(原題:The Endless)(アメリカ,2017)
10年前,山奥でコミューン生活を送っているカルト集団「キャンプ・アルカディア」から脱出した兄弟が,再びキャンプを訪れる。10年ぶりに訪れて再会したかつての仲間は,質素だが十分な食事と穏やかな時間の中で,楽しそうに暮らしていた。
キャンプを脱出した兄弟は,人間関係も仕事もうまく行かず,脱カルトプログラムのカウンセリングを受け続けている。兄のジャスティンは我慢強く日々生活しているが,弟のアーロンはキャンプにいたころを美化して帰りたがっている。そんなとき,古い型のビデオテープが郵送されてくる。そこには,かつての仲間が映っていた。帰りたくない兄と帰りたい弟。1日だけという理由で帰ることにした兄弟は,キャンプで次々と奇妙な体験をする。
監督は,主人公兄弟のアーロン・ムアヘッドとジャスティン・ベンソン(本名が役名になってますね)。”田舎のカルト集団”だから,いわゆる「田舎ホラー映画」だろうと思って観始めましたが,狂信的なカルト集団や古い慣習に縛られた村人たちが襲ってくるような,ありがちなスプラッタ・ホラーではありません。一見の価値あり。
「アルカディア」とは,ギリシャ南部のペロポネソス半島中央にある地方の名称で(現在は県名らしい),いわゆる「理想郷」の代名詞ですね。
★★★
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