2021年1月25日

トランセンデンス

(原題:Transcendene)(アメリカ,2014)

 "Transcendence"は「超越」という意味。神の超越性という意味もあるようです。この作品は,AIがインターネットを介して人類を超えて神の域に達する,というテーマ。主演はジョニー・デップだけど,ジャック・スパロウとかウィリー・ウォンカのイメージが強すぎて最早邪魔してます。

物語冒頭にも出てくる通り,いわゆる「シンギュラリティ(技術的特異点)」の話でもあるわけですが,そんなのは早々に突破して,感情や意識(自我)をデータ化してネット上にアップロードして,世界中のどこにでも偏在できて,さらにナノロボットという便利なアイテムが加わって,物理的なものはなんでも作れるし,何でも治る(再生できる)し,もう何でもアリ,向かうところ敵無しです。

何でもアリの暴走「AI神」に対して,それを阻止しようとする側は捜査官と元同僚科学者と反テクノロジーのテロ組織の残党という対比はちょっと物足りない。ただ,AIとなった主人公は,世界を支配しようとかそういう悪意はなくて,ナノロボットで怪我や障害を治す(ただし,その過程で,治された人はネットにつながれて,強化人間となって不死身になる),あるいは,環境問題を解決するとか,そういうことを考えています。

自我がネットにアップできたり,ナノロボットで何でも再生できたりして,話が都合良すぎるところがちょっとどうかと思いますが,最後までは観ることができました。



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