2022年6月30日

将棋2級

「NHK将棋講座」の「次の一手」に5か月間応募して,将棋連盟公認の2級取得することができました。前回の5か月間で5級,今回の5か月間で2級。将棋を始めてどのくらい経ったかもうよく分かりませんが,たぶん,1年以上は経ってます。ようやく2級にたどり着きました。現在,「将棋ウォーズ」で2級,「将棋クエスト」で5級なので,実力的にも棋力は2~3級ぐらいですと自称しても構わないのではないかなぁと,そう思っています。どうでしょう?

まぁ,でも,「将棋クエスト」は級位者にすでに強い人たくさんいるし(「ウォーズ」じゃ段位者でしょう,って強さの人,いますよ),「将棋倶楽部24」なんてもう級位者がめちゃくちゃ強いので(「クエスト」や「ウォーズ」じゃ高段者クラス),とにかくネット将棋で段位もってる人なんて,恐ろしいほど強い雲の上の人たちです(なお,「百鍛将棋」は簡単に昇段してしまうのでまったく参考になりません)。

レジャー白書2021によれば,将棋人口は530万人(囲碁人口は180万人)らしいので,そりゃもう,強い人がわんさといるわけですね。現在の日本の人口が1億2493万人らしいので,単純に計算して人口の4%が将棋やってることになります。なんと25人に一人!ざっくり見積もって杖道人口が2万人と言われてるので,えらい違いです。そりゃそうか。

とりあえず将棋連盟公認の初段が目標。「将棋ウォーズ」は将棋連盟公認なので段級位がもらえます。なので「クエスト」で修業しつつ,今後は「ウォーズ」で初段を目指そうかと思っています。初段までまだ道のりは長いですが,「負けてもともと」と思って,日々,精進しております。なりたいな~初段。



人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?:自我を形作る「意識」と「無意識」の並列システム

エリエザー・J・スタンバーグ(著)水野涼(訳) 2017 竹書房

「目の見えない人は夢で何を”見る”のか?」「ゾンビは車で通勤できるのか?」「起きていないことを思い出すことはできるのか?」「人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?」「統合失調症患者にはなぜ声が聞こえるのか?」「催眠術で人を殺させることはできるのか?」などなど,突飛な,しかし,非常に興味をそそる<謎>を設定して,そこから人間の意識と脳の関係について探る,非常にエキサイティングな本です。

他にもいくつか章があるのですが,一連の流れの中で章と章の問がつながっていたり展開していたりして,単にテーマがオムニバス的に並んでいるだけではない,流れの面白さもあって,とても読みやすいです。

翻訳の日本語も非常にこなれていて,奇妙な直訳調の文章もなく,読みやすかったです。翻訳論として,原語に忠実に訳すか,翻訳する言語に近づけて訳すかは,議論があるところですが(どちらが優れているとか劣っているとかではなく),自分が訳すときは原語のニュアンスを残しつつこなれた訳を目指そうとする折衷派(といえば聞こえが良いが,要するにどっちつかず)。でも,読者の立場だとこなれた日本語を求めてしまう自己矛盾。

脳は,思考や記憶などの認知的な過程において,材料に欠落があると,適当に見繕って物語を構築してしまう。そんな「都合の良く」「うまいことやろうとする」脳の巧妙さと健気さに触れることができます。



2022年6月20日

ガキ帝国

(日本,1981)

1967年(昭和42年)大阪。ケンカに明け暮れる少年たち。島田紳助・松本竜介主演。井筒和幸監督の代表作。有名な作品なので,どんな感じの映画なのか観てみたくて,ようやく観ました。


バクラウ 地図から消された町

(原題:Bacurau)(ブラジル・フランス,2019)

やっと観ることができました。前から観たいと思っていた作品。いろいろ伏線があって,あれは何だったんだ,ってエピソードもいくつもあるんだけど,なるほど,ははん,そういうことね,と全体としては面白かった。どう展開するのか,どう転んでいくのか,途中までよく分からないだけ,見飽きないといえば見飽きない。

