2021年1月31日

シャザム!

(原題:Shazam!)(アメリカ,2019)

これは面白かった!シンプルに面白いです。

七つの大罪からなる魔物を封じ込めていた魔術師は,その力の衰えを感じ,力を授ける新しい魔術師を探していた。力を授けられるのは純粋な心を持っていること。ひょんなことで魔術師(勇者)の力を授かった里子のビリーは,同じ家の里子のフレディとそのスーパーヒーローパワーを使って遊びまくる。

と,ここまでは超能力を手に入れたアホな妄想中学生の話なわけですが,一方,魔物の力を手に入れた悪の博士が,ビリーの勇者の力を得ようと執拗に追いかけてくる。さてここから,スーパーヒーローとなったビリーはどうするか。ヒーローとは何か。家族とは何か。

「シャザム!」と言って変身するところがいい~。エンディングのところで,悪の博士がまだ生きていて(刑務所に入れられているけれど),ここで何やら不穏な動きがあり,続編に続く振りになってます(2022年4月にアメリカ公開予定)。

そして,キャラクター的には,同じ里子の一番下の妹ダーラがキュートで非常に良い味を出しています。最近だんだん,孫を見るおじいちゃん目線になってきました。

★★★



翔んで埼玉

(日本,2018)

魔夜峰央の漫画が原作。魔夜峰央といえば「パタリロ」です。バンコランとマライヒです。ボーイズラブ炸裂です。映画版「パタリロ」は加藤諒でしたが,本作「翔んで埼玉」にも加藤諒は出てました。

東京には通行手形がないと入れない千葉と埼玉。不法侵入すると逮捕される。千葉と埼玉はそれぞれ,「千葉解放戦線」と「埼玉解放戦線」として通行手形撤廃を求めて戦っている。そんな中,東京におもねる千葉は埼玉を陥れようとする。ちなみに神奈川は東京都ともちつもたれつの関係で上手にやっている。

物語は,東京にある名門私立高校・白鵬堂学院に,外国帰りの麗人・麻実麗(GACKT)が転校してくるところから始まります。とにかく,娯楽映画として安心して見てられます。

★★



2021年1月27日

オー!ラッキーマン

(原題:O Lucky Man!)(イギリス,1973)

ものすごく変な映画でした。『町山智浩のVIDEO SHOP UFO』枠で紹介・放映されていたので,録画して,町山氏の解説を聞いて,観ましたが,とんでもなく変な映画でした。とりあえず,ストーリーは有るようで無い。場面場面のつながりに何の脈絡もない。伏線も何もない。全部ぶつ切れ。なんだこりゃ(笑)。唐突に場面が展開していき,奇想天外で不条理な目にひたすら遭う,という話。

町山氏はしかし,地獄のような体験をし続ける,という前振りでしたので,さぞ可哀想な目に遭うのだろうと思っていましたが,基本的にコメディ映画なので,中学生が考えそうな妄想的事件(事故)に偶発的に巻き込まれていくので,深刻さはあんまりない。実際,主人公のマイケル・トラヴィス(マルコム・マクダウェル)は終始,ニコニコしてるか前向きで,いくら儲かるかばかりを考えている軽い男なのです。そして何故か,物語を通して,女性という女性にモテまくる。そして最後は・・・。

とにかく,町山氏の言うように決して地獄巡りな物語ではなくて,確かにアンラッキーな目に遭いまくるけれども,本人は至って平気であんまり深く考えていない行き当たりばったりな感じだから,結局は難を逃れるわけで,決して「アンラッキー」な男ではなく,むしろやっぱり「ラッキー」なわけです。

なんでこんなに支離滅裂なのかは,町山氏の解説を聞いていたので飲み込めましたが,これ,解説聞かずに観たら,途中で投げ出していたと思います。167分で,長いし。あの特徴的な顔のマルコム・マクダウェルだから成立してるし,もう一つはイギリスのロックバンド「アニマルズ」の曲が場面転換や幕間に挿入されて,それがなんとなく良い感じなもんだから成立してると思いました。とにかく,世相や文化や社会問題や風刺,色んなもののごった煮です。

