。

もちろん負けるのは嬉しくないですが,しかし,自分の杖道をもっと良くしていくためには,負けることは決して良くないことではなく,むしろ必要なことであることを,今回もまた,つくづく思いました。


11月末には,広島杖道大会に出場します。個人戦と団体戦があります。今回の全日本大会で得たことを稽古に活かしつつ,大会に臨みたいです。そして,昨年に続き,広島でもまた色々得られるものがあるかと思うと,今から楽しみです。


2026年9月27日

沈黙:雑音まみれの世界のなかの静寂のちから

ティク・ナット・ハン(著)池田久代(訳) 2021 春秋社

とても良い本でした。マインドフルネスとはどういうことか。仏教的に生きる。


2026年9月17日

隣人13号

(日本,2004)

いやぁ,また観てしまった。復讐映画,隣人13号。20年以上前の小栗旬と中村獅童。小栗旬が若い。中村獅童が怖い。二人でグルーヴしてるシーンがキモすぎて,つい見入ってしまいます。

全編グロくて暴力的で救いがないけど,終わり方は悪くないと思う。二回観て,意味が分かりました。なるほどそういうことね。

★★★



2026年9月16日

そして奇妙な読書だけが残った

大槻ケンヂ 2025 本の雑誌社

いいなぁやっぱり,オーケンのエッセイ。


2026年9月10日

アイランド・ゼロ

(原題:Island Zero)(アメリカ,2018)

ある日,電気も電話もネットも通じなくなり,定期便のフェリーも来なくなった,陸からは60キロ離れた孤島。ここのところ魚も全く獲れない。船で島から出ていった者もどうやら失踪したようだ。一体,何が起こっているのか。その正体は,謎の海洋生物だった・・・。

アイディア自体は面白いけど,なんかもう,とにかく全体に安っぽい。いろいろ無理がある。途中までは期待して観てたけど,うううん,なんだかなぁ。

そもそも,定期便が島に行かなかったら(行っても戻ってこなかったら),フェリー会社が気づくだろう。フェリー会社が気づかなくても,取引してる食品会社とかが気づくよね。1週間も孤立してたらニュースになるよ。なぜ誰も助けに来ない?海からだと来れないなら,船じゃなくて,ヘリコプターとかさ。その辺の無理筋をなんとか通すための設定も,途中でお披露目されるんだけど,それもまた無理がある,っつうか。

ああ,もうだめだ。モンスターの造形とか性質とか描写とか,登場人物のやられ方とか,あまりにもショボすぎて,最後まで観ていられない・・・。登場人物のサブストーリーも,ぜんぜんショボいしなぁ。なんだこれ。まぁ,いろいろ映画観てりゃ,時には駄作にも当たるよね。

なお,準主役の女医(元軍人?軍医?)は,ドラマ『The Boys』の元CIA副長官グレイス・マロリー役だった,ライラ・ロビンス。

★



2026年9月6日

陰謀論入門:誰が,なぜ信じるのか?

ジョゼフ・E・ユージンスキ(著) 北村京子(訳) 2022 作品社

「陰謀論」の入門書として最適,と言われている本。陰謀論関係の本で必ず引用される有名なやつです。勉強になりました。なお,原著そのものは2020年に公刊されているので,二期目のトランプ政権については触れられていない。陰謀論を駆使する政治家ドナルド・トランプをリーダーに冠するアメリカ合衆国は一体どこへ行くのか,ぜひ著者に語ってもらいたい(もうすでに出ているかもしれないから,そのうち翻訳書が出るかな)。


究極Q太郎詩集 散歩依存症

究極Q太郎 2024 現代書館

「詩」って,分かりにくい。何について書いているのか,よく分かんない。そんなのが「詩」だという印象がずっとありました。例えば歌に付いた詩(歌詞)は,分かんないものもありますが,比較的分かるものが多い気がします。がしかし,こと純粋な「詩」となると,これがよく分からないものが多いような気がします。気の所為か。ですが,この人の詩は,分かる。言葉がスッと入ってくる気がしました。まぁしかし,それでも意味の分かんないところもありましたけどね。そういう風に詩を読んでしまう私は,たぶん,詩の読み方が分かっていないんだと思いますよ。

というわけで,「詩」なんて読まない私がなんで買って読んだかと言うと,単純に,作者の名前が変だったから(笑)。究極Q太郎。なんというハイセンス。ちなみに,あとがきでも書いていますが,「地球温暖化」のことを深く,深く嘆いています。心から同意。


2026年9月2日

杖道七段六段審査会・地区講習会(福岡)その2:講習会

講習会は,審査会と同会場で,土日に行われました。先にも書きましたが,非常に広い会場であり,また,今回は参加者総勢約370名でしたので,若干少なめだったせいか,隣の人や他段位の人ともぶつかることなく,余裕をもってできました。

杖道愛好者の数は,杖道の全剣連番号がある数(有段者の登録数)からすれば,2025年3月末の時点で,25744人(内女性4300人)だそうです。しかし,初段二段を取って辞めてしまう人も大勢いますから,現時点で実際に活動している人数はもっとずっと少ないでしょう。たぶん2000~3000人ぐらいなのではないでしょうか。どうなのかな?

