2020年9月26日

100文字SF

 北野勇作 2020 ハヤカワ文庫

朝日新聞の書評に載っていたので,これは斬新だと思い,早速買って読みました。斬新は斬新です。最近は,「5分で読める・・・」とかのショートショートが流行ってたりしますが,ここまで来るとショートショートを超えて超ショートショート。

超短い小説,ということであれば,ヘミングウェイが書いたとされている(実際には違うらしいですが)「For sale: baby shoes, never worn(売ります。赤ん坊の靴。未使用)」が有名ですが,これはフラッシュ・フィクションという一つのジャンルにもなってるらしい。

100文字のSFということで,読んでみましたが,半分ぐらいは「おお!」と思わせる奇想でした。ただ半分ぐらいは著者の人生観に関する例え話みたいな感じにも読めて,SFというか人生訓・生活標語みたいでした。でも半分は良かった。

短い文字数で思いを込めるという意味では,昔から川柳・俳句・短歌・詩などあるわけで,ここからなぜかふと「中原中也」でも読んでみようかと思いました。ただ,この限られた文字数の中に込めるというのは,(私はやっていませんが)ツイッターとかそういうメディアなんですよね,確か。


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