気の感じ。
気感というのは,あります。「気」は,物理的に測定できないので,存在するわけではありませんが,しかし,それがある「感じ」というのは,します。つまり,ないのだけれど,あるような感覚を得ることはできます。
特に,太極拳のエクササイズで,開合なんかをしていると,よく感じられます。あるいは起勢や按掌なんかを繰り返ししていると,感じるようになってきます。
個人的には,動かしている手の平を中心とする身体感覚の,ある種の錯覚だと思っていますが,しかし,気を回す,気を練る,その感じは,やればやるほどだんだんと,確かなものになっていきます。
道教系の瞑想は,イメージが大切です。気を回す,気を練る,丹を練る,そういうイメージ。身体の中を気が巡るイメージ。そうして,身体が活性化する。そういうイメージ。道家の,こういう風にイメージを重視した瞑想法は,「存思法」というらしい。
人は,意外と,単純にできていて,そうして気が巡って活性化するイメージは,やがて,心身の健康につながる。ような気がする。この「気がする」というのは,とても大切です。いわゆるプラシーボ効果ですが,これが結構,自浄作用というか自己治癒力として,よい働きをします。
エナジーが,巡る。気が,満ち満ちる。
じゃそのエナジーって何?気って何?という話ですが,物理的に測定できるような実体ではなく,あくまで実践して初めて分かる感覚,そういう身体の状態の知覚感です。たぶん正体はイメージによる錯覚みたいなものだと思いますが,まぁしかし,体験的には,確かに,ありますね。
だから身体は面白い。
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