中村桃子(2020)白澤社
「・・・ッス」と,発言の最後にふわっと付けるこの「ス」について,社会言語学的に様々な材料(質問サイトのやりとり,大学生の会話,CM,マンガなど)から分析した良書。「社会言語学」という学問領域がどうやって問題に迫っていくか(解析していくか)を知る上でも非常に良い本だと思いました。勉強になりました。
「ス」は,僕も使いますね。時と場合によって。この,<時と場合>をあれこれ分析して,これに含まれる意味や機能を解いていく。著者の中村先生の語り口も柔らかいし,分かりやすい。関東学院大学の先生ですが,こんな先生の授業を聞きたい。きっと毎週楽しいだろうなぁ~。学生がうらやましい。そんな本です。
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