2023年12月31日

マリグナント 凶暴な悪夢

(原題:Malignant)(アメリカ,2021)

そういうことか~。

何だかよく分からない話だなぁと思って観てましたが,そうかそういうことか。しかし,でもなんかいろいろご都合主義っていうか,全体に要素や演技(演出?)がわざとらしいというか大げさというか。低予算なのかな。出だしからずっと全体に安い感じ。

監督はジェームズ・ワン。『死霊館』は良かったけどね。

ちなみに,malignantとは,「悪性の」という意味の形容詞。話も,そういうことです。だから,映画のタイトルが示唆することが分かっているか(←英語圏の人),「マリグナント」とカタカナで書かれてまったく意味が分からずただの識別記号としてしか用をなさないか(←私)で,若干,映画の見え方も違ってくるかもしれません。

★★


2023年12月30日

戦国武将伝 西日本編

今村翔吾 2023 PHP

東日本編に続き,西日本編。面白かったです。しかし,歴史モノはまったく素人の自分からすると,西日本の武将は知ってる名前が少ないね。まぁそれは,戦国時代後半が信長・秀吉・家康の天下統一の歴史だとすると,必然,京都・名古屋から東の話になるだろうからねぇ。いや,それは自分が名古屋人だからか?

それに,その名古屋から関東にやってきた自分にとっては,西日本の土地勘もあんまりない。せいぜいが仕事や旅行で行くぐらいだから,そことそこはどのくらい近いのか遠いのか,おおよその距離感というかスケール感というかが,よく分からない。なんとなく日本地図ぐらいの大雑把な感じしか分からない。

それに比べると,東海の愛知・岐阜・三重・静岡,関東の東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・・・なんとなく分かるなぁ。まぁ,その辺分かってる方がやっぱり楽しいでしょうね,歴史モノは。


2023年12月22日

戦国武将伝 東日本編

今村翔吾 2023 PHP研究所

47都道府県ごとに一人ずつ,戦国武将のエピソードをつづった短編集。面白い。NHKの大河ドラマ『どうする家康』をガッツリ見たので,この年齢になって戦国武将に興味が湧いて,買いました。次は西日本編。


2023年12月18日

中村尚人師との対談(月刊『秘伝』2024年1月号:発売中)

ヨガの中村尚人師との対談が,発売中の月刊『秘伝』2024年1月号に掲載されています。ご興味ご関心のある方,もし良ければ是非ご一読ください。

【特別対談 身心の専門家が語り合う!】
湯川進太郎×中村尚人「脳と身体が一致する喜びを体感しよう」


2023年12月17日

文庫版 魍魎の匣

京極夏彦 1999 講談社文庫

京極堂(百鬼夜行)シリーズ第二弾。25年ぶりぐらいに読んでみたわけですが,やっぱり面白い。登場人物や情景はなんとなくイメージとして残っているけど,ストーリーはけっこう忘れてます。「姑獲鳥の夏」もそうでした。ストーリーも,登場人物や情景からなるイメージ全体として溶け込んでいて,細かいところだとか,次にどうなるかだとかは,けっこう忘れているものです。

そういう意味では映画もそう。我々の記憶は勝手にいろいろと情報を編集したり脚色したりして,長期記憶という貯蔵庫の中に全体をイメージとしてコンパクトに丸め込んでしまってるけど,改めて見てみると,見ていながら見ていなかった(あるいは,忘れてしまっていた?)場面やセリフがたくさんあって,「こういう作品(話)だったのか」と再確認することがあります。今回,京極の本を読んでみて,これと似たような感じを体験しています。

だから,映画とか小説って,何度も観てみる(読んでみる)のも面白いわけですね。


2023年12月10日

2023年12月4日

文庫版 姑獲鳥の夏

京極夏彦 1998 講談社文庫

京極ファンならご存じ,この9月に,17年ぶりに京極堂(百鬼夜行)シリーズの新刊『鵼の碑』が出ましたので,登場人物と物語の流れを思い出すために,せっかくですからもう一度,最初から読み直してみることにしました。で,もともとは講談社ノベルズで読んでますから,今度は文庫版で。いやぁ分厚い分厚い(笑)。

この京極夏彦のデビュー作『姑獲鳥の夏』(講談社ノベルズ)は1994年ですから,そこから数えると来年でちょうど30年になるんですね~。大学院のときに,ものすごく面白い小説シリーズがあるよと隣の研究室の友人J師(とM氏)から奨められて読み始めて,今に至る京極ファンです。で,先日メールでJ師に京極堂の新刊の話をしたら,あれは修論のときだと言うから,1996年か~。気が付けばずいぶん年取りましたなぁアタシも。


2023年12月3日

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー

(原題:Super-Heros)(フランス/ベルギー,2021)

「バットマン」ではなくて「バッドマン」。くだらない面白さ。アホ映画。くだらね~と思いながらも,最後まで観てしまいました。アメコミ映画のパロディ多数。しかし,一番笑えるのは,変な薬の治験をやってる友人(ポスター一番左)が本筋と関係なくしばしば見る幻覚。

★★


2023年12月2日

刑法の時間

佐久間修・橋本正博 編 2021 有斐閣

「刑法」について,とても分かりやすく,読みやすく,とても勉強になりました。

「刑法入門」といったような教科書を何冊か買って読んでみましたが,法学部の授業の教科書に使うような教科書はやっぱり難しい。というか,教科書ってホント,読んでいてつまらないよね(笑)。読み物じゃないからしょうがないんだろうけど。別に刑法に限らず,心理学の教科書も同じ。ちょっと前に認知言語学に俄然興味があって,認知言語学の教科書もいろいろ買って読んだけど,やっぱり読んでいてあんまりワクワクしないし,読みにくいことが多い。読んでいて疲れる。それが「教科書」。

その点,この本はいわゆる教科書ではないです。一般の読者に向けた,刑法の総論と各論を分かりやすく紹介・説明しています。刑法のざっくりとした全体像を知るのにおすすめです。