【追記】ただ,翌日になっても場面や曲が頭から離れず,反すうしています。一つの目安として,反すうする映画って,悪くないです。逆に全然反すうしない映画は,ダメなことが多い。だから最初★1つでしたが,★2つにしました。

★★



2021年1月25日

トランセンデンス

(原題:Transcendene)(アメリカ,2014)

 "Transcendence"は「超越」という意味。神の超越性という意味もあるようです。この作品は,AIがインターネットを介して人類を超えて神の域に達する,というテーマ。主演はジョニー・デップだけど,ジャック・スパロウとかウィリー・ウォンカのイメージが強すぎて最早邪魔してます。

物語冒頭にも出てくる通り,いわゆる「シンギュラリティ(技術的特異点)」の話でもあるわけですが,そんなのは早々に突破して,感情や意識(自我)をデータ化してネット上にアップロードして,世界中のどこにでも偏在できて,さらにナノロボットという便利なアイテムが加わって,物理的なものはなんでも作れるし,何でも治る(再生できる)し,もう何でもアリ,向かうところ敵無しです。

何でもアリの暴走「AI神」に対して,それを阻止しようとする側は捜査官と元同僚科学者と反テクノロジーのテロ組織の残党という対比はちょっと物足りない。ただ,AIとなった主人公は,世界を支配しようとかそういう悪意はなくて,ナノロボットで怪我や障害を治す(ただし,その過程で,治された人はネットにつながれて,強化人間となって不死身になる),あるいは,環境問題を解決するとか,そういうことを考えています。

自我がネットにアップできたり,ナノロボットで何でも再生できたりして,話が都合良すぎるところがちょっとどうかと思いますが,最後までは観ることができました。



サスペリア

(原題:Suspiria)(イタリア,1977)

「決してひとりではみていけない」映画を,とうとう観てしまいました。ひとりで。

かの有名なダリオ・アルジェント監督の「サスペリア」,あまりに有名すぎて色んな評論で引用されるし,2018年にはリメイクされているので,もしかしたら小さいときにテレビで観たことがあるかもしれないと思って観ましたが,見覚えは全く無いので,今回が初見です(たぶん)。

物語は全体に「赤」(ときどき「緑」)が基調で,始終ゴブリンの音楽が鳴っています。1977年の映画なので,今から観れば,そのショック場面もそれほど強烈・残酷には思えませんが(わざとなのか分からないけれど,血糊の塗料っぽさが強くて,あんまり恐ろしくはない),ウジ虫の大群と目玉に針が刺さってるのは気持ち悪かった。

そもそもこのバレエ学校の存在(存続)目的がよく分からないし,そのバレエ学校に入学した主人公がなぜ入学当初から狙われるのかがイマイチよく分からないし,副校長の甥っ子が犬に噛まれて飼い主の盲目のピアニストがクビになるエピソードはどういう意味があるのかよく分からない(もしかしたら,今回僕が観たバージョンは,色々とカットされて編集されているのかもしれません)。しかし,ストーリーは破綻していても,不気味さ,おどろおどろしさ,不穏さとショック場面で観客を怖がらせようという監督の意図はよく分かりました。

★★


2021年1月21日

安心を生み出すマインドフルネス

以前にも掲載されました金子書房のnoteに,再び登場しています。今度は「マインドフルネス」に関する話です。前回のテーマは「不安」でしたが,今回は「安心」です。

https://www.note.kanekoshobo.co.jp/n/nb9dd4ae296e4


ここでは,「安心」というテーマから「マインドフルネス」について考えてみました。いろいろと不安ばかりが募るコロナ禍の毎日ですが,毎日,一日一日をできるだけ丁寧に,落ち着いて過ごしていければと思います。良かったら是非,ご一読ください。