そのうち,講習会には400~500人,来ます。講習会は冬に東京で,夏に東京以外で開催されますが,冬の東京の講習会は,かなり手狭です。場所が狭いので,二組に分かれて順番に実技もざらです。その点,今回の福岡は370人で,体育館もかなり広かったので,二組に分かれることなくできました。

それはともかく・・・

こうしてわざわざ時間とお金を使って,全国から集まってくる人は,よほど杖道が好きな人であり,まさに,ただの「杖道愛好者」ならぬ芯からの「杖道家」だなぁと改めて思いました。全日本大会に出場される方々もみなさん,腕に覚えのある方たちなので,上手な方が多いですが,特に今回のように夏の講習会(つまり,東京ではない地区講習会)にやってくるみなさんは,上手な方が多いと感じました。いつもお見掛けする,静岡の方,徳島の方,大阪の方,京都の方,福岡の方・・・みなさんお上手です。好きこそものの上手なれ。

やはり,講習会は,八段の先生方による,基本動作12本(単独,相対)と制定形12本の解説が毎回行われますので,動作の確認や教本(解説書)の解釈など,本当に勉強になります。逆に言えば,この講習会での解説を毎回聞かないと(変更点もあり得るので),制定杖道は正しくできないのではないかと思います。なので,正しく制定杖道をしたいと本気で思うなら万障繰り合わせて講習会に参加した方がよい,でしょうね。うん。しかし,まぁ,人生において何を優先とするかは人それぞれ違いますし,また,どうしても都合がつかない場合もありますからね。

そして何より,東京以外の八段の先生のご指導を賜ることができるのも,こういう機会しかありません。東京は,八段の先生が大勢おられるので,杖道を稽古する環境としては極めて恵まれています。それでもさらに貪欲に考えれば,全国におられる八段の先生の教えに触れる,滅多にない機会ですから,これを逃すわけにはいきません。

今回,三四段の講師は,広島の宮脇先生でした。宮脇先生の丁寧な解説と誠実なお人柄に心から感銘を受けました。ああいう杖道が,できるようになりたい。

2026年8月31日

杖道七段六段審査会・地区講習会(福岡)その1:審査会

先週末,福岡は博多にある福岡市総合体育館にて,杖道七段六段審査会と地区講習会が開催されました。地区講習会に参加するついでに,前日に開催される審査会も全日拝見,一日かけて見取り稽古させていただきました。


福岡市総合体育館は,ホテルのある博多駅からは少し離れたアイランドシティという埋立地ニュータウンにありまして,少々交通の便が悪いところではありますが,大変立派で綺麗な体育館でして,メインアリーナはとても広かったです。あまりに広いせいか,さらには連日の猛暑日のせいか,やや冷房の効きが悪いぐらい。

27日(木)に新幹線で博多入りし,28日(金)は,午前中は七段審査を,午後は六段審査を拝見させていただきました。朝10:30から開始し,終了したのは16:00頃でした。七段審査は50~60名ぐらい,六段審査は60~70名ぐらいだったでしょうか。審査は(高い方から)年齢順です。受審されていた先生方は,自分の順番が回ってくるまで椅子に座って待機です。直前まで準備運動さえもままなりません。東京都の五段以下審査会も同じですが,順番が回ってくるまでじっと座っていて,番が来るなりいきなりいいパフォーマンスができるかというと,正直言えば,なかなか難しいですね。

そこで一つ考えたのが,呼ばれたら部屋に入って演武する,入試入社面接みたいな感じにしてはどうでしょうかね(笑)。呼ばれるまでは,待機室で体を動かしたり休んでいたりしていてよい,という感じです。ただ,毎度そういう場所を確保するのが難しいか(笑)。

それはともかく・・・

たかだか三段の私ごときで大変に恐縮ですが,審査会を見ている限り,合格された先生は,丁寧かつ正確に制定杖道をされている方だと思いました。前回の千葉のときもそう感じました。若い人の方がスピードとパワーとクイックネスが当然高いですから,見栄えは良いですが,必ずしもそうした要素を備えていない年配の先生も,ゆっくりではありますが丁寧かつ正確に制定杖道をされている方が,受かっているように思いました。

というのも,ある年配の女性の方が一人おられて,その方は,ゆっくりですが丁寧かつ正確に演武されていたので,その人の受審番号を控えておき,合格するかどうか見ていました。見事合格してました。逆に,ある若い男性の方が一人おられて,その方は,スピードとパワーとクイックネスは高いですが,制定杖道としての細部の詰めが甘い感じで演武されていたので,同じように番号を控えておいたところ・・・不合格でした。

気杖体一致で正しく制定杖道をする,という点で言えば,大会も審査も同じかと思います。大会だから,審査だからと,良しとする基準が変わるようでは,制定杖道の意味がありません。以前は,大会では気迫(パワーとスピードとクイックネスを含む)がこもってる方が審判への印象が強いから勝ちやすいのかなとか,一方で審査はそういうインパクトよりも丁寧にやる方が受かりやすいのかなとか,あれこれ思っていました。しかし,このところは,大会だろうが審査だろうが,制定杖道なのだから,結局のところ,演武の相手と気をつなげて,丁寧かつ正確に,気杖(剣)体一致,これに尽きるかと思っています。どうでしょうかね?

