2018年2月19日

東海村体育協会

昨日,茨城県の東海村の体育協会さんのお誘いで,マインドフルネスの講習会をさせていただきました。参加者は東海村の各種スポーツ連盟のみなさんで,それぞれに日々,そのスポーツの普及と指導に尽力されている方々でした。

前半は理論的な話40分ぐらい,後半は実践を1時間行いました。やはりマインドフルネスの理屈を1時間弱でするのはなかなか難しく,参加者のみなさんも分かったような分からないような未消化な様子でしたが,後半,格技場の畳の上で実技をして,そこそこ理解していただけたかなと感じています。


身体でもって心を理解する。

湯浅哲学的には,これが東洋の伝統的な修養あるいは人間教育です。そして改めて思うに,これこそが体育なのではないでしょうか。身体を鍛える(健康な身体になる),競技に勝つために努力する(忍耐力を養う),集団での秩序を身につける(他者を尊重し,他者と調和する)。体育の目指すところとして即座に思いつくのはこうした面であり,これらがたいへん重要であることも間違いありません。ただ,そのもう一つ向こう(あるいは裏側)には,身体を通して自己の内面と向き合うことが,自己を知り,心を理解することにつながるのではないかと思います。

つまり,身体を通した心理学です。それも一人称の心理学,一人心理学,主観の心理学です。湯浅的に言えば「主観主義的科学」です。

東海村からの帰りの電車の中で,そんなことを思いました。

2018年2月12日

陰ヨガ

先日,”無謀にも”,「陰ヨガ」の講師養成講座に参加してきました。

約20名ほどの参加者の内,大半はヨガのインストラクターをすでにしているか,これからなろうという女性ばかりでした(お一人だけ年配の男性!素晴らしい!)。この講座は,全米ヨガアライアンス資格取得のためのクラスにもなっていて,多くはその取得課程にいる生徒さんたち,ということです。

最近,陰ヨガを始めて,瞑想(マインドフルネス)重視なところや,経絡・気などの東洋医学理論と融合しているところが良くて,また,陰ヨガをした後,真冬なのに何時間も身体がポカポカしていて身体的に効果の実感があり(通っているその陰ヨガの先生は,「陰ヨガの後は温泉に入った後のようになる」と言っていたのですが,その意味が分かりました!納得),これは面白いぞと思って,もう少し深めたいと思うようになりました。

そこで早速,陰ヨガについてサラ・パワーズの本(日本語版『陰ヨガの新しい教科書:インサイト・ヨガ』)を読んだのですが,もうちょっと詳しく実践的に知りたいと思って,思い切って受講しました。まずは期待通り,陰ヨガの歴史的背景から,各種ポーズのコツや,陰ヨガをする上でのポイント(注意点)をコンパクトに学べました。願わくばもう少し陰陽や五行や経絡の話を期待していましたが,そこはさすがに全米ヨガアライアンスの資格取得課程の一環でもあり,深めることはありませんでした(この辺りをさらに深めたい人は,「経絡ヨガ」をすると良い,と先生は言っていました)。

そして,そもそもこの講座は講師養成のためなので当たり前なのですが,インストラクターとしての心構えというか,ヨガクラスの生徒さん(受講者)への配慮というか,言うなればヨガ講師の思いというか目線というか心の内というか,そういうものも知ることができました。講座の講師は,中野憲太先生という「シュリダイヴァ・ヨガ」で有名な熱い方でした。

一日みっちりの集中講座だったので心身ともに疲れましたが(陰ヨガなのに:笑),とても良い経験でした。