この先どうなるか心配は絶えませんが,明けない夜はありませんし,止まない雨もありません,無常です。そう思って毎日,生きています。



トータル・リコール

(原題:Total Recall)(アメリカ,2012)

1990年のシュワルツェネッガー主演(ヴァーホーヴェン監督)のリメイク版。原作はフィリップ・K・ディックの1966年出版の小説『We Can Remember It for You Wholesale』。日本語タイトルは『追憶売ります』(1978,深町真理子訳)。原題をそのまま訳せば,「私たちはあなたのために卸値でそれを思い出せます」だから,「追憶売ります」か~。いやぁ,上手だなぁ。

シュワルツェネッガー版はもう何度も観ました。地球に住むごく平凡な労働者が実は記憶を改ざんされた凄腕諜報員だった,という話は痛快であり,ヴァーホーヴェンの容赦ない殺戮アクションがこれを後押しして,何度観ても面白い映画になってます。

かたや,このコリン・ファレル版はどうかというと,これもまた単に前作をなぞっただけのリメイクではないところが面白くて,また観てしまいました。まず,地球と火星(の植民地)という前作の対比を,ヨーロッパ(ブリテン連邦)とオーストラリア(コロニー)にして,地球のど真ん中を貫通する高速の「フォール」という乗り物で行き来する,という世界がそそります。化学戦争でもって,その他の地域はもう人が住めなくて,慢性的な過密状態になってる,そういう状況です。都市や乗り物などの描写もリアリティがあります。

別の人生を体験させる「リコール社」を訪れるところから話が展開するのは両作とも同じ。この設定は1978年に少年ジャンプで連載開始の『コブラ』(寺沢武一)も同じですね。ちょうど『追憶売ります』が1978年に出版されていますので,作者の寺沢武一氏がディックの原作を読んでいたか日本語版を読んだかして,『コブラ』がディックの設定を使ったんでしょうね。僕自身は先に『コブラ』を読んでいたものだから,シュワ版を観たときに「同じじゃ~ん!」と思ったわけですが(笑)。ちなみに,『ロボコップ』(1987)が『宇宙刑事ギャバン』(1982~1983年)と「同じじゃ~ん!」と思ったのとちょっと似ています。そう。『ロボコップ』の監督もヴァーホーヴェン。

「リコール社」に行ってから展開する下りは,シュワ版の方は違和感はなかったですが,ファレル版はちょっと端折りすぎてる感は否めません。改ざんされた記憶とリコール社の提供する商品(記憶)との一致と混濁(現実と虚構の混乱)という醍醐味をもう少し丁寧にストーリーに入れ込んでくれた方が奇妙な話になって面白いなと思うので,そこは惜しいです。

★★★


2021年1月20日

太陽礼拝

 朝,時間がないときは,とにかく,太陽礼拝だけでもやると良い。というか,朝,太陽礼拝だけはやっておくと良い。

と,ヨーガの人はだいたいそう言ってそうですから,言い尽くされているわけで,今更ながら僕がそう書いたところでどうということはないですが,やっぱり,実感としてこれは事実,そうなのです。呼吸とともに気が巡る(ヨーガ的には「プラーナが巡る」?)感覚は心地よい。今朝,改めてそう思いました。

運動的には,前屈と後屈で構成されているから全身のストレッチングになっているし,両手を上げるところやプランクからダウンドッグまでのシークエンスは肩周りのエクササイズになってるから,これから活動しようという朝の体操として優れています。

また,前屈と後屈なので経絡的には任脈と督脈が刺激されます。時間があればいろんな経絡を刺激したいところですが,とりあえず,大元の任脈と督脈で全身の気の巡りを良くし,陰陽のバランスを整えます。

そもそも,最初のタダアーサナ(山のポーズ)は,太極拳で言うところの「無極」と同じであり,動作に入る前にまずもって静かに立ち,全身の観察をするという,良い瞑想になっています。