2026年8月26日

邪悪なるもの

(原題:When evil lurks)(アルゼンチン/アメリカ,2023)

感染する魔。アルゼンチン悪魔憑き映画。

原題のlurkは,「潜む,隠れる,待ち伏せする/こそこそ歩く,こっそり行動する,潜行する,そっと動く/気づかれずに(疑われずに)存在する,潜在する」って意味(ランダムハウス英和大辞典)。原題をそのまま訳せば,「魔が潜むとき」でしょうか。

主人公のペドロは,過去に何か問題を起こしていて,田舎の街を追われて辺鄙な農場で弟のジミーと暮らしている。世界がなんでこんなことになっていて,人々はなんでこんな目に遭うのか,そこんところは良く分からない。パンデミックほど蔓延はしていないけれど,都会の方はかなり流行しているようだ。でも田舎は大丈夫,なんて人々が思っているところに,兄弟が隣の農場で感染者を発見する。

7つのルールを守らないと悪魔に憑りつかれる。特殊な道具を使うエクソシスト的な「処置人」でないと退治できない。でも,ほとんど活躍の場なし。悪魔が圧倒的に強力で,ほとんどなす術なし。

★★★


2026年8月24日

ヒロシのネガティブ大全

ヒロシ 2025 自由国民社

ヒロシと同学年です。

ところで,「ぼっちキャンプ」も好きだけど,個人的には「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」が良かったなぁ。スギちゃんよりヒロシの方がいい。コロナになって国内編になって,コロナ事情もありどうしても無茶ができずに消極的になってしまいましたが,コロナ前の海外編は,その攻撃的ロケ(言葉の通じない見知らぬ国の見知らぬ街でおそらくノープランノーアポイントメントの無謀な探索ロケをするその捨て身の姿)が非常に良かったです。


2026年8月22日

考えすぎない練習

ジョセフ・グエン(著) 矢島麻里子(訳) 2025 ディスカヴァー携書

ポイントは,「考えないこと」。「考え(thoughts)」と「考えること((thinking)」は別。考えは直感的なものでありそれ自体は悪いわけではない。それについて,あれこれ考えることがネガティブ感情の根本原因である。したがって,考えなければ,自ずと,安らぎ,愛,喜びに満たされる。安らいでるとき,喜びに満たされているときって,あれこれ考えてないでしょ?

ということで,考えが浮かぶのは良い。そこまで。とにかく,考えないこと。これがミソ。マインドフルネスや禅の話なわけですが,ポイントを絞って「考えることを止めること」を提案していて,なぜそうなのか,いろいろな角度や話を織り交ぜて説明しています。

しかしここでまた問題が生じるのは,我々の脳は「考えないようにすればするほど考えてしまう」わけです。いわゆるウェグナーの,思考抑制によるリバウンド効果ですね(一般的には「シロクマ効果」って呼ばれてるやつです)。ではどうやって考えないようにするか。その辺りを練習するのがマインドフルネスですね。

ただ,本書のポイントは,なぜ「考えること」こそがネガティブ感情の根本原因なのか,そして,なぜ「考えないこと」がとにかく最短最善の方法であるのかを,いろんな角度から説明している点です。これはとても参考になりました。


2026年8月12日

吉永進一セレクション第一巻 霊的近代の興隆:霊術・民間精神療法

吉永進一(著)栗田英彦(編) (2024) 国書刊行会

「精神療法」って言っても,現代の心理療法・精神療法とは違います(なお,心理学では「心理療法」,医学では「精神療法」と言いますが,両者は基本的には同じことを指してます)。

この本で言うところの「精神療法」とは,大正期・昭和初期に流行した,いわば「精神力(生命エネルギーのようなものとかいろいろ)によって(他者の)癒しや治療を施す技法」全般のことです。西洋の催眠術とか,日本土着の(神道や仏教などの)民間療法とかが融合合体したもので,「霊術」とも呼ばれていました。

オカルト研究や宗教研究の文脈で語られるテーマで,前にも『近現代日本の民間精神療法』(栗田英彦/塚田穂高/吉永進一 編)も読みましたが,本書はその編者の一人,吉永進一氏没後にまとめられた氏の論文集であり,非常に勉強になりました。

第二巻は『洗脳・陰謀論・UFOカルト』です。これもまた非常に興味深いので,すでに入手済み。そのうち読みます。



プロジェクト・サイレンス

(原題:Project Silence)(韓国,2024)

いやはや,ハラハラドキドキでした。ハングル語のタイトルは”탈출”で「脱出」って意味みたい。手に汗握る映画ってのはこういうやつですね。

空港へ向かう大きな橋の上で,濃霧のために多重追突事故が起き(まぁ,それも,アホな危険系ユーチューバーが起こした事故がキッカケなのだが),たまたま居合わせた軍用車の車列も巻き込まれる。ただ,それは,最高機密の改造軍用犬を秘密裏に処分するために移送中の軍用車だった。

主人公ジョンウォンは,政府の安全保障室の行政官。留学する娘ギョンミンを空港まで送る途中で事故に巻き込まれる。事故発生直後から,上司である安全保障室長のヒョンベク(次期大統領候補)と連絡を取りながら,なんとか機密(=改造軍用犬に関する計画「プロジェクト・サイレンス」)が世間に漏れないよう,なおかつ,無事に帰れるように奔走するが・・・。

★★★


ただ悪より救いたまえ

(原題:Deliver Us from Evil)(韓国,2020)

