(原題:Abigail)(アメリカ,2024)
踊る吸血鬼。スプラッタホラーのアクション映画です。話に深みがない。吸血鬼バトルを観せたいだけだから,吸血鬼バトルを観たい人には良いと思います。一応,吸血鬼は少女なので,親子愛がテーマに入っていますが,そこはもう,カレーに隠し味の牛乳を少々入れたぐらいで,カレー味であることに変わりはありません。
っていうことは,つまり,カンフー映画はカンフーバトルを観せたい映画だとすると(無論,バトルに至る文脈や背景に面白さや斬新さがあれば映画として味や深みが増すわけですが),そこに至るまでにあんまり味や深みはないことが多いわけで,そうなると,カンフー映画はカンフーバトルを観たい人には良い映画ということですね。
そう思うと,この前,キアヌ・リーブスの『ジョン・ウィック』シリーズの第4弾『コンセクエンス』(共演は真田広之とドニー・イェン!超豪華日中二大アクションスター!!)を観たのですが,途中でつまらなくなって観るのを止めました。というのも,ストーリーというか文脈はもうどうでも良い感じなんですよね(笑)。とにかく,映画が始まってからずっと,キアヌの銃撃と総合格闘技の連続アクションをひたすら観せるためだけの映画です。一番最初の『ジョン・ウィック』(2014)は,ナメ殺映画としても,その奇妙な裏社会のある世界観も,斬新で面白かったけどね~。
★★
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