最近は寒くてなかなかふとんから出られないので,時間のないときは,太陽礼拝ですね。



2021年1月8日

感情とは何か:プラトンからアーレントまで

清水真木 2014 ちくま新書

「感情の哲学史」を狙ったものですが,著者の狙いは,単に感情をテーマにした哲学思想を網羅的に順番に並べることではなくて,感情を哲学のテーマに据える場合に,「感情とは何か」というものをどのように問うのが良いのかという視点から洗い直すことにあります。

そもそも感情とは何かという問いを発するとき,私のような心理学者の発想は「感情の科学」の発想であるのに対して,著者はこれと「感情の哲学」との違いを浮き彫りにします。その意味でも,非常に合点のいく話が続いていて,線を引きドッグイヤーを付ける箇所がやたら増えてしまいました。感情研究する上で,心理学者も読んでいた方が良いと思います。

ただ,これは私の理解力の問題もありますが,一番肝心の「情動主義」を語る第二章の途中,「良い」「悪い」といった価値判断との関わりの辺りから,段々と話が一体どこに着地しようとするのか分からなくなり(話もときどき脱線気味?),読むのにちょっと難儀しました。


2021年1月7日

トゥモロー・ワールド

(原題:Children of Men)(アメリカ/イギリス,2006)

人類に子どもが生まれなくなって18年。国際社会の平和的な連帯は崩壊し,不法入国者の取り締まりと強制収容に軍隊をも投入する政府と,反政府のレジスタンス(政府からすればテロリスト)が攻防を続ける。そんな中で,奇跡的に妊娠をした若い娘を巡って,元レジスタンスの闘士・セオが争いに巻き込まれる。原題は「人類の子どもたち」ということですね。

まず,子どもが生まれなくなる,という設定でもって,人類はいずれ滅ぶという暗いディストピアを描いているわけですが,その原因はここでははっきり描かれてはいません。あるときから妊娠した女性が流産したり,妊娠しなくなったりして,とうとう一番若い子どもでも18歳という,とにかくそういう時代だということです。

この,子どもが生まれないという現象と世界の混沌との関連がよく分からないところもありますが,人類にとって先行き暗い世の中で,世界の秩序が崩壊している,という状況です。

ただ,こういうディストピア映画でつくづく思うのは,ではどうやって電力や食料が安定的に供給されているのか,その辺りがよく分からないわけですね。願わくばその辺りもさりげなく描けばもっとリアリティが出ると思うんですが(たとえばときどき停電するとか,食糧の入手が困難とか),そこんところはあんまり問われません。コーヒーショップで朝にコーヒー買えるし,(おそらくガソリンで?)車も走ってますし,電車も動いてます。舞台は2027年のイギリス。

でも,人類に子どもが生まれなくなれば,悲観的で憂鬱になるのは想像に難くありません。なにせどんどん高齢化は進むし,死ねばそれだけ人類の数は減っていくわけです。残すは今生きている人だけ。萎んでいくだけです。

トゥモロー号という船に乗って「ヒューマン・プロジェクト」という人道的な組織へ赤ん坊とその母親を届ける,という雲を掴むようなミッションを成し遂げることが天命と悟ってひたすら頑張る中年男・セオ。そもそもこの「ヒューマン・プロジェクト」なる組織があるのかないのかも定かでないのですが,これがディストピアに対するユートピアとして設定されています。

ところで,アクション場面は,かなりリアルで良かったです。まず良かったのは,暴徒化した群衆に森の中で襲撃される場面。思わずそのリアルさに「おお」と声を漏らしてしまいました。暴徒が追っかけてくるところやバイクがクラッシュするところは,非常に生々しい。最後の,政府軍とレジスタンス(テロリスト)との攻防も,長回しのワンカットですごいです。不法移民の扱いや収容所の環境は劣悪極まりなく,そういう細かい描写もリアルでした。

★★★



亜人

(日本,2017)

桜井画門の漫画『亜人』が原作のアクション映画。もともとの漫画がヒットしているから,亜人というアイディア自体が魅力的だし,亜人が出す黒い幽霊(IBM)の映像化もよくできてます。だから観ていて端的に面白い。

