(原題:Dawn of the Dead)(アメリカ,2004)
ロメロの『ゾンビ』(Dawn of the Dead)のリメイク。監督はザック・スナイダー。今ではアメコミヒーローものを大量に監督・製作してる有名監督だけど,映画監督初作品はこれなのね。
前にも観ましたが,ゾンビ映画をいろいろ観ていて,頭の中で場面やストーリーがあれこれ混ざってしまってるので,「これって確かあれだよな」と確認するついでに,もう一度観ました。100分なので飽きさせない。展開がシャープで無駄がない。
ロメロの『ゾンビ』との決定的な違いは,ゾンビが全速力で走ってくる点。ゆっくりじわじわ襲ってくるロメロゾンビが人間の「貪欲さ」を表しているとすれば,スナイダーゾンビは「凶暴さ」を表している感じでしょうか。前者が餓鬼だとすれば,後者は鬼か悪魔か魔物か。
どっちが怖いかといえば,そりゃ,サバイバルという意味では全力で襲ってくるスナイダーゾンビの方が怖いし厄介だけど,死んでもまだショッピングモールに行こうとする人間の業の深さみたいなものを表現しているロメロゾンビの方がぞっとします。スナイダーゾンビはもはや怪物ですが,ロメロゾンビは「歩く死人」です。
★★★
0 件のコメント:
コメントを投稿