韓国ノワール・アクション。スピード感があって,見ていてあっという間でした。主人公のインナム(ファン・ジョンミン)も良いけど,敵役のレイ(イ・ジョンジェ)が色んな意味でキレまくってていいわ~。あと,タイトルが良いよね。これ,新約聖書の「主の祈り」(マタイによる福音書6章9節~13節)の一節らしいですね。

元は国家の情報部に所属していたインナムだが,拷問など違法な手法が仇となり部署は解散。逃亡して殺し屋稼業に身を落としていたが,これが最後の仕事と請け負った,日本のヤクザの親分コレエダを東京で暗殺。大金をもらって南の島へと高跳びしようと思っていた矢先,かつての恋人ヨンジュの死を知らされる。さらに,ヨンジュには,行方不明になっている9歳の一人娘がいることも。

娘を探しにタイのバンコクへ向かうが,一方,コレエダの弟であり,狂暴で残忍な殺し屋レイが,兄貴の敵を取るために,執拗に追いかけてくる。

ところで,暗い感じのサスペンス映画やたばこの煙が漂うようなふた昔前の時代設定の映画なんかで「ノワール」ってよく言うけど,「ノワール」って正確にはどういう意味なんだ?と改めて思ったので,調べてみました。

【ノアール(フランス noir)】《ノワールとも》 1 黒。暗黒。 2 多く複合語の形で用い,暗黒の,正体不明の,不正の,などの意を表す。(デジタル大辞泉)

【フィルム・ノワール(film noir)】フランス語で<暗黒映画>の意だが,アメリカの犯罪映画,あるいはハードボイルド映画をさすアメリカの映画用語である。(改訂新版 世界大百科事典)

なるほど~。

★★★


2026年8月5日

クレイジー・リーダー 不条理な世界

(原題:Alpha Male)(ポーランド,2022)

謎映画(笑)。

婚約者のバーシアに言われて一日禁煙セラピーに来たつもりのピョートル。だが迷い込んだその会は禁煙セラピーではなく,なんだか怪しい自己啓発セミナー?陰謀論団体?カルト宗教?だった・・・

この建物はやたらと複雑な構造になっていて,いろんな部屋でセミナーやワークショップなどをやっているカルチャーセンターみたいなところ。入った部屋のセミナー(「アルファ・メイルの会」)は禁煙セラピーの会だと思ってたのに,男性講師と受講生(男性4人)の言ってることがなんだかどうもおかしいので,途中休憩(そもそも「タバコ休憩」だし!)のとき,ロビーにあるパンフレットをよくよく確認してみたら,どうやら入るところを間違えたことに気づく。そこでもう禁煙はひとまず諦めて帰れば良かったのに,帰宅を告げようと電話したら婚約者に「そんな中途半端な気持ちじゃ禁煙は無理ね」なんて冷たく言われたもんだから,ピョートルはまた(食事が豪勢で広々とした部屋の)アルファ・メイルの会に戻ることに(禁煙セラピーの狭い部屋ではなく・・・笑)。いや,なんでそっちに戻るんだよ(笑)・・・と,まぁ,ここからいよいよ話が怪しくなってきます。

というのも,邦題では分からないけど,原題の「アルファ・メイル」って「αオス」,つまり,群れの中の一番優位な雄(猿で言えばボス猿)=支配する男・強い男,って意味ですからね(笑)。ポーランド語の方の原題はSamiec Alfaで,これも「アルファ雄」です。そう,実はアルファ・メイルの会は,闇の男性弾圧組織に抵抗するための会員制秘密団体だったのだ!!(会員制なのになんで入れちゃったかは、後から分かります)

ところで,邦題の『クレイジー・リーダー』は,まぁ,内容をそれなりに表してるんだろうけど,この映画の本当の面白さはそこじゃなくて,やっぱり原題通り「アルファ雄」(→転じて,マッチョイズムの男性優位主義な頭の悪い男,って意味も)なので,そこんところ,なんとかならなかったかなぁ。惜しい。

とまぁ,謎の設定の面白ヨーロッパ映画なのが,ただ,最後の落ちがイマイチ良く分からなかったから,全体を振り返りながら,あとで反すうしてよく考えてみます(笑)。

★★★★


2026年8月3日

ベスト・キッド:レジェンズ

(原題:Karate Kid: Legends)(アメリカ,2025)

ダニエルさん(ラルフ・マッチオ)とジャッキーの共演。

話としては,まぁ,『ベスト・キッド』(1984)をほぼ踏襲。もともとジャッキー師父に北京でカンフーを習ってた主人公の高校生が,母親とニューヨークへ引っ越してきて,なんだかんだあって,空手大会に出場することに。そこで,ジャッキー師父は,遠くカリフォルニアの元ミヤギさん家に住む旧友のミヤギさんの弟子ダニエルさんに助っ人を頼むことに。

ジャッキーは,おじいさんの師匠役だからおじいさん風で良いのだけど,ホントにおじいさんになってるなぁとつくづく感じました。

主人公の高校生は,チンピラ三人を超人的なアクションでやっつけたりニューヨークのピザ屋の親父にカンフーを教えたりするぐらい達人なのに,ライバルのバイオレントなブラック高校生に校庭での初対戦で苦戦したり,そのブラック高校生がチャンピオンの空手大会のためにまた一から修行し直したりと,強いのか弱いのかよく分からん(そうなると,図式的には,このブラック高校生がめちゃくちゃ強いことになるわけです)。ダニエルさんは「カンフーと空手は違う!」と強調するけれど(だから「空手大会」に出るには「空手」を体得する必要ありと判断して,ジャッキー師父がダニエルさんを呼んだわけだけど),どこがどう違うのか曖昧だし,実際のところ空手大会と称していても,ほとんど天下一武道会か「鉄拳」か「バーチャ」モドキの格ゲーみたいで,どの辺が「空手」の大会なのかよく分からん。