漫画の単行本の表紙はほとんどこのIBMなので,亜人の特徴は死なないことよりもむしろこっちなのかな。まず,このIBMの造形が良いです。それから,負傷しても自ら命を絶ってリセットするという戦闘スタイルもオリジナリティが高い。他にもこういうアイディアの物語は(僕が知らないだけでたくさん)あるのかもしれませんが,そう言えばトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原作は桜坂洋の小説)も,あえて死んでリセットする話でした。

漫画をちゃんと読んだわけではないですが,漫画の方は本来ならもっと深みのある世界観だと思うので,映画はそれをコンパクトにまとめらている分,やや惜しい気もしますが,2時間ぐらいにまとめる上では(盛り込みすぎるのも話がうるさくなるので)仕方がないですね。

綾野剛演じる「佐藤」ですが,原作漫画だともう少し初老の男な感じに描かれているので,綾野剛だとちょっと若すぎるかなぁ。なにせ20年間人体実験されてきたというエピソードがありますから,せめて40代の俳優が良かったと思います。ちなみに,主人公の永井(佐藤健)も佐藤も,細マッチョぶりを見せつけるかのように裸シーンが何度も出ます。

漫画の「永井」は高校生ですが,映画では研修医でした。2時間枠で「佐藤」と対決して決着をつけるためにはそのぐらいの知力と体力がある方が良い,という判断ではないかと推察します。『亜人』は,漫画もアニメもあって,世界観も深そうなので,いずれ漫画の方もちゃんと読んでみようと思いました。

★★



2021年1月6日

ゲット・アウト

(原題:Get Out)(アメリカ,2017)

ヤバい映画を観てしまいました。一度観た後,すぐにもう一度,早送りで観直してしまいました(録画なので)。それぐらいとんでもない映画でした。

才能豊かなプロカメラマンである優しげで知的な黒人青年・クリス。彼が白人の彼女・ローズの実家に行く(要するに,彼氏として紹介される),という出だしです。黒人青年が白人の彼女の実家に行く,というのはなかなかそれだけでハードルが高そうです。なので,アメリカの黒人差別の問題をテーマにしていることは間違いありません。ただそういう,観ていて居心地の悪い差別問題を扱ったエピソードが続く社会派映画なのかなと思いきや,話はだんだん不気味な,奇妙な,不穏な方向に流れていきます。だから,この映画はできればあんまり先入観(事前情報)なく観た方が良いです。この前の『マンディンゴ』とは全く逆。

白人彼女の実家アーミテージ家の家政婦・ジョジーナ(黒人)がもう,メチャクチャ不気味です(その演技は秀逸。マジで怖すぎる)。男の管理人・マーカス(黒人)もどことなく挙動不審。白人彼女の母親も,その表情がまるで霞がかかっているかのように分かりにくい。これ,映像的なエフェクトなのかと思うぐらい,表情が分からない目をしている,そういう顔した俳優さんです。そういう人を起用しているところが監督の凄さかも。精神科医である母親は,いったい何を考えているか分からず,それでいて心の奥まで見通している様子です。その一方で父親は分かりやすい,フランクで博識で若々しく物わかりが良く知的な,スティーブ・ジョブズ的人物。弟はちょっとアホっぽい差別主義的な道楽息子。嫌だろうね,親類家族にこういうヤツがいると。

実家に訪れてまもなく,近所の人たち(ただ,彼女の実家は森の奥なので,一番近い家が湖の反対側らしい)を集めてのパーティが開催されます。集まってくる住人達は主に白人(と一人だけアジア人と一人だけ黒人)。みんな礼儀正しいし,笑顔でクリスを迎えてくれます。でも,話しかける内容がどことなくちょっと妙なのです。

映画のタイトルの意味は途中で分かります。映画を観る前は,「白人コミュニティから出て行け!」という意味かと思っていましたが・・・。怖い映画ってのはこういう映画だと思った,そういう作品です。

★★★★