ブラジルの田舎町バクラウ。長老だった老婆の葬儀から話は始まる。町中が老婆の死を惜しむ。まもなく,給水車が撃たれたり,ネット上の地図から町が消されたり,怪しい男女二人組のバイクツーリストが町にやってきたり,スマホが使えなくなったり・・・。

まぁ,その辺の本筋にはちゃんと理由が後々分かるんだけど,その他に謎のエピソードや行動がいくつかあるので,観た人とそれを語りたい。なんでそうするの?なんだったんだあれは?

★★★


2022年6月9日

禅に学ぶ人生の知恵:澤木興道名言集

藤田浩芳(編) (2018) ディスカヴァー・トゥエンティワン

澤木師の言葉集。前後の文脈なく,インパクトのあるところを抜き出したものなので,本来なら文脈ありきの名言だとは思うけど,でも,響く言葉は響きます。禅の本,特に,澤木師の本は,ときどき読んだ方が良いといつも思う。というのも,我々は生きていると色んな澱が溜まってきて,だんだん視界が霞んできてしまいますが,そこにときどき禅の本を読むことで,再び視界が晴れます。日々の坐禅もまたこれの繰り返しのように思うので,坐禅で日々コツコツと小さくリセット,ときどき禅の本で大きくリセット。そんな感じです。

なお,前後の文脈を含めて澤木師の言葉を味わうなら,『禅談』『澤木興道 聞き書き』『禅に聞け:澤木興道老師の言葉』『宿なし興道 法句参』などが良いです。




2022年6月6日

メン・イン・ブラック:インターナショナル

(原題:Men in Black International)(アメリカ,2019)

本作も,色々な宇宙人が出てきて楽しめました。ロンドン支部長のHighTにリーアム・ニーソン。新人のエージェントM(テッサ・トンプソン)と,やり手のエージェントH(クリス・ヘムズワース)のコンビが,謎の装置を巡って追ったり逃げたり戦ったり。

★★★



ガンズ・アキンボ

(原題:Guns Akimbo)(イギリス・ドイツ・ニュージーランド,2019)

ダニエル・ラドクリフ主演。殺し合いを中継しているネットサイト「スキズム」に,生意気な書き込みをしていたら目を付けられて,強制的に殺人のプレイヤーにさせられる羽目になったプログラマーのオタク野郎マイルズ。麻酔銃で気絶させられた後に気がつくと,両手に拳銃がボルトで固定されてました。もう,あとはとにかくドンパチ。

「アキンボ(Akimbo)」の原義は,(叱責や挑戦の態度を示す)「両手を腰に当て肘を外側に張って」と言う意味らしいのですが,その姿が両手で腰に銃を持っているのに似ているために,「二丁拳銃」という意味で使われるようです。

★★



2022年6月3日

70歳,これからは湯豆腐

太田和彦 (2020) 亜紀書房

確か朝のNHKラジオで紹介されていたので買いました。確か著者本人がインタビューに答えていたような記憶があります。太田氏はデザイナー。でも,「居酒屋」関係の著書の方が多い。居酒屋探訪の番組もたくさんやってるみたい。吉田類の「酒場放浪記」はよく観ていましたが,太田氏の番組(「ふらり旅 新・居酒屋百選」BS11)は観てなかった。いつか観てみよう。

この本は,老いてどう生きていくか,どう生きるのがカッコいいかを説いた本。なかなかためになる。視線や角度はバツグン。引退したら好きなことだけやろう。家にいないで外にいけ。さすがにデザイナーだけにセンスが良い。けど,若い頃は六本木を有名人と飲み歩いてました・・・クラシックやジャズをレコードで聴くのが趣味・・・みたいな話が鼻につくのは僕だけでしょうか。僕だけか。でも,全体には,「老いたら一人の世界を堪能せよ」ということを提唱した,良い本です。