(原題:Beyond Skyline)(イギリス・中国・カナダ・インドネシア・シンガポール・アメリカ,2017)
というわけで早速「スカイライン―征服―」の続編「―奪還―」を観ました。しかし,これ,とにかくエイリアンとの戦いを見せたいだけの映画で,あらすじも何もほとんどありません。なんていうか,せっかく映像は結構良いと思うのに,なんでストーリーがこんな薄っぺらいのか,もったいない。
アイディアも悪くないと思うんですよね。宇宙人は「人間」の脳を欲しがっているわけです。それでもって,人間が増えた頃に「収穫」に来る,ということらしい。途中,ゲリラに雇われてる医師なのか薬剤師なのか分からないアメリカ人が,ちょっとした情報からその辺のカラクリを解き明かして開陳するんですが,本当ならかなり面白いバックグラウンドをいとも簡単に長台詞で説明しちゃうところがもったいない。人型の巨大怪物(造型はクトゥルフ的タコイカ怪物)は実はエイリアンたちのロボ兵器で,エイリアンが操っているロボットエイリアン(←人間の脳を使って操つられるロボ)が頭部に搭乗して操縦する,といったアイディアもグッと来るのに。もうここまで来たら,人類も同じ人型巨大兵器を作って(イェーガー!),エイリアンと戦えば良いのに。
「―征服―」は,そのスケールの大きさがなかなかインパクトがありましたが(インパクト勝負でストーリーは二の次でも許せました),「―奪還―」は(飽きて)後半眠くなりました。ストーリーがあまりに薄くて中途半端。まぁエイリアンやその宇宙船や兵器や着ぐるみなどのデザインと製作にほぼ全ての予算を掛けたんだろうなぁ。最後にはエイリアンが地上に降りてきてなぜか武器は使わずに人間と格闘戦をおっぱじめました。エイリアンが後ろ回し蹴り(ソバット)とかしてたぞ。うううむ,しかしこの光景は,日本人の我々には「仮面ライダー」にしか見えない・・・。
続編「スカイライン―逆襲―」(2020)は,もう見る気が起きません。
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