2024年1月30日

キングスマン

(原題:Kingsman: The secret service)(イギリス,2014)

コテコテのスパイコメディ。観たいと思っていた映画の一つで,ようやく観ました。一部,「なめてた相手が」映画でもある。近接格闘シーンは圧巻。ただ,ストーリー的には,ご都合主義のてんこ盛り。でもそれはコテコテのパロディだから,意図的なんだろうね。そこ含めて,アクションやギミックやバカバカしいほどの壮大なスケールを楽しめるかどうか,だね。

★★


2024年1月29日

ザクⅡ

やっぱりザクⅡだね。1/144ガンプラ3体目。しぶいね~。




2024年1月25日

自殺帳

春日武彦 2023 晶文社

なぜ自殺するのか。自殺する理由についてあれこれ思いを巡らせた春日節の本。自殺した本人は一体何を考えて自殺に至るのか,あるいは,どういう状況・文脈で自ら命を絶つのか。数々の小説や患者のケースも踏まえながら考えてみた,という本。自殺に関する本なので読んでいてだんだん欝々としてきますが(笑),自殺というものすごくインパクトのある行為についての本質的な理解を深める素材となるという意味で,とても良い本だと思います。


2024年1月21日

パッチギ!

 (日本,2004)

「パッチギ」=頭突き。ようやく観ました。良かった。在日韓国・朝鮮人,日本と朝鮮(韓国・北朝鮮)との関係を改めて考えさせられる,観た方が良い映画。

しかし,高岡蒼佑と沢尻エリカ,すごく良いのにね。もったいない。塩谷瞬は良かったけど,特に印象的なのは桐谷健太。脇役だけど,なんだろうあのキャラクターの異様な濃さ。目が奪われます。

★★★


2024年1月15日

文庫版 狂骨の夢

京極夏彦 2000 講談社文庫

文庫版は,「本文レイアウトに合わせて大幅な加筆訂正がなされて」いるそうです。さすが京極,レイアウトへのこだわりはノベルズ版でもしてるから,こっちでもしてるだろうなと思っていましたが,わざわざそのために「大幅な加筆訂正」してるのか~(どこがどう加筆訂正されてるのか,当然わかんないですけど)。仕事が細かいねぇ。


2024年1月8日

M3GAN/ミーガン

(原題:M3GAN)(アメリカ,2022)

子ども型アンドロイド(お友達ロボット)「ミーガン」の暴走。これを今時の深層学習するAIで成立させる。話はシンプル。最後は『ターミネーター』的ホラー。「未来のアンドロイド」としての出来(造形)も違和感なし。おもちゃ会社に勤めるロボット開発者のジェマは,事故で両親を亡くした姪っ子に,開発中の「ミーガン」を与える。

ただ,妙なJホラーな動き(四つん這いで走ったり,貞子っぽくコキコキクネクネ動いたり)は文脈的に不要だと思うけどね。キモさを出そうとする意味では,まぁ,キモいけど,どうせやるなら,なにか独自路線のキモさ(例えば,首とか腕とか足とかがくるくると高速に回るとか,目玉や顔がバグって動くとか,くだらないけどキモい感じ)を追求すれば良かったかなぁ。途中の,殺人前のダンスは,良かったです。ああいうところ,もっと伸ばそうよ。

しかも,主人公でミーガン開発者のジェマは,この後,法的にはいろいろと問題が発生して,ただでは済まないような気がします。

★★


2024年1月7日

見えざる手のある風景

(原題:Landscape with invisible hand)(アメリカ,2023)

支配,搾取,生活,自由。姿形も生態も言語も文化もまったく異なる異星人に侵略・占領された近未来の地球。

他国に占領されたり,全体主義的に管理されたりするのって,たぶん,こういう理不尽さなんだろうなぁ。それでもそこに住んでいる人は,生きていかざるを得ないわけで,隣国から侵攻されたり,国家に管理されたりしてる人々は,なんとか生きていくためになりふり構っていられないんだろうなぁ。

