ゆっくりじっくり,身体を練りながら,自己を眺めながら,「こころ」と「からだ」を考えていきたいです。水の如く,赤ん坊の如く,脱力と弛緩しながら,柔らかくしなやかに,無理をせず無為自然に,日々の生活を丁寧に誠実に,送っていきたいと願っています。
空手で言えばナイファンチ,ヨーガで言えば太陽礼拝,瞑想で言えば只管打坐。こういった奥義たる原理・原点的な技法,無駄な装飾が徹底的に削り取られたシンプルな技法をじっくり練ることで,少しずつ味わいを深めながら,自己をならって行きたいと思っています。
生活すべてをシンプルに。
そして,何事も適当にこなすのではなく,一つ一つを丁寧に。
二〇二〇年一月四日 湯川進太郎