とまぁ,『レジェンズ』という名の通り,冒頭にはミヤギさん(ノリユキ・パット・モリタ)とダニエルさんの懐かしい場面(たぶん『2』?)があったり,最後には「コブラ会」のあの人がミヤギさん家に一緒にいたり(ドラマ『コブラ会』絡みでしょう),そのミヤギさん家は,『1』のときのものを再現していたり(ただ,20~30年しても,車の位置までほぼそのまんま,ってのも・・・)と,なつかしの同窓会映画ってことですね。ときどき,数十年ぶりの続編映画で,なつかしのキャストが実際に年を取って出演,ってのがありますが,これもそれ。

あとは,やっぱり,ダニエルさんとジャッキー師父では,功夫の蓄積が違うのが,見えちゃうな~(笑)。ラルフ・マッチオは,別に,アクション俳優じゃないしなぁ。そもそも『カラテ・キッド』の面白さは,ド素人が無我夢中で謎の稽古(ワックスがけとかペンキ塗りとか)して,知らない内に強くなっていて,最後には強い奴に勝つ,って話なわけで,そのかつてのダニエルさん(=ド素人)はジャッキー師父(=説明不要のレジェンド・アクション俳優)並みに達人扱いだし,一方で,ニューヨークに来た時点ですでに相当なカンフーができる主人公が,空手大会のために例のジャッキー版『ベスト・キッド』の服を着たり脱いだりする謎稽古を今更繰り返したりと,なんか全体に緩い。ああ,ゆるく懐かしむ映画だったか。

主人公とジャッキー師父がニューヨークで再開する場面では,なぜか師父が自宅に不法侵入していて暗闇の中いきなり主人公に全力で攻撃を仕掛ける,という意味不明の師弟いちゃつき場面も。

ダニエルさんとミヤギさんの『ベスト・キッド』(1984)は,ブルース・リー師父の『ドラゴンへの道』(1972)に並ぶ,僕のベストオブベストな映画だけに,まぁ,言いたいことはたくさんありやす(笑)。

★★




アンティル・ドーン

(原題:Until Dawn)(アメリカ,2025)

なんだか単なるお化け屋敷映画。タイムループもので,設定は良いように思うんだけどね。殺人鬼とかゾンビとか怪物とか魔物とかがてんこもりで出てくるスラッシャー映画,スプラッタ映画。ゲームか何かの映画化?

と思ったら,やっぱりそのようでした。プレステのゲームでした。なんだかゲームっぽいと思いました。

★★


ワンドゥギ

(原題:Punch)(韓国,2011)

障がいを持つタップダンサーの父,その父を心から慕う知的障がいの叔父ミング(血はつながってない)と,三人で貧乏暮らしの高校生ワンドゥクは,毎日鬱屈しているケンカっ早い問題児。その担任教師で,破天荒だが正義感は強いドンジュ。ワンドゥクは,ドンジュのしつこいおせっかいを煙たがる。教会に行っては神様に,「糞ドンジュを殺してくれ!」と祈り続ける。ある日,ワンドゥクはドンジュから,いないと思っていた母親はフィリピン人で,今も元気に暮らしていることを知らされる。

中でも,イイ味を出しているのは,キックボクシングジムの館長と,隣人の変なオッサン。館長はもう,めちゃくちゃ厳しい人。ワンドゥクに一切容赦しません(が,ワンドゥクに目をかけてます)。「チクショウ」が口癖の隣人のオッサンはとにかく,変人ぶりが際立ってます(首にいつも変な細い紐?包帯?を巻いている:笑)。

不器用な父。優しい叔父。破天荒な担任教師。厳しい館長。みんな,ワンドゥクのことが好きなのです。

ハングルのことはよく分からないですが,主人公の名前はワンドゥクなのに,映画のタイトルはワンドゥギです。これは,名前の後に付く愛称?か何かで発音が少し変わるらしい。

あと,映画の中で,教師のドンジュも,字幕では「糞ドンジュ」となったりしますが,ほとんど「ドンジュ」にしか聞こえません。「教師に糞を付けるな!」と怒ったりしてるから,発音が若干変わるんだと思うのですが,まったく聞き分けられません(笑)。

★★★


2026年7月31日

ロードハウス/孤独の街

(原題:Roadhouse)(アメリカ,1989)

こちらは1989年版の,最初の方の『ロードハウス/孤独の街』。ジェイク・ギレンホールはこれのリメイク。なので,こっちも見てみました。

街道沿いにある,バンドのライブもやってる酒場の雇われ用心棒ダルトンが,街の利権を我が物としている成金から店を守る,ってストーリーは同じ。

だけど,まぁ,こっちは30年以上前の映画だし,全体にファッションやアクションやカメラワークがモサッとしてるかなぁ。

やっぱり連想するのは,『ドラゴンへの道』(1972)だよね。主人公のダルトン,途中で上半身裸で太極拳の稽古するし,どう考えても,リー師父を意識してないはずはない(下記ポスター参照)。しかしそこは,洗練されたリー師父のジークンドーにはかないません。

