エマニュエル・トッド(著)大野舞(訳) 2024 文藝春秋
今の世界の情勢を知る上で,これは必読書かもしれない。ハラリの『サピエンス全史』ぐらい,目から鱗でした。
ウクライナ戦争について,ロシアについて,アメリカについて,ヨーロッパについて,そうかそういうことなのか,だからなのかと,いろいろと疑問に思っていたことが氷塊した気分です。物事は,別の角度から見るとこうも違って見えてくる,そのことを改めて思い知らされました。多角的に物事を見ることは良いことだと分かっていても,なかなかそうはできない,特に,フィルターバブルだエコーチェンバーだといった情報環境に生きている我々は,気をつけて公平性を保とうとしたところで,見方が偏ってしまいます。
エマニュエル・トッドの肩に乗って,まったく別の角度から世界を見ることができる,現代の必読書だと,僕は思います。
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