2020年10月26日

ミュータンツ:光と闇の能力者

(原題:Stray)(アメリカ,2019)

アメリカにひっそりと住む日本人の母娘。あるとき,外出していた母が遺体で見つかる。その遺体は石化していた。残されたのは娘と祖母。この事件を担当することになった(何やら訳ありの)女性刑事は,娘の不思議な力に気づく。

ロックミュージシャンのMIYABIが敵役。原題はstrayなので,「迷子」とか「野良犬」とか,そういう意味でしょう。実際,この敵役のMIYABIの復讐がストーリーの本筋なので,この原題は良いと思うのですが,邦題はちょっとどうなんでしょう。どこが「ミュータンツ」なのか。超能力を持っていればそれ,ミュータントなの?Xメンかよ。

「光と闇の能力者」ってサブタイトルも,『PUSH:光と闇の能力者』(2009)をそのままパクってるし(笑)。『PUSH』は世界観とサイキックバトル描写が面白い映画だから,PUSHにあやかって観てもらおうという配給会社の魂胆が・・・と,自分もそれにつられて観てしまった。

それに,PUSHと違って,こっちはサイキックバトルの場面はほとんどないです。母の死も,最初,煽るだけ煽るけど,そんなに恐ろしく(悲惨な)描写じゃないし。そもそも,世界を揺るがすような大きな力と力のぶつかり合い,というよりは,なんだかとってもごく個人的な(家庭内の?ドメスティックな?)問題のようなレベルで,能力者である二人の潜在的な凄さ(破壊性や影響力)がイマイチ伝わってこない。

でもとりあえず,最後までは観ました。


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