(原題:Risen)(オーストラリア/アメリカ,2021)
なんとなくコンセプトというかアイディア的にはすごく面白そうだったので観ました。
映画は,核となるコンセプトが最も大事。それを生かすも殺すも脚本次第。その独創的なコンセプトをどう肉付けして120分間,観客を惹きつけ続けるか。飽きさせない展開,伏線と謎解き,道具の細かい描写,セリフ,映像,カット,カメラワーク,・・・。なんてことを,映画を観ていて,素人ながらに色々と思うわけです。
この映画,コンセプトは確かにすごく良いんだけど,とにかく最初からずっと全体的に間延びしてます。間延びしてるから,挿入されてる音楽がやたら気になる。音楽でもってなんとか物語を奥深く,重厚に,感動的に,荘厳に,深刻にしようとしてますが,間延びした尺にはただ邪魔なだけ。これは静止した画面を観ながら鑑賞する音楽映画なのか?それにしては大した音楽ではない。無理矢理110分の尺を持たせようとしてるから,前半の1時間をもっとぐっと縮めたらどうでしょう。それから,種明かしを最後にもったいつけてもってくるんじゃなくて,早々に種明かししてそこのところの奇妙な運命をもっと描いたら良いんじゃないかなぁ~。と,素人にさえ色々と改善策を喚起させる,ある意味で,おそらくは映画学科の人には良い問題材料になるのではないかと思える学習映画。
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