2021年11月3日

樹海村

(日本,2021)

清水崇監督「犬鳴村」に続く「村」シリーズ(?)第二弾。富士の樹海には,自殺して死にきれなかった人が暮らす村がある。都市伝説をモチーフにした作りは,前作「犬鳴村」と同じ。「犬鳴村」は古い因習がテーマでしたが,今回もそうした因習も若干は含みつつ,中心は霊感の強い家系が引き寄せてしまう呪い,です。

こうして「樹海村」を観てみて「犬鳴村」と比べてみると,どちらかというと「犬鳴村」の方が面白かったかもしれません。「樹海村」も悪くはないですが,痛そうなのは嫌いです。刃物で切るようなやつ。

もう少し妹(ひびき)の方があれこれと巻き込まれていくのかと思いきや,だんだん姉(めい)の話になっていくのも,分かりにくかったし,その姉の恋人友人関係になぜいつも妹がくっついているのか(普通,姉の交友関係に妹が加わることはないでしょう),しかも姉妹が出だしから仲が悪いのはなぜなのか,分かりにくかったかも(その辺の理由があんまり説明されてない感じがしました)。

怖いかと言えば,うううん,あんまり怖くありませんでした。痛そうでした。思い起こせば,「犬鳴村」の方が怖かった。村シリーズ第3段「牛首村」というのも近々公開されるようですね。ううううううん,もう観ないかも。どうだろう。


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