(日本,2023)
いやぁ,良かったわ~。第67回ブルーリボン賞,第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞。自主製作らしいので,全体にチープさはあるけど,コメディでありながら泣かせる,良い映画です。
生真面目な幕末の会津藩士・高坂新左衛門が,密命を受けて京の都で長州藩士・山形彦九郎を闇討ち中に雷に打たれ,現代にタイムスリップしてしまう。気が付くと,そこは140年後の,京都の時代劇撮影所であった!
高坂新左衛門(山口馬木也)の一挙手一投足が,いちいち面白い(笑)。それでいて,人生を命がけで生きてきた幕末の侍が,文明の発達した平和な現代を,豊かになったと喜ぶ半面,時代劇として残っているものの,すっかり忘れられたかつての本当の日本と侍たちを憂う姿は,真に迫っている。
★★★★
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