京極夏彦 1999 講談社文庫
京極堂(百鬼夜行)シリーズ第二弾。25年ぶりぐらいに読んでみたわけですが,やっぱり面白い。登場人物や情景はなんとなくイメージとして残っているけど,ストーリーはけっこう忘れてます。「姑獲鳥の夏」もそうでした。ストーリーも,登場人物や情景からなるイメージ全体として溶け込んでいて,細かいところだとか,次にどうなるかだとかは,けっこう忘れているものです。
そういう意味では映画もそう。我々の記憶は勝手にいろいろと情報を編集したり脚色したりして,長期記憶という貯蔵庫の中に全体をイメージとしてコンパクトに丸め込んでしまってるけど,改めて見てみると,見ていながら見ていなかった(あるいは,忘れてしまっていた?)場面やセリフがたくさんあって,「こういう作品(話)だったのか」と再確認することがあります。今回,京極の本を読んでみて,これと似たような感じを体験しています。
だから,映画とか小説って,何度も観てみる(読んでみる)のも面白いわけですね。
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