2017年12月24日

風邪とお酒

今年は,風邪を何度もひきました。今までそんなことはなかったのに。偶々かもしれませんが,46歳になり,四捨五入したらアラフィフであり,免疫機能も低下してきたのかもしれません。

またこの1年,つとにお酒に弱くなりました。1杯ぐらいは何ともないですが,2杯以上飲むとなんだか調子が悪い。やがて頭痛になることが増えました。これでは自分で自分を痛めていることになり,アホらしいことこの上ありません。

40歳を越えて,身体が変わったなぁと思ったことは,拙著『空手と太極拳でマインドフルルネス』の冒頭でも書きましたが,40代も半ばを過ぎ,また一段,身体のギアがシフトした感じがします。

ギアチェンジは果たしてシフトアップなのかシフトダウンなのかは別にして,これからは生活と身体への思いやりをもって,自己の身体の声に,もっと耳をよく傾けたいと思います。

来年はそうしていこう。2018年もますます身体の年に。

それではみなさん,良いお年を。

2017年12月11日

宗家研修会

先日(12月2日),糸東流宗家・摩文仁賢雄先生による研修会を,小林真一先生率いる稔真門にて行いました。2時間弱に渡って宗家のご指導を直々にいただき,稔真門一同,非常に有意義な時間を過ごすことができました。


稽古修了後に,宗家とともに撮らせていただいた写真です。これからもますます精進していきたいと思います。賢雄先生,ありがとうございました。

2017年12月4日

新刊出ました

先月末に,新しく書いた本が出ました。普段,研究会や授業や講座で実践しているワークのやり方を,イラスト入りで説明しています。よろしければ是非,テキストとしてご活用ください。また,普段,私の研究会や講座に来られない方も,簡単な基本ワークならすぐ実践できますので,試してみてください。

やはり瞑想にとって重要なのは,背景的な理論,つまり「理屈」だと思います。瞑想とは何か,瞑想するとはどういうことか,瞑想するとどうなるのか,ということを,人の心の原理を知った上でやらないと,形だけ真似ても意味がありませんし,なかなか続けられません。瞑想実践は,理屈が分かった上で,続けないと意味がないのです。本書は,そのことを踏まえて,前半に,最低限の心理学的な背景理論を説明しています。ですので,まずはキッチリ前半を読んでいただいてから,基本ワークなどを始めてくださると嬉しいです。

みなさんの瞑想的生活の一助になればと思います。


2017年11月4日

速報:武術瞑想

私は,「武術瞑想」というものを提唱してここ3年ぐらい,授業や研究会や講座や教室で行っていますが,今月11月末,その武術瞑想に関する本が出ます。

前半は理論的なことについてなるべく分かりやすく解説し,後半はイラストを用いて具体的なワークの紹介をしています。これは,私が授業や講座などで話していることと,実際にそこで行ってる瞑想ワークを,そのまま盛り込んだものになっています。

現在,アマゾンですでに予約可能になっています。普段,私の研究会や教室などに来ていていただいている方にはテキストブックになりますし,一般の方にとっては分かりやすい瞑想の話と実践のためのワークブックですので,是非お買い求めください!!

2017年10月15日

ヨーガ

最近またヨーガをやりたいと思って,スポーツクラブのヨガクラスに数回行きました。

こういうのはやっぱり「先生」がとても重要だと思ったのは,以前も同じスポーツクラブで別のヨガクラスに行ったものの,そのときの「先生」は生徒のレベル(=スポーツクラブのヨガクラスですから,基本的には中高年の一般女性中心)は無視して,かなりハードなポーズまで要求し(笑),「頑張ってやりなさい,そうでなければ効果がない」と指示していました。繰り返しますがスポーツクラブのヨガクラスですから,そんなハイレベルなものは普通,求めていません。それにこの「先生」は,ヨガをなんだか履き違えている気もしました。僕などまったくの初心者でしたので,かなり堪えました。その「先生」(20代前半の女性)は,今,もういません。