★★


スマイル2

(原題:Smile 2)(アメリカ,2024)

『スマイル』(2022)の続編。笑いながら破壊的な自殺をする者を見た者が再び,笑いながら人前で破壊的に自殺する連鎖。それは魔物の仕業であり,その者のトラウマ的な恐怖を食い尽くすまでじわじわと幻覚を見続けさせ,やがて狂気のあまりに自殺に追い込んでいく。

主人公のスカイ・ライリー(ナオミ・スコット)は人気歌手。1年前に自らのドラッグ絡みで大事故を起こしてからの復帰ツアーに向けて準備中,事故の後遺症の腰痛をごまかすために,強い鎮痛剤をもらおうと昔の友人(ドラッグの売人)に接触。そこで魔物に寄生されてしまう。

第一作目のアイディアそのままでの続編であり,当たりか外れかどっちかだろうと思ってましたが,まぁまぁ当たりでしたね。どこまでが幻覚でどこまでが現実かが分からなくなる設定が良い。

★★★


2026年7月30日

ロードハウス/孤独の街

(原題:Road House)(アメリカ,2024)

また観ました。3回目か。やっぱし,かっこいいなぁ。主演ジェイク・ギレンホール。

★★★★


2026年7月26日

NOPE/ノープ

(原題:Nope)(アメリカ,2022)

なんとなくまた観てしまった。ジョーダン・ピール監督,ダニエル・カルーヤ主演。改めて見ると,第一種接近遭遇(未確認飛行物体の目撃)から第二種接近遭遇(電子機器等の誤作動や動物の反応など)といった,未知との遭遇セオリーにちゃんと沿ってるんだなと思いました。ただし,第三種接近遭遇について,これがこの映画のオリジナリティになってきます。しかし,怖い。

(ただ,今回もアマプラで見ましたが,やっぱり,アマプラって,再度見放題になるときに編集して短くしてませんかね?最初のオリジナル通りじゃないよね。なんとなく,あれこれ場面がカットされてる気がします)

★★★


2026年7月25日

自滅帳

春日武彦 2025 晶文社

面白かった。国内外の小説作品を題材に,連想される謎の思い出で前後を挟む構成。春日武彦ファンとしては,もう,延々とこのパタンでいいから,あと数冊,出し続けて欲しい。1951年生まれだから,僕より20歳上。70代半ばか~。博学だし,文章が上手いし,よくまぁ色々とあれこれ怪しい記憶を連想するよなぁと感心します。


2026年7月20日

第38回東京都杖道大会(三段の部)準優勝

7/18(土)に,第38回東京都杖道大会がありました。三段の部に出場し,結果は準優勝でした。昨年(第37回大会)はおかげさまで優勝できましたので,いわば「ディフェンディング・チャンピオン」だったわけですが,残念ながら,決勝で1-2で負けました。

決勝の相手は,二段の部で2年連続優勝をしているペアであり,当然想定していた通り。その二段の部で一昨年,決勝戦で負けました。昨年はこのペアのお二人がまだ二段でしたので,なんとか三段の部で優勝できましたが,今年はお互い三段ですので,決勝戦でこのお二人と対戦すること,そして「あわよくば」いや「なんとかして」勝つことを目標に一年間,時間と労力と工夫を重ねて,最大限,精一杯,稽古をしてきました(つもりでした)。

しかし,負けました。

いやはや,なかなか壁は高かったなぁ・・・。私個人で見れば,都大会では3年連続決勝に進んでいますが,負けてるのは唯一,このお二人のペアのみ・・・どうしても勝てません。

ただ,0-3の完敗でなかったのが唯一の救いでした。今回は,自分にできる最大限の努力を一年間してきましたので,少しバーンアウトぎみです(笑)。これまでなら,とりあえず,どんな結果でも,大会後はあれこれ考えが浮かび,さあ,次にどうしよう,稽古で何を工夫しよう,もっとここをこうしようああしよう,と思い浮かぶのですが,今回はそんな気分になれず,ただ疲れました。

私たちのペアは(もちろん相手のペアも),決勝まで,すべて3-0で勝ち上がってきています。ですので,今までやってきたことは,決して間違っているわけではありません。

しかし,特に決勝の動画を見返すに,やはり,相手のペアは上手です。私はとにかく全体にまだまだ。まさに,負けに不思議の負けなし(松浦静山)。相手と比較すれば,とにかく技が全体に小さい。私の方が身長が高いのに,技が小さい。これまでにもいろんな先生に同じ指摘を受けるので,自分では大きくなるよう意識して稽古しているつもりなのですが,動画を見ればやっぱり小さい。特に引落打が小さい。杖も太刀も,もっとキレが必要。真半身とやや半身の切り替えも鈍いし不明瞭。開始線に戻るときのすり足もイマイチ。妙なところで相手に動きを合わせていてぎこちない・・・あれ?書いている内に,課題がまたいろいろと見えてきました(笑)。

言語化は重要ですね。

教えていただいている先生方からは,自らの動画を見るように,とご指導いただきます。そこで色々と気づきがあります。鏡で見るのとは違って,他者の視点から見ることで,より客観的に課題が見つかります。これに加えて,自らの言葉で言語化することによって,課題がさらに明確になりますね。言語化は大事です。

