2024年9月23日

人工知能に哲学を教えたら

岡本裕一朗 2018 SB新書

人工知能(AI)が,どのくらい人間と同じように振る舞えるかについて,色々なテーマから探ってみた感じ。その中で,哲学の有名な思考実験を絡めて紹介しているので,人工知能をテーマにした哲学入門的な本になってます。2018年の本なので,AI,ディープラーニング,インターネットから解いてます。なので,ここ数年の対話型AIなど各種AIの発展は考察の材料に含まれていない。

岡本先生は1954年生まれらしいのですが(現在69歳),仮に6年前の2018年出版だとしても,カバーの写真は若すぎるぞ(笑)。


2024年9月17日

ドント・ウォーリー・ダーリン

(原題:Don't Worry Darling)(アメリカ,2022)

ああ,なるほど。一応,分かりました。

時は60~70年代のアメリカ。豪華な家とスマートな夫のいる優雅な生活を送る主婦のアリス。ビクトリー社に勤める夫を送り出し,家事をこなした後は,奥様たちとプールサイドでおしゃべり。夜はパーティ。そんなある日,隣の奥様の様子がおかしい。漠然と感じる違和感。あるとき,気晴らしにバスに乗っていると,プロペラ機が立ち入り禁止区域の山の向こうに墜落するのを目撃。心配になって見に行くと,丘の上に奇妙な建物が立っていた。

以下,ど~しても気になるので,ややネタバレ。もし良かったら,観てから読んでね。面白い映画ですから。

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そもそも,これは何のために?誰得?ボランティアじゃないんだから,装置のシステムと身体的な衛生・栄養の維持管理のための予算もそこそこかかるでしょう?国家予算レベルとまでは言わないけど,大富豪レベルの予算は必要ではないか。まぁ,しかし,そういう偏った思想に基づいた狂気の実験計画,ってことなんだろうね。近未来だから技術的な面から予算もそれほど掛からないってことかね。技術的なギミックや方法はあえてショボく作ってるみたいだけど。

あと,話の転換のキッカケとなる「飛行機の墜落事故」はなんで起きたんだろう?世界は完璧じゃなかったのか?やっぱり完璧ではない?それから,ときどき揺れるのは何だろう?壁が迫ってくる幻覚は?システム障害なのか?それともバグなのか?寝返りしてるから?何の伏線なんだ?いや,これはすべて,要するに,作りものの世界であるという,この話そのものの伏線なんだね。

そうだとして,複数の人間で世界が共有されてるようだけど,それは一体どうやって?そういうシステムと言ってしまえばそれまでだけどねぇ。それから,時間的な尺は同じなのか違うのか?尺が同じなら,やっぱり予算がそれなりにかかるんじゃないかなぁ。同じだとすると予算的にも身体的にも(衛生とか栄養とか)続かないでしょう,この実験計画だと。それから,男は昼間の仕事中,何やってることになってるんだ?やることないから暇なんじゃないか?いや,そうじゃないのか・・・うううむ。つまり,一時的には成立するかもしれないけれど,継続性を考慮していない,根本的に破綻した計画なんじゃないかと思うわけですよ。時間的な尺が全く違う「胡蝶の夢」なのであれば成立すると思うけど,そうだとしたら,この実験の狂気性は薄らいでしまうわけで(その場合は,『トータル・リコール』のリコール社みたいなもんでしょう)。

・・・と,細かいところの整合性や意味を考えたら色々と疑問が湧きますが,まぁ,面白かった。細かいところに目を瞑って,表面的に見れば(深く考えなければ),とても面白い設定です。近未来SFです。

★★★


2024年9月15日

人狼ゲーム 夜になったら,最後

(原題:Werewolves Within)(アメリカ,2021)

面白かった。

森林保安官(レンジャー)として,雪深い村ビーバーフィールドに赴任してきたフィン。のどかな村は,豊かな森林を伐採してパイプラインを引くか引かないかで揉めている。そんなとき,村の発電機が鋭い刃物のようなもので破壊され,村人の飼っている犬が行方不明になり,蒸発したとされていたホテルの主が床下から死体で見つかる。

