2024年6月30日

三河雑兵心得 壱 足軽仁義

井原忠政 2020 双葉文庫

渥美は植田村の百姓・茂兵衛(17歳)の出世物語第一巻。茂兵衛はとある理由から村にいられなくなり,六栗村の領主・夏目次郎左衛門吉信の小者(戦の時は足軽)として仕えることに。時はまさに三河一向一揆。夏目党は一向側で,岡崎の国守・松平家康側と対立することに。さてどうなる?

これはこの後も面白そう!現時点で第十四巻まで出てます。


2024年6月29日

差別はたいてい悪意のない人がする

キム・ジヘ(著) 尹怡景(訳) 2021 大月書店

名著です。必読書でしょう。差別の問題,マイクロアグレッションの問題について考えたい人は絶対に読んだ方が良い本です。日本語訳も,とても読みやすいです。

これと併せて読むと良いのは,前にも書きましたが,

・中島義道 『差別感情の哲学』

・木村草太 『「差別」のしくみ』

・池田喬/堀田義太郎 『差別の哲学入門』

ですね。いずれも,私たちがいかに「差別をするつもりがなくても,実は差別をしている(助長・強化している)」か,ということに気づかされる良書です。

私たちは,差別はいけないことだと分かっているし,差別のない世界になって欲しいと願っています。しかし,そういうつもりでも,自分の認識の中に深く染み込んだ差別的な社会構造の影が,知らず知らずのうちに滲み出て,他者を意図せず傷つけていることがある,ということに自覚的にならなければなりません。

すべてに気付くことができないかもしれないですが,そういうことがあるという意識をもって常日頃から過ごすことで少しでも差別的な言動を減らすことも必要だし,多くの人がそうしたことに敏感になることが差別的な社会構造を変えていく力になりうると思います。

だからと言って,委縮して自己の言動を抑制するのではなく,自己を俯瞰して眺め,他者に対して謙虚であることが,自覚への第一歩かなと思います。ただそこで,配慮しているつもりがむしろ差別になっているのではないか,ということにもメタに気づいていくことが必要です。

こうした一連の良書を読めば,単に謙虚に配慮しさえすれば良いのではなく,果たしてその言動がどのような影響を他者に及ぼすのか,まさにメタな視点からのセルフモニタリングが大切であることに気づかされます。


2024年6月27日

Mr.タスク

(原題:Tusk)(アメリカ/カナダ,2014)

なんだこれ(笑)。「タスク」は,「牙」という意味ね。

なんだか胸糞悪いわ~。なんか話も薄いしなぁ。サイコ野郎につかまってセイウチにされるゲス野郎。とりあえず,どうなるのか観たいから最後まで観てしまった。胸糞悪くするために徹底的にゲスに作ってるわけね。人の不幸を笑うやつは自分も不幸になるぜ。

おっさんになったハーレイ・ジョエル・オスメントが,主人公の相棒として出てます。


2024年6月23日

隣人13号

(日本,2004)

主演・小栗旬&中村獅童。同名コミックの映画化。いやぁ,なかなか面白かった。小学生のときに壮絶ないじめを受けていた村崎十三は,いじめていた赤井トールに復讐するために,10年ぶりに地元に帰ってきた。

全編通して汗やら水やら唾液やらでヌメヌメと濡れていて,それが暴力性と凶暴性と変態性みたいなものを醸し出す。しかし,復讐劇だから,もっとじわじわと,もっと徹底的に,赤井トールを追い込んでも良かったんじゃないかなぁ。

十三と13号がグルーヴしてるシーンがキモくて良かった。小栗旬が若い。中村獅童がキモい。

★★★


陰摩羅鬼の瑕

京極夏彦 2006 講談社文庫

2003年刊。今から20年前。だんだん記憶が近づいてきた。この話は少し覚えていたぞ。



2024年6月13日

ふたりの本多

早見俊 2023 新潮文庫

本多忠勝と本多正信を軸にした,三河一向一揆から関ヶ原の戦いまでのお話。徳川家康の参謀,本多正信という人の特異性に興味があって,読みました。


2024年6月11日

哲学の教科書

中島義道 2001 講談社学術文庫

1995年刊の単行本の文庫本版。執筆当時,著者は48歳。

なぜ今,これを読んだかと言うと,勤め先の大学で退職する先生が残していった本を無料配布していたので,なにか面白そうな本でもあるかなと漁っていたら見つけたので,もらってきた,というわけです。

これ,たぶん,昔読みました。研究室の本棚をよく探したらどこかにあるはずです(今日,これから探してみます)。

しかし,そう思うと,(単行本か文庫本か覚えていないですが)若い頃に読んだ当時,著者の印象はずっと年配のイメージでしたが,その年齢を今の自分はとっくに過ぎてしまいました(笑)。48歳か~,若いなぁ~。中島義道氏,現在,77歳。

【追記】大学の研究室の本棚を調べたところ,読んだことがあったのは1998年刊の『哲学の道場』という本でした。


2024年6月3日

文庫版 塗仏の宴 宴の支度/宴の始末

京極夏彦 2003 講談社文庫

京極堂(百鬼夜行)シリーズ最長。これもまた,どんな話だったかすっかり忘れていたので,新鮮に読めました。