2020年3月16日

心身技法

様々な"body and mind"な技法は,免疫系の機能を高めます。というか,免疫系の機能低下・機能不全を防ぐ,という方が良いでしょうか。ストレスによって免疫機能は低下しますが,心身技法はストレスを弱めることで,結果的に免疫機能の回復・維持をもたらします。

新型コロナウィルスで重症化しやすいのは,免疫機能が弱くなっている高齢者や基礎疾患のある人ということですから,今こそ,心身技法が我々の健康にとって非常に重要なアプローチとなり得ると思います。先日,そんな話を,ハワイのBob Santeeとメールでやりとりしました。

こうした環境や情勢そのものがまさにストレスなわけですが,家でできる心身技法としては,ヨーガや気功や坐禅,それから空手のような場所を選ばない武術が適しています。ヨガマット一枚ぐらいのスペースがあれば,いつでもどこでも,実践できます。良ければ是非,拙著『実践 武術瞑想』(誠信書房)をご参照あれ(宣伝です)。

ともあれ今こそ,丁寧に身体に帰る良い機会かと思います。個人的にも色々と重なり,これに加えて新型コロナウィルスのために外出も控えがちになるストレスフルな状況ですが,私も日々,ヨガマットの上でじっくり続けています。

2020年3月4日

新型コロナウィルス

この1か月,連日のように報道されている新型コロナウィルスですが,気が気でない落ち着かない日々が続いています。

言うまでもなく手洗いやアルコール除菌が奨励されているわけですが,しかし,これはこれで,自分(の手)がどこをどう触れているかに改めて気がつく良い機会だと思いました。私たちは知らないうちに,色んなところに触れています。

つまり,普段いかに「気づかずに」色々と触れているかに気づくことと,我々にとって手がいかに様々に働いているかに気づくこと,この二つの気づきを促す機会だなと改めて感じています。まさにマインドフルになるための機会と捉えれば,これもまた修行の機会になります。あまり神経質になりすぎない程度に。

それに,あれこれ触れたくないからと仮に両手をポケットに入れて外出してみれば,移動はできますが,世の中,色々と不便であることはすぐに分かります。何かをしようと思えば,至るところで何かを押したり,何かを持ったり,何かを回したりしないといかんともしがたいところはたくさんあることに気づきます。