2022年8月1日

ムーンフォール

(原題:Moonfall)(アメリカ・中国・イギリス・カナダ,2022)

ディザスターパニック映画。謎の物体によって,月はその軌道が変わり,楕円を描いてやがて地球に落下する。監督は,『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ。主人公の宇宙飛行士は,『死霊館』シリーズのエド・ウォーレン役の,パトリック・ウィルソン。

ディザスター映画って,話の粗筋自体(災害発生→滅亡危機→救済→解決)にはあまり変化や幅は利かせにくいだろうと思うので,どういう問題によるどれほどのどういう災害かがその妙味だと思います。加えて,そのときに,観客である私にとってどのくらいリアリティがあるか(別の星の話のような,あまりに現実離れした設定だとついていけない),また,災害が起きた時の人々の危機感と行動がどのくらい切実で真実味があるか,が重要かと思いまいした。

この映画は,発生した問題の背景は観ていただくとして(ここでは明かさず),いずれにせよ,トントンと話が進んでいって(主人公の家族問題なんかも,定型通り,織り交ぜながら),見せ場は月の接近による様々な影響とばかりにその災害の甚大さをリアルに描くことに注力しているためか,結果的に人々のリアリティというか切迫感というか,そういうハラハラ感はあんまりありませんでした。ディザスター映画ファンの人からしたらどういう評価なんだろう。

★★



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