(原題:The Conjuring 2)(アメリカ,2016)
『死霊館』の続編。エドとロレインのウォーレン夫妻の心霊調査を描いた第二弾。監督は同じくジェームズ・ワン。この「死霊館」はスピンオフというか,違う監督による派生話がいくつも出ていて(ジェームズ・ワンは製作・原案などで関わってる),それぞれ人気のようです。その中でも,ジェームズ・ワン本人が監督した作品が,これと,あと『死霊館 悪魔のせいなら,無罪』(2021)。この邦題,どっかで聞いたことのあるリズムと思ったら,やっぱり。同じワーナーブラザーズジャパンでしたね。
心霊研究家なので,決して教会の神父ではないから,悪魔払いはできない。つまり,二人はエクソシストではない。映画の中では,スタンスとしてはあくまで教会に依頼された事前調査をする,もしくは個人的に依頼のあった場合に調査をして教会に悪魔払いを進言する,という感じです。
ポルターガイスト現象は世界各地で起きていて,たいがいは何らかの自然現象が関係していたり,建物の構造上の問題だったりして,物理的客観的に説明できたりする。そのことは前作でも今作でも触れられています。だから,そういう物理的説明を越えて,何らかのはっきりした具体的証拠(音声や映像,写真など)が得られれば,悪魔払い(エクソシスト)が来てお祓いをしてくれる,というシステムになっている。
そういう状況だから,この「エンフィールド事件」と呼ばれるポルターガイスト現象も,当時,マスコミで取り上げられ,科学者(心理学者)からはでっち上げ(狂言)だと指摘される。現実は,確かにその通りだし,まぁ,僕でもそうすると思います。
が,しかし。それが映画。悪魔は本当にいるのです。人間を欺き,人間を少しずつ貶めていく邪悪な存在は,確かに存在するのです。そういう映画です。だから怖い。
★★★
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