一方,ここ最近数回行っているヨガクラスの「先生」は,その点,生徒のレベルに配慮し,丁寧に説明し,少しチャレンジングなポーズを入れつつ,しかし,できない場合はこのくらいの位置や形で良いという指示も細かく出してくれてます。これなら,僕のような初心者も続けられそうです。

何事においても,「先生」は,大切です。

身体の術は,なにはともあれ,やっぱり,まずは身体(=かたち)からだと思うので(そこが楽しいわけだから),ヨーガに行き着くために,まずはヨガから入ろうかなぁと思います。身体の術は,楽しくやるのが一番ですからね。まずは身体をじっくり練る。

ところで,これは前にも書きましたが,「ヨーガ」と「ヨガ」の違いはYogaの読み方の違いぐらいで,質的な違いはあるようでない,ないようである,といった感じにぼんやり(あまり厳密にではなく)捉えていますが,ただ,前者(ヨーガ)はより瞑想的インド的伝統的な方で,後者(ヨガ)はよりフィットネス的アメリカ的現代的な方を指している感じがするので,そのように僕も使っています。

またそのうち,ジョギングのように,やらなくなるかもしれないですが(笑),やりたいものはやりたいときにやる,というモットーで,ぼちぼちと。

2017年9月14日

月刊『秘伝』10月号

月刊『秘伝』10月号(9月14日発売)の特集は,「”瞑想”という武器」です。私も登場します。「瞑想と武術」といったテーマで書いていますので,ご興味のある方は是非,手に取ってご笑覧いただければ幸いです。


ここで書いていることは,要するに,私がこれまで拙著『空手と禅』『空手と太極拳でマインドフルネス』で主張していることでもあります,「武術稽古とは,行為としては,マインドフルネス瞑想である」ということです。

「行為としては」というのは,在り方としては瞑想そのものですが,そのことを自覚しているかどうかで,瞑想かどうかが分かれると思うからです。

起きている(覚醒している)間のあらゆる行為・状態は,すべて瞑想(マインドフルネス瞑想)となりえます。瞑想と自覚して行為するかどうか,瞑想と自覚してその状態にあるかどうかで,瞑想となったりならなかったりします。

ですから,武術でなくても瞑想になりうるわけですが,日常一般の行為や状態に比べれば,武術稽古はより瞑想として自覚して取り組みやすいといえます。

今回の記事をお読みになり,興味関心を持たれたからは,拙著『空手と禅』『空手と太極拳でマインドフルネス』に詳しく書いていますので,是非,ご参照いただければと思います。

2017年8月26日

教室開講

9月より,茨城県取手市にある取手カルチャーセンターにて,「マインドフルネス」と「古流空手術」の2教室を定期で開講します。JR常磐線取手駅の駅ビル(ボックスヒル)5階ですので,交通至便です。興味関心のある方は,是非,お越し下さい!

曜日: 第一・第三土曜日
時間: 13:15~14:15 はじめてのマインドフルネス
    14:30~15:30 入門・古流空手術
場所: 取手カルチャーセンター
(受講には,カルチャーセンターへの入会が必要です)

なお,体験参加の日があります。開講時間は同じです。
お一人540円にて,下記の日程で参加できます(要予約)。どんな内容かよく分からないし,いきなり入会というのは少しハードルが高い,とお感じの方は,まずお気軽に体験参加からどうぞ。予約はセンターにお願いいたします

9月16日(土)
10月7日(土)

詳しくは取手カルチャーセンターにお問い合わせ下さい。
http://www.culture.gr.jp/detail/toride/index.html

マインドフルネスだけでも,空手術だけでも,また両方でも,いずれも大歓迎です。ストレスフルな社会の中で心身を調えたい方,また,スポーツではない大人な武術稽古をゆっくりじっくりたしなみたい方,是非,お待ちしております。

2017年7月27日

沖縄空手会館

先日,沖縄空手会館に行ってきました。結論からいえば,とにかく空手家は,必ず一度は訪れた方が良い場所だ,ということです。



資料室には空手の歴史的な解説や関連書籍・武具などが展示され,一度だけでは到底味わいきれないので,一度だけと言わず何度も訪れた方が良いでしょう。沖縄空手の限定グッズの売店や沖縄そば(空手そば?)などが食べられるレストランもあります。何より,豊見城城址跡地にあるので,高台からの見晴らしがまた格別です。スタッフの若い方も多くが空手家であり,とても親切でした。

