(原題:Pepermint Candy)(韓国/日本,1999)
うううん,なんとも切ないなぁ。
1999年,20年ぶりの同窓会のピクニックに,なぜかスーツで現れたキム・ヨンホ(ソル・ギョング)。一人,荒れに荒れて,自棄になって,やがて線路に立って,迫りくる列車の前に立ちはだかり,「帰りたい!」と叫ぶ。話はそこから,時間を少しずつ巻き戻りながら,キム・ヨンホの人生を回想していく。
弱くて優しくて寡黙で優柔不断で不器用で,その反動か鬱屈か,悶々として耐えきれずになって,やがて爆発して前後不覚に暴れ出す無軌道さ。ああ,なんでこうなってしまったんだ,俺の人生は何だったのか,一体どこで間違えたんだ。もう一度,あのときに,初恋の人に会った20年前のあのときのこの場所に戻りたい。
ソル・ギョング,いい役者だなぁ。ラスト,泣けるなぁ,切ないなぁ。
【追記】数週間後,また観ました。二度三度,観たくなる映画。ラストがもう,震える。
★★★★
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