(原題:Prometheus)(アメリカ,2012)
リドリー・スコット監督。人類の創造主を探して辿り着いた星にあったものは・・・。あの『エイリアン』の謎に迫る。
というわけで,何か書いたら即ネタバレ,というぐらい,あんまりひねりのないシンプルな話です。だから粗筋についてはほとんど書けません。
人間模様なんかはほとんど描かれなくて,各登場人物のキャラクター造形も平べったい。科学者の素朴な探求心みたいなのを話の原動力にしているのはまだ分かる。しかしそれだって,そういう風に科学者を描くのはステレオタイプ的だし,そういう安直なステレオタイプで話を成立させようとするのは,科学者を馬鹿にしているようでげんなりする。その言い訳か,隠蔽か,金が目的のチンピラ科学者みたいなのを出してるのも,安っぽいなぁ。そもそもこの話自体を成立させているプロジェクトに莫大な資金を投入している資産家(企業経営者)の動機づけがイマイチ弱くて説得力がない。
考えれば考えるほど話としては薄っぺらい感じがするのですが,エイリアンや異星人の姿形はキモくて見ごたえあるので,とりあえず最後まで観ました。
★★
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