2024年11月17日

ムルゲ 王朝の怪物

(原題:Monstrum)(韓国,2018)

1500年代の朝鮮。王の座を狙おうと,疫病と怪物を使う領議政(総理大臣みたいなもの?)。Kモンスター映画。途中で飽きました。


2024年11月10日

シー・フィーバー 深海の怪物

(原題:Sea Fever)(アイルランド/スウェーデン/ベルギー,2019)

海,こえ~。何がいるかわかんね~から,こえ~。

★★★


呪呪呪/使者をあやつるもの

(原題:The Cursed: Dead Man’s Prey)(韓国,2021)

使者をよみがえらせて操って,とある製薬会社の執行部たちに復讐する事件を追いかける,フリーのジャーナリスト・ジニ。

「謗法師」っていう呪術をする少女が味方として出てくるんだけど,なんだか,この映画の前に主人公との間に物語がすでにあるような感じ・・・と思って,映画を観終わってから調べてみたらやっぱり。この映画,『謗法~運命を変える方法』っていうドラマの続編映画でした。やっぱしね~。

操られる死者の演出が良かった。集団激走Kゾンビ。ホラーではなくて,アクション映画だね。

★★★


2024年11月9日

アポカリプスZ:終末の始まり

(原題:Apocalipse Z: The beggining of the End)(スペイン,2024)

人間を凶暴化するウィルスが蔓延しつつある世界。妻を交通事故で亡くしたマネル。一足先にカナリア諸島へ避難した姉(旦那が軍人)から,避難所も危ないからと示唆され,ロックダウンされた街にそのまま居残ることに。やがて食料も尽きかける・・・。

ゾンビ映画の醍醐味の一つは,機能が完全にストップした現代の街でどうサバイブするかにあるわけですが,この映画もそこんところの,機能停止した街の様子やサバイブ具合もまぁまぁな出来。スペインゾンビ。まぁ,ただ,ゾンビ映画によくありますが,何か月も機能停止してるのに,登場人物たちの身なりはずいぶん綺麗です。そこは映画。

それから,最愛の妻を亡くした経緯だとか,かわいがっている猫と逃げるところは,多少のアクセントにはなってるけど,ゾンビサバイバルとはあんまり関係ない(笑)。ゾンビから逃げて生き延びるだけじゃ話としてはよくある話なので,そんなサブストーリーもかませてあるんだろうけどね。だったら,なんかもっと,妻の生前の言葉が九死に一生を得るヒントになるとか,相棒の猫が「ここぞ!」というときに活躍すれば良いのにね。

主人公マネルの武器は,趣味のダイビングで使う銛(もり)です。だからダイビング用のウェットスーツ着用↓。

★★


2024年11月6日

倫理的なサイコパス

尾久守侑 2024 晶文社

面白かった。やっぱり,主観的な思いや考えについて客観的な視点を「いちいち」添えながら書いているのがいい(笑)。主観と客観を行ったり来たり。タイトルは著者本人が考えたということですが,その意味もそういうことのように思います。春日武彦氏の本もそこが良いと思うわけですが,この人の本も,あれこれ買って読んでみようと思いました。

なお,精神分析系の精神科医です。私の認識では,分析系の医師は珍しいのではないかと思いますし,本書の中でもそういうようなことを書いていますので,実際,そうなのだと思います。

しかし,これまでこの人のことを全く知らず,タイトルから何となく面白そうだと思って買ったわけですが,予想外だったのが,34歳と若いことと,詩人でもあることでした。自分がつくづく年を取ったなと思いつつ,詩集も買ってみようと思います。


2024年11月3日

【翻訳しました】マインドフルネスの探究:身体化された認知から内なる目覚めへ

11月1日に,北大路書房より,MBCT(マインドフルネス認知療法)創始者の一人であるジョン・ティーズデールの著書"What Happens in Mindfulness"を私が翻訳した『マインドフルネスの探究』が出ました。

マインドフルネスを実践している人,マインドフルネスを教授している人,マインドフルネスを用いて臨床している人など,マインドフルネスに深く関わっている人に是非読んでもらえたら嬉しいです。

