第169回直木賞。ようやく読みました。弟の直義と足利家家宰の高師直の視点が交互に繰り返されながら話は進む。流れのままに尊氏が征夷大将軍になるころぐらいまでが面白かった。まさに「極楽征夷大将軍」。ここまでで良かったんじゃない?
その後はもう,あいつが怒ったこいつが騙したあいつが敵だこいつが悪いあいつが死んだこいつが殺したのすっちゃかめっちゃかで,事あるごとに進撃して,くっ付いて離れて,合流して寝返っての,まぁ,同じようなパターンが続くだけ。で,後半はあんまり尊氏は出てこないし。
でも,日本史は中学校レベルの知識さえも薄れている素人の私としては,室町幕府(足利幕府)って,こうやって成立したんだ,と改めて色々知って,その点はたいへん面白かった。南北朝とか,やっぱり,学校で習うことって,興味関心がないとすっかり薄れますからね。歴史小説って,面白いし,勉強になります(無論,小説なので,虚実入り混じってると思いますが)。
ちなみに,プロフィールを見てちょっと驚き。垣根涼介氏は,筑波の人間学類心理学専攻出身みたいですね~。しかも卒論は社会心理学の研究室だそうで,5歳上だから,そうすると,堀研究室か?じゃあ,SさんとかIさんとかと同級か?いや,Kさんか?
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