実は,大会の翌日(7/19),前々からこのお相手のペアの方にお誘いいただいていまして,夜な夜な,稽古してきました。このお相手のペアは,所属団体は違いますが,ずっと仲良くしていただいている杖友なのです。もうホント,疲れ切っているのに翌日稽古する阿呆,お互いに「杖道バカ」です(笑)。このとき稽古を見ていただいた先生から早速,引落打についてご指導いただきました。ありがたい。本当にありがたいです。感謝。

9月末には,今度は,全日本大会が横浜であります。ぼちぼちまた,工夫を重ねて,磨いていきたいと思います。



藤崎興朗先生と記念撮影


2026年7月17日

陰謀論と排外主義:分断社会を読み解く7つの視点

黒猫ドラネコ・山崎リュウキチ・藤倉義郎・選挙ウォッチャーちだい・清義明・古谷経衡・菅野完 2025 扶桑社新書

現代日本の陰謀論系の個人・団体の活動の様子が非常によく分かる本でした。なかなか著者ら選挙ウォッチャーなどのウェブサイト(有料だったりする)をまめに見るのはたいへんなので,こうしてときどき書籍にしてもらえるとありがたい。


2026年7月10日

私が間違っているかもしれない

ビョルン・ナッティコ・リンデブラッド他(著) 小島修(訳) 2025 サンマーク出版

感銘を受ける言葉や話がいくつもありました。

特には,タイトルにもなっている「私が間違っているかもしれない」(自分が正しいと思うな)もそうだし,全体を通してなされる,自分の思い通りにコントロールしないこと,あるがままを受け入れることなど(そうすれば,楽になりますよ),という話は,まさに老荘に通じる東洋の智慧だと,改めて思いました。

だからやはり,インド発祥の仏教が中国で受け入れられたのはタオイズムがあったからというのが通説ですが,まさにそうであることをつくづく感じるし,それが結果,日本において禅(Zen)として結実するのは必然であったように思います。

「ナッティコ」は,「智慧の中で成長する者」という意味だそうです。優しい,良い響きです。


2026年7月5日

動物界

(原題:The Animal Kingdom)(フランス,2023)

人間が突如,徐々に動物になる奇病が各所で発生。動物の種類は様々。「新生物」と呼ばれる人々は,囚われ,施設に入れられることに。妻が新生物になってしまったフランソワは,高校生の息子のエミールとともに,妻の入所する南仏の施設のそばで暮らすことを選択するが,施設への移送車が途中で事故に遭い,妻の行方が分からなくなる。森の中を懸命に探すフランソワだが,やがて,息子のエミールにも奇病の兆候が・・・。

★★★


2026年7月2日

ロングレッグス

(原題:Longlegs)(アメリカ,2023)

ニコラス・ケイジ!!!!!

キモコワ。奇人(怪人?)ロングレックス。いやぁ,恐ろしい。

直観力(超能力?)に優れた若いFBI捜査官リー・ハーカー。その直観力を買われて,ある奇妙な連続殺人事件の捜査に加えられる。リーの推理によって,少しずつ事件が解明されていくが,そこにはどうも,浅からぬ縁があった。

出てる俳優が誰か知らずに見始めたところ,オープニングに,ん?「NICOLAS CAGE」・・・ニコラス・ケイジ?ほほう,どこで出てくるんだろうね。なんて思いつつ見ていたところ,なかなか出てこない・・・と思っていたら,そ,そうか,ロングレックスその人ね(笑)。もうホント,奇人変人をやらせたら,今や,ニコラス・ケイジしかいないでしょう,という円熟の鉄板キモコワ怪演。ヤバすぎる,ニコラス・ケイジ。

★★★★


パンチラインの言語学

川添愛 2025 朝日新聞出版

面白かった。なぜ川添愛氏の本が面白いといつも思うのかと考えてみたが,まず本質的にはそもそも,文章が軽妙でリズムが良いし,言葉が平易で分かりやすいという,川添氏の筆力と言語学的な解説の面白さはありますが,これに加えて,おそらく年が2つ違い(私より2つ年下)でほぼ同世代なために,出てくるネタがことごとくツボに入るからであろうと思いました。今回,特に思いました。


2026年6月29日

三河雑兵心得18 退き口仁義

井原忠政 2026 双葉文庫

茂兵衛,とうとう官位官職を授かる!


2026年6月24日

2026年6月21日

杖道1級審査会

本日(6/21),午後13:15から,国士舘大学MCHにて,東京都剣道連盟杖道部会の3~1級審査会(実際は全員1級審査)が行われました。

白鴎大学杖道会(古武道杖術愛好会)からは,2名受審して2名とも合格!良かった。安堵。おめでとうございます!

