2021年8月26日

園芸

園芸なんて,一体何が楽しいのかと小さい頃は意味不明だったし,そんなことに時間を費やすなんてと若い頃はバカにしてましたが,小さな庭を持つようになって,子どももある程度大きくなって,さらにこの1年半はコロナになったものだから,以前よりも庭いじりをしています。

まず,庭いじりは,マインドフルネス瞑想ですね。

土を掘り起こしたり,雑草を抜いたり,新しく買った苗を植えたり,水をやったり,枯れた葉を取り除いたり,伸びた枝を刈ったり,落ち葉を除いたり,虫対策に木酢液をまいたり,場所によっては除草剤をまいたり,アリ退治の薬をまいたりするのは,自然と向き合いながら,人間(自分)の住みやすいようにバランスを保とうとする営みとして,黙々とできる作業です。あんまり難しくないけど,終わりのない作業だからだと思います。

蚊にさされないように夏でも長ソデ長ズボンを着て,虫除けスプレーを吹き付け,かつ,蚊取り線香を焚いて作業します。汗と二酸化炭素に誘われた蚊に,速攻で刺されますからね。

気がついたら1時間ぐらいあっという間です。コロナで運動不足ですから,良い運動にもなります。

-------

しかし,こういう園芸は,若い頃は面白さが分からないのに,なんで年を取るとやる人はやるのかね。ただ,やらない人は年を取ってもやらないだろうから,好みの問題なんだろうけど,自分でなぜ面白いのか説明しようとしても,うまく説明できません。なんとなく面白い。

あえて言えば,おそらく,自然を制御あるいはちょうど良いところで調和する感覚なのかもしれません。自然の営みと人間の営み。人間の営みもまた自然の一部だとすれば,自分が自然の営みの一部になる感覚でしょうか。野菜を植えれば食べられますから,その点は実益にかなっているわけですが,食べたければスーパーに売っているのだから効率的とは言えません。妻が野菜や花を植えたいのでそれを一緒に楽しんでますが,私自身は,木だとかグランドカバーといった景観(と言うほど広くない庭ですが)を調えるのが面白い。調える快感,でしょうか。

-------

最近はグランドカバーをやり始めました。元々は芝生だったのですが,芝生はしょっちゅう刈り込みしないと綺麗に調いません。これはかなり面倒なので,早々にやらなくなりました。もちろん伸び放題です。数年前に,義母からイワダレソウを分けてもらったので植えたのが始まりで,駐車スペースの一角に植えたらあっという間に増え,庭もあっという間に埋め尽くしました。

イワダレソウは,踏まれるところは葉が小さくて綺麗だし,花も小さくて綺麗なんですが,伸びるとちょっと背が高くなって,ボリュームが出てきてしまいます。グランドカバーとしては,ちょっと足元が埋もれて鬱蒼となる感じ。駐車スペースの方はコンクリートの上に伸びているので制御できていますが,庭の方がちょっと制御しきれなくなってきたので,思い立ってグランドカバーを変えることにしました。

その前に,まずはイワダレソウを一旦全部抜くことに。これが大変でした。イワダレソウは地下茎で伸びるので,結構深いところまで入ってます。地表だけ刈り取っても,やがてまた生えてきますから,まずは土を掘り起こしながら根っこまで引き抜くことに。でも,こういう作業が楽しい。芽を見つけたら,指で土の中をさぐり,できれば根ごと引き抜く。もちろん,途中でちぎれてしまうこともありますが,根ごとすっぽり抜けたときは快感です。

-------

新しく植えたグランドカバーは4つ。

まずは,クラピア。結局,イワダレソウ系統なんですが,イワダレソウよりも背は低いということで,メインはこれにしました。クラピアはホームセンターでは売ってませんので,ネットで購入。

次に,クリーピングタイム。匍匐性のハーブですね。小さな花がたくさん咲きます。もともと,ロンギカウリスタイムを植えていたので,似たような感じで増えてくれるとありがたい。触わると良い香りがします。多少踏まれても大丈夫なようなので,庭の入口付近に植えました。

庭に植えたクリーピングタイム

そして,ペニーロイヤルミント。これも触ると良い匂い。ホントにミントの匂いがします(当たり前ですが)。ただ,ペニーロイヤルミントは,ホームセンターで見つけて,安かったので衝動買いしてきたのですが,花が出る頃に,結構高く伸びることが判明(「雑草っぽい」という評判も)。通常は匍匐性バッチリで横に伸びていくんですが,年に一度,縦ににょっきり伸びるようです。ですので,庭の奥の方の,あまり邪魔にならないところに植えました。

最後に,ダイカンドラ。これは,庭の一角に半日陰のところがあって,どうしてもデッドスペースになっていたので,半日陰でも育つと言われているダイカンドラを植えてみました。この先どうなるか分かりませんが,頑張ってもらいたいところです。なお,その近くには,これも以前に義母にもらったリュウノヒゲが広がっています。ただ,リュウノヒゲは成長がものすごいゆっくりなので,庭をすぐに覆うことは期待できません(ただし,リュウノヒゲは強いので,ゆっくり着実に陣地を増やしています)。ダイカンドラは柔らかい葉っぱなので,ちょっと弱そうですが,半日陰のデッドスペースを埋めてくれるとうれしい。ネットで購入しました。

-------

こういう,いろんな植物が今,ネットで購入できるし,購入前の検討として,ネットでいろんな情報があって,本当に便利な世の中になりました。義母のように昔の人は実経験から豊富な知識を蓄積していますが,私のような都会育ち(?)の現代人は経験がない分,知識のなさをネットで補っている感じです。

いずれも植える時期がちょっと遅かったので(たぶん,ベストは5月ぐらいから7月ぐらいまで),冬を越せるか分かりませんが,なんとか頑張ってもらって,来年の春から夏にかけて,各々,陣地を増やしてもらいたいです。楽しみです。

そういえば,「園芸」じゃなくて今時は「ガーデニング」か。ま,どっちでも良いか。


0 件のコメント:

コメントを投稿