つまり,どちらかというとこの本は,一般書・入門書というよりは専門書であり,特に,マインドフルネスにしばらく携わって,あれこれ考えたり感じたり触れたり気づいたりして,マインドフルネスって何なんだろうと思って,もう少し深いところまで知りたい,という人向けです。


2024年10月25日

マインドフル・ボディ

エレン・J・ランガー(著) 高橋由紀子(訳) 2023 徳間書店

盛沢山。ここで書かれている数多くの知見は,本当にあれこれいろいろあって,一言では言い表せないぐらいたくさんの興味深い研究知見が盛り込まれてます。もちろん,その中にはよく知られているものもたくさん含まれますが,(私も知らなかった,特にランガーらの)新奇で面白い着想の(未公刊も含む)研究がいくつも紹介されてます。あえて一言でいえば,「健康や幸福は心によって作られる」「健康や幸福は考え方次第でいかようにもなる」というところでしょうか。一応,私も感情制御や健康増進をテーマにしてきて,マインドフルネスもやっている端くれとして前からそう思ってますが,このランガーの一連の研究を見通すと,その効果は想像以上に大きい,ということを感じました。たまに「おいおい,これ,ホントかよ(ホントに有意差が出たのかよ)」というような(にわかには信じられないような)研究もいくつか出てきますが,いずれにせよ,ランガーの自由な発想による奔放な研究の数々に驚嘆します。

2024年10月17日

シャーロック・ホームズの護身術バリツ:英国紳士がたしなむ幻の武術

エドワード・W・バートン=ライト(著) 田内志文(訳) 2024 平凡社

『大槻ケンヂさん大推薦!!』


こういうのがあるのは知ってましたが,実際に写真と解説をちゃんと見たのは初めてでした。

SFマンガで倫理学:何が善くて何が悪いのか

萬屋博喜 2024 さくら舎

これは面白い!読んでいてすごく楽しい。SFマンガを題材にして話を進めていくのもそうだし,この先生の文章は分かりやすいので,とっても読みやすい。


2024年10月15日

全日本杖道大会「二段の部」ベスト4

先日の10月13日(日),かの有名な「武徳殿」(日本で最古の演武場)の横にある京都市武道センター主競技場にて,第51回全日本杖道大会が開催されました。「二段の部」に出場しまして,おかげさまでなんとかベスト4に入りました。優秀賞(全日本は,三段までは決勝戦を行わない)まであと一歩でした。

順位的にはあと一歩ですが,まだまだ全く修業は足りません。足りないところだらけです。たぶん,勝ってしまっては増長して稽古もおそろかになりましょうが,負けてますので,足したいところが満載です。課題はたくさんありますから,これでまた,稽古が一段と楽しくなりそうです。早く稽古をしたくてたまりません。

今回ペアを組んだ白谷さん(日本武道館・武道学園)と,試合後に記念撮影。白谷さんとは20歳以上?年が離れてますので,五十路過ぎのオジサンとしては,若者の足を引っ張らないよう,なんとか頑張りました(笑)。しかし,相変わらず,緒戦は緊張します。緊張しすぎてガチガチの引落打。白谷さんの太刀の先にガチンと当たって,危うく空振りするところでした。いやぁ危ない危ない。

大会の様子です。京都市武道センターは,今回初めて行きました。東京武道館よりも狭かったですね。けっこう古い昭和な建物でした。

試合(大会)は,飽くまで,日々良い稽古をするための単なるキッカケに過ぎません。せっかく出るわけですから無論,勝つように稽古します。ここでいう「勝つ」というのは,単に対戦相手との優劣を競って,少しでも相対的に優れることを求める,ということではなく,杖道として正しい動作や正しい理合を体現するという武道的な理想へと少しでも近づく,ということを意味します。ですので,勝とうが負けようが本質的にはどうでもよく,試合まで,そして試合後に,いかに良い稽古,充実した稽古を日々送れるかが重要です。なので,都大会に続き,今回の全日本大会も,とても良いキッカケになりました。

来年は埼玉だそうです。是非また出たいと思います。