これで今回,2名が杖道部会の会員になりましたので,白鴎大学杖道会として部会員は(私自身を入れて)合計「10名」になりました。


虚空門 GATE

(日本,2019)

そっかそっか,そっち系の人なんだけど,しかし,その手の分かりやすい人か~。そっち系じゃなくても,たま~に,いるよね,このタイプの人。目が共通してる。

ドキュメンタリー映画の問題作。いや怪作か。見たいと思っていて,やっと見ることができました。今ならアマプラで見られます。

言葉,行為,しぐさ,人との関わり方,そうした事実を映像で淡々と積み重ねることで,この人物の人となりが徐々に浮き上がってきて,やがて揺るぎないものになる,良いドキュメンタリーになっています。だから話題になるわけだ。人間という生き物の悲しさ。周りの人の優しさ。ビリーバーの人の純粋さ。

★★★


The Boys

シーズン5まで見終わりました。いやぁ,長かったけど,面白かった。風刺が効いてて最高でした。アメリカ人(の半分)はこれを見て,何を思うのか。そして,こういう作品が作られ,人気を博すところに,アメリカにもまだ救いがあるような気がしました。


2026年6月18日

全文完全対照版 老子 コンプリート

野中根太郎(訳) 2026 誠文堂新光社

原文と書き下し文と現代語訳と,語の注釈付きで,見た目にも分かりやすい道徳経でした。


2026年6月13日

増補新装版 オカルト・クロニクル

松閣オルタ 2022 二見書房

不思議な事件の真相究明。面白かったです。ただ,個人的には,海外の古い話よりは,日本の事件の方が面白かった。というのも,「海外の」&「古い」話は,松閣氏が調べようにも限界があるわけですが,日本の事件の場合は,例えば,過去の文献情報もそれなりに入手しやすいだろうし,さらには,現地に赴くだとかインタビューするだとか,(たとえ徒労に終わろうと)補足の調査も可能であるからして,より綿密に真摯に究明されてる感じがするからです。

加えて,海外の古い話はすでに固定化された「歴史」の一部な感じがするので,今更究明しても新しい情報はそんなにないでしょうと思うものの,日本の事件は「歴史」以前のまだ生々しい日常性を残していて(そういう事件を取り上げていることが多いので),さて,真相はいかに!と謎解きしていく感じは,とても面白いと思えるからです。

先日出た(4/20),第二弾『オカルト・クロニクル暗黒録』も,目次を見る限り,海外の「事件」が入ってる様子。日本については「グリコ・森永事件」で3章使っているので,それが中心っぽい。


2026年6月8日

「杖道研究会」立ち上げ

新しく会を立ち上げました。

名称はとりあえず「杖道研究会」としました。これまで数か月間,野田杖道会の杖友,TさんとIさんと私で月曜日の昼間にやっていた稽古会を,日曜日の午前にもってきました。なので,要するに,同好の士による稽古会です。高段者の先生に教わる会ではありません。お互いに全剣連制定杖道を研究・練磨するのが目的です。個人的には,もう一つ目的というか願いがあります。それは,所属剣連や所属団体を超えて,杖友の輪が広がること。

ですが,しかし,急には増えませんから(いやずっと増えないかもしれないですが:笑),まずは,野田杖道会のみなさんをお誘いしています。野田杖道会は,毎週土曜日だけ稽古ですので,もう少し稽古したいという方のために,藤崎先生のお許しを得て,日曜日の朝に稽古できるよう,立ち上げました。

ただ,野田杖道会のみなさんだけに限らず,どなたでも参加できた方がもっと楽しいなと思って,所属剣連・所属団体に関係なく,門戸を開いています。いつでもウェルカム!(なお,参加ご希望の場合,一応,ご自身の先生にご許可を得てからが良いかと思います)

加えて,土曜日は仕事や家庭の都合で野田杖道会に来るのをためらっていた方も,日曜日なら来られるということであれば,これも杖友を増やす機会になります。そういう初心者(杖道未経験者)の方にも,門戸を開いています。いつでもウェルカム!!(継続ご希望の場合,どこに登録するかは要相談)

とにかく,杖道の普及発展のため,私に今できることを最大限したいと思っています。杖道は非常に独特で魅力的な武道です。こんな面白いものを人に広めないのはもったいない。


【杖道研究会】

場所:野田市春風館道場・柔道場

時間:日曜9:00~12:00 (不定期)


夢想権之助(刀剣ワールド)

2026年5月31日

吉里吉里人

井上ひさし 1981 新潮社

いやぁ,やっと読み終えました。

日本の三文小説家・古橋健二の大冒険。ものすごい話でした。目くるめく展開。いちいち微に入り細を穿つ説明。脱線に次ぐ脱線。事件に次ぐ事件。上下二段組みで834ページ。井上ひさし氏の頭の中は一体どうなってるのかね。


2026年5月25日

The Boys,それから吉里吉里人

ふと見ると,1ヵ月も更新してませんでした。これには理由がありまして,最近,映画を見ずに,前から観たいと思っていたドラマを観てました。The Boysをシーズン1から観てます。やっと今,シーズン2に入ったところ。これからまだ,シーズン5(完結?)まで先は長いです。


それから,先月,岩手県大槌町で大規模な山林火災がありました。住民の方はたいへんな思いをされたかと思います。今でもまだ復旧していないところも多々あって,不便な生活をされていたり,仕事がままならなかったりされているかと思います。早く生活が元通りに戻ることを祈っております。

ところで,そのときに「吉里吉里」という地区名が報道されていました。それで,井上ひさしの『吉里吉里人』(1981)を思い出しました。あまりの長編大作で以前に途中で読むのを止めたので,ふと今,もう一度読み直しています。これが実に長くて,まだ読み終わってません。京極の弁当箱シリーズに匹敵するかそれ以上です。吉里吉里語をじっくり堪能しながらなので,けっこう時間がかかってます。