(原題:The order)(カナダ,2024)
実話に基づく話。主演ジュード・ロウ。シブい「おっさん」だなぁと思いきや,一個下でした(笑)。年下かよ。クローネンバーグの『イクジステンズ』(1999)の主人公。色男が25年経つとシブくなってます。こういう年の取り方をしたいものですな。
敵役は,ニコラス・ホルト。この人,どっかで観たよな~どこで観たんだっけな~と,出演映画を見たら,最近観た『ザ・メニュー』(2022)でした。ああ,あの,蘊蓄ばっかりの胡散臭いグルメ野郎か!いやぁ,全然別人だわ(笑)。役者ってすごいなぁ。
国家転覆(暴力革命)を企てている田舎の白人至上主義者の若きカリスマ(ニコラス・ホルト)と,それを追いかける壮年のベテランFBI捜査官(ジュード・ロウ)。「オーダー」は,白人至上主義者たちが参照している「ターナー日記」という本に出てくるテロ組織名で,本作の基になっている実在したネオナチテロ組織。Silent Brotherhoodとも言うらしい。強いて訳せば,「静かなる同胞団」かな。
ジュード・ロウの経験と正義感(ただし,それ故に,家族を犠牲にしていることが暗示されてる)と,ニコラス・ホルトのカリスマ性と狡猾さの攻防。展開のテンポも良くて,飽きさせない。面白かった。
この「ターナー日記」というのは実在する本で,2021年の議事堂襲撃事件でも参照されたことが,映画の最後に字幕で紹介されてます。
★★★★
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