普段ほとんど風邪などひいたことがないのに,先日,京都への出張(日本感情心理学会の年次大会)で,のどにくる風邪にかかってしまいました。症状がたまたまそのときから出始めたので,京都でもらってきたわけではないかもしれないですが,とにもかくにも,まず数日間声がかすれて出ず,その後,咳と痰です。
こうして身体に患部(問題)があると,人はそこにどうしても意識が留まってしまいます。すると,今の作業が手に付かなくなり,次の作業への意欲も低下します。問題の大きさとしてはそれほどでもない声のかすれや咳だけでも,身体の問題となると気になります。そこに意識が滞ってしまいます。つまり,まず問題を改善解消しようとして,活動を停止しようとします。これは動物として極めて自然なことです。
だから,問題は問題なので,これを全く無視するのはよろしくありません。つまり無理をしてはいけません。ただ,そこはそことして気づきながら,問題の大きさを勘案して無理のない程度に,普段通りの活動できれば良いなぁと思います。
これもまたマインドフルな在り方だと思うのですが,病を病としてそこにあることに気づきつつ,それはそれとしてそこに全神経を集中するのでなく,私が在る中の幾分かはそこに配分しつつ(気を配りつつ),他のことにも意識を配っていく感じが良いのではないか。
のどにくる風邪で,そんなことを思いました。
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