この中に「人狼」がいる,っていう人狼ゲームを映画化?だそうですが,この『○○たら,●●』って副題はもう,読んでて恥ずかしい。止めようよ,これ。『人狼ゲーム デスゲームの運営人』って日本映画が2020年に公開されているので,副題を付けたんだと察しますが,例のやつの二番煎じっスよね。このパタンで,例のやつより前のものもあるのかね。

まぁ,でも,ホラーコメディとして,セリフ回しのテンポも良く,観てて飽きないです。

★★★


2024年9月13日

思考実験入門

前田圭介 2024 星海社新書

有名どころの思考実験20題と,現代的な問題14題。分かりやすい。すぐ読めます。


2024年9月12日

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ

(原題:Five Nights at Freddy's)(アメリカ,2023)

人気ホラーゲームを映画化,だそうです。テイスト的に,ニコラス・ケイジ主演の『ウィリーズ・ワンダーランド』そっくり。制作会社も監督も違うけど,関係あるのかな?どうやら『ウィリーズ』もゲームがあるみたいけど,ゲームが映画の後っぽいんだよね。

妹アビーの親権を維持するためにも何とか仕事に就かないといけないマイクは,廃墟と化したピザ・レストランの警備の仕事を請け負うことに。しかし,その廃墟レストランでは,アトラクションの電気仕掛け人形たちが夜な夜な動き出す・・・って,『ウィリーズ・ワンダーランド』だろ(笑)。ただ,設定は似てても,『ウィリーズ』の斬新な方向性とは違って,こっちの『フレディーズ』は正統派といえば正統派。

ま,でも,それなりに面白かった。

★★


2024年9月10日

ドアーズ

(原題:Doors)(アメリカ,2021)

突如,砂鉄で覆われてるような不気味な壁が世界中のいたるところに出現する。多くの人間がこれに引き寄せられ,引き込まれ,帰ってこない(ごくたまに生還する人もいる)。人類はこれを「ドアーズ」と呼び,調査を開始する。この物体は一体なんだ。

この未知の物体「ドアーズ」をテーマに,短編4つでつなげた映画。Lock Down / Knockers / Lamaj / Interstitialsの4編。悪くない。設定は面白い。でも,最初のLock Downが実はちょっとイマイチ。ここで観るのを止めないで,もう少しだけ見続けると,まぁそこそこ面白い。

どうでも良いようでどうでも良くない気がするのが,この最初のLock Downの主人公の高校生がずっと口を開いていて(まぁ,そういう顔なのか,そういう演技なのか,よく分からないけど),それがどうしても気になってしかたがない。口を開けていると,これから何かをし始めるのかとか,何かを言おうとしているのかと思ってしまう。でも全然何かをするわけではない。話と関係ないところでは,是非,口は閉じよう。

ちなみに,ポスターからは,何か近未来SFのような,あるいは,宇宙での惑星もののようなイメージを与えますが,全然違います。でかでかと中央に描かれてる人や,振り向いてる人なんか,特に主人公ってわけでもないし(笑)。

★★


2024年9月8日

文庫版 邪魅の雫

京極夏彦 2009 講談社文庫

この話,粗筋をほとんど覚えてませんでした。たぶん,いや,絶対,読んでるはずなんだけど。新書版は2006年ですから,今から18年前か~。


2024年9月6日

INFINI/インフィニ

(原題:Infini)(オーストラリア,2014)

うーん。地球からはるか遠くに離れた宇宙の果てにある基地に転送する設定。転送にはどうも副作用があるよう。一方で,その宇宙の果てで採掘しようとした鉱物は寄生する生命体のよう。うーん。原因をどっちにしたいんだ?

とまぁ,設定は面白いんだけど,なんかまとまりがない。途中,お互いが殺し合うのも,尺を稼ぐためか,アクションでハラハラさせたいのか,やたら長いし。必要以上に焦らせるセリフ回しだったりして,ただハラハラさせたいための小手先の演出のように思えるし。そもそも,転送先の基地の動力が止まってマイナス70度で凍ってました,って状況はどういう意味があったんだろう?

設定の面白さをもっと深めればいいのにね~。