(原題:Luck-Key)(韓国,2016)
これは面白かった。一体どうなるのか,ニヤニヤしながら観つつ,最後まで楽しめました。
凄腕の殺し屋ヒョンウクは,いつもの通りの手際よい仕事のあと,手首に付いた血痕を洗い流すため,たまたま通りかかった銭湯に入る。が,石鹸で見事に転倒し頭を強打。そのまま昏倒し,病院に運ばれる。しかし,気がつくと自分が一体誰なのか分からない記憶喪失となっていた。唯一,服に入っていた請求書から,名前と年齢と住所が判明。しかしその服は実は,鍵をすり替えられていた銭湯のロッカーに入っていたもの。鍵をすり替えたのは,売れない貧乏役者ジェソン。売れない故にいっそのこと自殺しようと最後の銭湯に来た彼は,高級腕時計をしていたヒョンウクが昏倒したのを良いことに,鍵をすり替えて,ロッカーの中身をくすねようとしたのだ。
主演はユ・ヘジン。ものすごく特徴的な顔なので,見覚えがあったのですが,『タクシー運転手』で主人公を最後まで命がけで手助けする光州市の運転手の人ですね(全然違う雰囲気ですが。さすが俳優)。
いやしかし,とっても話が面白いし,よくできてるなぁと思いましたが,これ,邦画『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ監督)のリメイクなのですね。リメイクするぐらいなので,話は確実に面白いわけで,あとはどうリメイクするか,というところです。それで,もともとの『鍵泥棒』を観てみようと思って観始めたのですが,冒頭の広末涼子演じる登場人物の奇妙な(不自然な)設定で,急いで観るのを止めました。たぶん,リメイク版のこっちの方が面白いのではないかと推測して,むしろ観ない方が良い,と思ったからです。なお,『鍵泥棒』の方は香川照之(殺し屋)と堺雅人(役者)のコンビでした。
★★★
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