2023年6月27日

ライダーズ・オブ・ジャスティス

(原題:Riders of Justice)(デンマーク/スウェーデン/フィンランド,2020)

列車事故で妻を亡くした歴戦の職業軍人マーク。同じ列車に乗っていた数学者オットーは,事故は偶然ではなく意図的なものだったと気づき,警察に訴えるが取り合ってもらえず,マークに伝える。妻を亡くして,残された娘マチルデとともに,どうしてよいのか分からず途方に暮れるマークだったが,妻を巻き添えにした首謀者と思しきギャング「ライダーズ・オブ・ジャスティス」のボスへの復讐を計画する。

列車には娘のマチルデも乗っていて,病院は,マチルデとマークにそれぞれ,カウンセリングを申し出るも,マークは歯牙にもかけない。母の死を受け入れられない娘の気持ちも無視して,ひとり悶々としている。本当は自分も妻の死を受け入れられていないのに。

そこへ現れたのがヘンテコな学者崩れ三人,オットーとレナードとエメンタール。事の成り行きから,娼夫のボダシュカ(←心優しい青年)も加わり,一つ屋根の下に暮らすことに。マークたちによる復讐計画の進む中,マチルデの心も少しずつ癒されていく。

しかし,問題はマーク。頑固な軍人は心を開かない。戦場で感情を抑制することを生業とする軍人であることから,自分の内面へと向き合おうとしない。悲しみや不安を打ち消そうとする。これがいけない。さて,果たしてマークは救われるのか。彼らの復讐計画は?

★★★★



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