なんだか辛い気持ちになりますが,しかし,本作の主人公アダム(アサンテ・ブラック)は,そんな世界でも自分らしさを失うことなく,生きていく。

★★★★


2024年1月5日

アビリティ 特殊能力を得た男

(原題:DOE)(アメリカ,2018)

いやぁ,これは面白かった。一体どこへ向かってるんだと,観ながらハラハラドキドキする。真実に迫っていく謎解きが面白い。あるとき公園のベンチで気がついたら,過去の記憶(エピソード記憶)が一切ないにも関わらず,何十か国もの言語を話せる能力を有していた。身分証明書もなく,過去に関わる一切の手がかりもなかった男,ジョン・ハットンは,言語学と法言語学の博士号を取得し,大学で言語学の教授をし,妻と娘と幸せな家庭を築いていた。

しかし,ある日,大学での講義が終わると,不審な男がゆっくり近づいてきて,「俺にはスーパーコンピュータ並みの数学の特殊能力がある。お前と同じ,8年前に気が付いたら,それまでの一切の記憶がなかった。理由を教えてやる」と。

主演のティモシー・デイヴィスは,この作品の他には『疑惑の金メダリスト』って映画しか検索で引っ掛からないけど,味のある顔の,良い感じの俳優です。他にも出てそうなのに,意外。

原題の「DOE」とは,はて,どういう意味だろうと調べてみたところ,いろんな意味がありますが,これはたぶん,「身元不明人」のことを指していると思われます。日本語だといわゆる「名無しの権兵衛」っていうやつで,英語では,これをJohn Doe(ジョン・ドウ)というらしい。女性ならJane Doe(ジェーン・ドウ)となるわけね。なるほど~,それでDOEね。

★★★★



エイリアン:コヴェナント

(原題:Alian: Covenant)(アメリカ,2017)

『プロメテウス』の続編。2時間を感じさせない面白さ。『プロメテウス』は,キャラ設定や展開が全体的に薄くて何だか平板な作品だったけど,こっちはけっこう面白かった。展開も飽きさせず,スピーディー。

★★★


2024年1月4日

バーバリアン

(原題:Barbarian)(アメリカ,2022)

なかなか怖い。雨の降る夜,テス(ジョージナ・キャンベル)が予約していた民泊?の一軒家に着くと,そこにはすでに泊まっている男(ビル・スカルスガルド)がいた。早々にビル・スカルスガルドが出てくるので,これが悪いやつなのか良いやつなのか,観る側のそんな勘繰りはすっかり置き去りにして,恐ろしいことになります。

★★★


2024年1月2日

DUNE/デューン 砂の惑星

(原題:Dune: Part One)(アメリカ,2020)

ようやく観ました。これは,二部作の一作目。2024年3月にPart Twoが公開されるそうです。『デューン/砂の惑星』といえば,ディヴィット・リンチ監督,カイル・マクラクラン主演の1984年の方を思い出しますが,そっちの方は(たぶん)観たことある(と思う)けど,なんだか説明の少ない複雑な話で,内容をよく覚えてませんでした。巨大なサンドワームと,荘厳だけど異様な雰囲気だけ印象に残ってます。

で,こっち。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ,主演はティモシー・シャラメ(美男子!)。ドゥニ・ヴェルヌーヴといえば,『メッセージ』『ブレードランナー2049』。話も展開も絵も良かった。ストーリーも別にそんなにやたらと複雑でもないし(おおむね理解できる範囲),出てくるいろいろなギミックや装飾も良いし,スケール感もあるし。しかし,まぁ長いといえば長い。155分。でも,その長さをあんまり感じさせない面白さは十分あります。

Part Twoはいよいよ,ハルコンネン軍とその裏にいる帝国軍との全面戦争,ということでしょうか。今回のPart Oneは,だから,話としては中途半端なところで終わってます。

★★★★