2023年9月8日

こころの違和感 診察室

春日武彦 (2022) 河出新書

最近また春日先生の本をいくつか読むようになって,あんまり綺麗ごとを言わないところや自己客観視しているところが,サッパリしていて読んでいて安心できるし,やっぱり良いです。あの『鬱屈精神科医,占いにすがる』が突出して歪んでただけかもしれない。ものすごくベッチョリしてました。

ただ,ですます調の文章より,である調の方が,春日先生のシニカルなところ(の面白さ)が出やすいんじゃないかと思いました。ですますになることで,強烈な皮肉やブラックジョークが弱まってしまうような気がします。あるいは,年を取って丸くなったのか。


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