2021年7月13日

マン・オブ・スティール

(原題:Man of Steel)(アメリカ,2013)

クリプトン星から一人地球に送られてきたクリプトン人の赤ん坊が「スーパーマン」になるまでのビルドゥングスロマン。クリストファー・ノーラン制作・原案,ザック・スナイダー監督。

クラーク・ケントは,超絶的な聴力・視力・筋力など超人的な能力を持っているが,それをひた隠しにしている。父親から「今はその力を見せるべきではない」と諭されてきたからだ。普通の人とは違うクラークは自分の力を呪い悩むが,助けが必要な人がいると放っておけず,つい,力を使ってしまうのだった。当然,力を垣間見せてしまう度に,怪しまれてしまうクラークは,居場所を転々とする放浪生活を送っていた。

そんな中,北極圏に謎の物体が埋まっていることを知り,探りに行くと,それは巨大な宇宙船(かつてクリプトン人が宇宙中に送り込んだ探査船の一つ)であり,本当の父ジョー=エルの意識体と再会し,超人的な能力を持つ自分の出生の秘密をようやく知ることができたのだった。

単なるヒーローの活躍をひたすらCG満載で観るよりも,こういう,面倒くさいこんがらがった青春を解きほぐしていくような,ちょっと青臭くて痛いヒーロー映画の方が人間的で面白い。欲を言えば,もっとこんがらからせても良かった。

ちなみに,アメコミ映画ファンの人は当然知ってることなんだろうけど(私は「ファン」というほどではないです),クラーク・ケントを演じているヘンリー・カヴィル版のスーパーマンはその後,ジャスティス・リーグに参戦してシリーズ化してるわけですね(2016,2017,2021)。それは良かった。マッチョぶりや四角い顔は,「鋼鉄の男」っぷりがよく出ていて,ピッタリだと思います。

★★★


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