2020年9月27日

図解 心理学用語大全:人物と用語でたどる心の学問

 齋藤勇(監)田中正人(編著) 2020 誠文堂新光社

世の中,「心理学」と聞いてどういうことが求められているのかを知ろうと思って,こういうポップな心理学の本を買ってみました。イラストで説明する心理学用語ですが,けっこう(意外に?)ちゃんと説明していて,感心しました。

ただ,齋藤先生監修なので,対人心理学や社会心理学の話が多いですね。臨床系の話や知覚・認知系の話ももっと面白いものがたくさんあるわけですが,この本は3分の1が社会心理。裏を返せば,世の中のニーズ,つまり一般の人の知りたい心理学は「人間関係」や「集団・組織」にあるのだろう,ということを再認識しました。


2020年9月26日

夢ナビ

 「夢ナビ」という,フロムページが制作している大学受験生用の情報サイトに,私も掲載されました。講義動画も先日,大学で撮影したのですが,まだ編集中のようで,未掲載です。そのうちアップされると思います。

私の研究テーマである「怒り(の制御)」のことが分かりやすく書いてありますので,良かったらご覧いただければと思います。

夢ナビ

https://yumenavi.info/index_pc.aspx

湯川の掲載ページ

https://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g010573&OraSeq


100文字SF

 北野勇作 2020 ハヤカワ文庫

朝日新聞の書評に載っていたので,これは斬新だと思い,早速買って読みました。斬新は斬新です。最近は,「5分で読める・・・」とかのショートショートが流行ってたりしますが,ここまで来るとショートショートを超えて超ショートショート。

超短い小説,ということであれば,ヘミングウェイが書いたとされている(実際には違うらしいですが)「For sale: baby shoes, never worn(売ります。赤ん坊の靴。未使用)」が有名ですが,これはフラッシュ・フィクションという一つのジャンルにもなってるらしい。

100文字のSFということで,読んでみましたが,半分ぐらいは「おお!」と思わせる奇想でした。ただ半分ぐらいは著者の人生観に関する例え話みたいな感じにも読めて,SFというか人生訓・生活標語みたいでした。でも半分は良かった。

短い文字数で思いを込めるという意味では,昔から川柳・俳句・短歌・詩などあるわけで,ここからなぜかふと「中原中也」でも読んでみようかと思いました。ただ,この限られた文字数の中に込めるというのは,(私はやっていませんが)ツイッターとかそういうメディアなんですよね,確か。


2020年9月22日

ラヴクラフト傑作集

 「クトゥルフ神話」のH.P.ラヴクラフトの小説は読んだことがなかったのですが,無論,その名は耳にしているわけで,いつかは読みたいと思いつつ,なんとなくハードルが高いと感じていました。

と,そう思っていたら,たまたま,『映画秘宝』か何かで,ラヴクラフトの小説を漫画化しているものがあることを知り,早速,一冊購入して読み始めました。まず買ったのが,『異世界の色彩(The Color out of Space)』(田辺剛,ビームコミックス)。

こりゃすごい。凄い画力。緻密だし,気持ち悪いし,不思議な絵だし,怖い。楳図かずおや日野日出志とはまた違う描写の荘厳さ。今のところ出ている残りの9巻を全部買ってしまいました(全10巻)。

ちなみに,人間椅子の『宇宙からの色(The Color out of Space)』は,ラヴクラフトの引用だったのね。

そしてさらに2019年には,ニコラス・ケイジ主演で『カラー・アウト・オブ・スペース:遭遇』として映画化されてます。ポスターからしてぶっ飛んでます。話としては,心身ともに徐々に病んでいくというものなのですが,主演がニコラス・ケイジだから,その狂いっぷりは凄まじいだろうなぁ。観たい。


寅さん

 最近,BSテレ東で『土曜は寅さん!4Kでらっくす』というのをやっていて,気がついた時にはときどき録画して観ています。寅さんシリーズは,全部観たわけではないですが,初期の頃のはけっこう観てますね。気楽に観られる人情話。良いねぇ,寅さん。毎回柴又に帰ってくるときの土手を歩く寅さんと,最後にまた旅に出て遠いところで商売をする寅さん。

満男が成長してからの作品は,あんまり観てません。そのうちBSテレ東でやってくれると思うので,期待して待ってます。

2020年9月20日

書評と映画評

 これまで,書評のブログとして「本と知」というのを2012年から,映画評のブログとして「映画と情」というのを2018年から書いてきましたが,別々のブログではなくて,このブログに一緒に書くことにしました。以前は,テーマが違うから別のブログが良いかなと思っていましたが,いずれにせよ自分が書くなら一緒のことだし,別々のブログを開いているのが冗長な気がするし,ラベルで分ければ良いかと最近思うようになり,一つにしようと思いました。なので,これから読んだ本や観た映画の備忘録代わりに,このブログにつらつらあれこれ書きます。


これまでの書評と映画評のブログは以下の通り。

本と知: http://books-and-wisdom.blogspot.com/

映画と情: https://movies-and-emotion.blogspot.com/


本も映画も,心身で読んで(観て),心身を練るものだと思います。このブログを読んで,読んでみたい,観てみたいと思ったら是非。なお,映画はなるべくネタバレしないように書くつもりですが,してたらごめんなさい。


2020年9月8日

サイエンス対談

 たまたま検索して見つけたのですが,10年以上前に,日垣隆氏のラジオ番組に出演したときの対談音声が,YouTubeにアップされていました。日垣氏のチャンネルにまとめられている動画の一つです(から,日垣氏ご本人によるアップかと)。他にも多数,番組に出演した方との対談音声がアップされてます。私の回は,以下のURLです。

https://youtu.be/8m17N3HZ_Tk

日付を見ると,2008年12月21日とありますね。12年前ですか(36歳?)。なんだかボソボソしゃべってる,若かりし頃の自分です。