身体はとても具体的なのに,身体をやっていると,やがて「気」とか「エナジー」という(目に見えないモノ・コトの)話になってきて,その辺りからスピリチュアルな感じになってきます。
別にスピリチュアルが悪いというわけではないですが,僕の感覚では「スピリチュアル」という言葉がなんとなくいかがわしいニュアンスを持っているので,なるべく使いたくないのですが,とにかく,そういう話になってきます。
太極拳をやれば必然的に『道徳経』といった道家思想に馴染むわけですが,その道教・道家といえば「タオ」です。タオの話も,やっぱり,大きな自然の力のような話ですから,目に見えないモノ・コトの話です。道家は身体重視であり,とても具体的に健康増進を求めますが,その背景にある考えはとても抽象的です。タオは,言葉で表すことなどできないし,なにものでもあるけれどなにものでもないですから。
こうして中国の古典的な思想に触れていると,『易経』(Yi Jing)もよく出てきます。易経は儒家の教科書とされていますが,道家とも通じます。
易経は哲学書ですが,占術書でもあります。以前,哲学書としての易経に関する本を読んで,翻訳がずいぶん難解で早々に挫折したので,今度は占術としての易経に触れてみようと思い,面白そうなので,易占の本とサイコロを注文しました(笑)。
身体をやっていると占いに至る,という話でした。
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