ジョセフ・グエン(著) 矢島麻里子(訳) 2025 ディスカヴァー携書
ポイントは,「考えないこと」。「考え(thoughts)」と「考えること((thinking)」は別。考えは直感的なものでありそれ自体は悪いわけではない。それについて,あれこれ考えることがネガティブ感情の根本原因である。したがって,考えなければ,自ずと,安らぎ,愛,喜びに満たされる。安らいでるとき,喜びに満たされているときって,あれこれ考えてないでしょ?
ということで,考えが浮かぶのは良い。そこまで。とにかく,考えないこと。これがミソ。マインドフルネスや禅の話なわけですが,ポイントを絞って「考えることを止めること」を提案していて,なぜそうなのか,いろいろな角度や話を織り交ぜて説明しています。
しかしここでまた問題が生じるのは,我々の脳は「考えないようにすればするほど考えてしまう」わけです。いわゆるウェグナーの,思考抑制によるリバウンド効果ですね(一般的には「シロクマ効果」って呼ばれてるやつです)。ではどうやって考えないようにするか。その辺りを練習するのがマインドフルネスですね。
ただ,本書のポイントは,なぜ「考えること」こそがネガティブ感情の根本原因なのか,そして,なぜ「考えないこと」がとにかく最短最善の方法であるのかを,いろんな角度から説明している点です。これはとても参考になりました。

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