先週末,福岡は博多にある福岡市総合体育館にて,杖道七段六段審査会と地区講習会が開催されました。地区講習会に参加するついでに,前日に開催される審査会も全日拝見,一日かけて見取り稽古させていただきました。
福岡市総合体育館は,ホテルのある博多駅からは少し離れたアイランドシティという埋立地ニュータウンにありまして,少々交通の便が悪いところではありますが,大変立派で綺麗な体育館でして,メインアリーナはとても広かったです。あまりに広いせいか,さらには連日の猛暑日のせいか,やや冷房の効きが悪いぐらい。
27日(木)に新幹線で博多入りし,28日(金)は,午前中は七段審査を,午後は六段審査を拝見させていただきました。朝10:30から開始し,終了したのは16:00頃でした。七段審査は50~60名ぐらい,六段審査は60~70名ぐらいだったでしょうか。審査は(高い方から)年齢順です。受審されていた先生方は,自分の順番が回ってくるまで椅子に座って待機です。直前まで準備運動さえもままなりません。東京都の五段以下審査会も同じですが,順番が回ってくるまでじっと座っていて,番が来るなりいきなりいいパフォーマンスができるかというと,正直言えば,なかなか難しいですね。
そこで一つ考えたのが,呼ばれたら部屋に入って演武する,入試入社面接みたいな感じにしてはどうでしょうかね(笑)。呼ばれるまでは,待機室で体を動かしたり休んでいたりしていてよい,という感じです。ただ,毎度そういう場所を確保するのが難しいか(笑)。
それはともかく・・・
たかだか三段の私ごときで大変に恐縮ですが,審査会を見ている限り,合格された先生は,丁寧かつ正確に制定杖道をされている方だと思いました。前回の千葉のときもそう感じました。若い人の方がスピードとパワーとクイックネスが当然高いですから,見栄えは良いですが,必ずしもそうした要素を備えていない年配の先生も,ゆっくりではありますが丁寧かつ正確に制定杖道をされている方が,受かっているように思いました。
というのも,ある年配の女性の方が一人おられて,その方は,ゆっくりですが丁寧かつ正確に演武されていたので,その人の受審番号を控えておき,合格するかどうか見ていました。見事合格してました。逆に,ある若い男性の方が一人おられて,その方は,スピードとパワーとクイックネスは高いですが,制定杖道としての細部の詰めが甘い感じで演武されていたので,同じように番号を控えておいたところ・・・不合格でした。
気杖体一致で正しく制定杖道をする,という点で言えば,大会も審査も同じかと思います。大会だから,審査だからと,良しとする基準が変わるようでは,制定杖道の意味がありません。以前は,大会では気迫(パワーとスピードとクイックネスを含む)がこもってる方が審判への印象が強いから勝ちやすいのかなとか,一方で審査はそういうインパクトよりも丁寧にやる方が受かりやすいのかなとか,あれこれ思っていました。しかし,このところは,大会だろうが審査だろうが,制定杖道なのだから,結局のところ,演武の相手と気をつなげて,丁寧かつ正確に,気杖(剣)体一致,これに尽きるかと思っています。どうでしょうかね?

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