チェ・テソプ(著)小山内園子・すんみ(訳) 2024 みすず書房
これは名著でしょう!!
韓国の男性(性)問題に限らず,おそらく,日本も,また,アメリカなんかも,これと類似した状況になっていると思われます。だからこれは,単に,現代韓国社会の問題を理解するためだけではなく,全世界的な規模での,それも,ジェンダーの問題に限らず,ポピュリズムや極右の台頭,移民排斥,非グローバリズムなどあらゆる社会問題・政治問題を紐解く鍵となる,極めて汎用性の高い分析になっています。
しかも,訳が非常に読みやすい。まったくストレスなく読めます。これは,原著そのものが読みやすいのもあると思いますが,やはり,翻訳者の力によるところも大きいと思います。
最近読んだ中で,これは現代を読み解く上での必読書だと思ったのは,エマニュエル・トッドの『西洋の敗北』ですが,この『韓国,男子』もそれに匹敵するぐらい,ほほう,なるほど,そういうことか,ふむふむ,と思える一冊です。腑に落ちる一冊。だから絶対に読むべき一冊。
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