沖縄空手会館
http://karatekaikan.jp/

メインの道場も広く,ちょうど,沖縄剛柔流空手道協会(電光掲示板にそう出ていました)が稽古をしていました。総勢200人ぐらい。その大半は海外からやってきたと思われる,外国人空手家です。非常に熱心に,おそらく,セイエンチンの動きの一カ所を,何度も何度も何度も,繰り返していました。とても美しい光景でした。

資料室(観覧料:大人310円)では,約20分のフィルム上映があり,空手の歴史がコンパクトにまとめられています。タッチパネルの資料説明画面がいくつも設置されていたり,鍛錬具の体験コーナーがあったりと,空手家にはたまらない,それこそ,一日いても飽きない場所でした。(残念,今回は家族と一緒だったので,1時間半ぐらいの滞在でした)

資料室出口を出て左,レストランとの間には,空手の先達の等身大写真が並んでいました。我が糸東流開祖・摩文仁賢和先生の写真もありました。守礼門をバックに,写真右から,本部朝基先生(本部流),知花朝信先生(小林流),喜屋武朝徳先生(少林寺流),摩文仁賢和先生(糸東流),船越義珍先生(松濤館流),です。


私の記憶では,解説フィルムでは確か,沖縄空手の流派として,「剛柔流(宮城長順)」「小林流(知花朝信)」「少林流・少林寺流(喜屋武朝徳)」「上地流(上地完文)」「糸東流(摩文仁賢和)」「松濤館流(船越義珍)」,という風に紹介されていました(紹介された順番は記憶が曖昧)。『沖縄空手・古武道事典』でも,本土の流派で沖縄空手としてくくられていたのは,糸東流と松濤館流ですので,それに沿っているのだと思われます。

資料室では,この日,ボランティアで解説員をされていた,與儀清春先生(小林流)とじっくりお話することができました。売店横の裏にある資料整理室(事務室)にもお誘いいただき,この空手会館や空手の将来などなど,いろいろお話できました。そこで與儀先生が『沖縄空手・古武道事典』を開いて,(湯川が段位をもらった)糸東流二代目宗家摩文仁賢榮先生はこの人ですねとページを開いて示してくださったので,ついでに,私の先生の先生がこの人ですと,同事典に写真の載っている西田稔先生のことをお伝えしておきました。今度訪れたときには是非一緒に稽古しましょう,と暖かいお言葉もいただきました。ありがとうございました。

資料室出口近くには,西田先生とともに同事典に写真が載っている横山雅彦先生(糸東流・三木養秀館)がプロデュースした,EXILEのTAKAHIROさんによる書『清』も掲示されていました。TAKAHIROさんは,船越義珍先生の師である安里安恒先生の子孫である安里廣之先生,安里より子先生から初段をいただいているそうです。

(資料室内は写真撮影禁止なので,出口側から撮りました)

これだけでは到底伝えられないほど,もっと他にも書きたいことがあるのですが,このくらいにしておきます。とにかく説明するよりまずは是非,空手家の方は,人生において一度は,この地を訪れるべきだと思います。空手家であれば,絶対にテンションが上がります(笑)。そのくらい,かなり濃度の高いマニアックなところでした。


2017年7月10日

月刊『秘伝』8月号

月刊『秘伝』8月号(7月14日発売)に,太極拳家の真北斐図(まきたあやと)先生と私の対談が載ります。また,今号はなんと,その真北先生と私が表紙になっています。


今号の特集テーマは,「みんなが知らない太極拳の秘密」です。最近,真北先生が出された『太極拳のヒミツ』(BABジャパン)にちなんでいます(と思います)。

真北先生は,いわゆる競技系(表演系)の太極拳家ではなく,武術として,心身修養の術として,太極拳を学び,修行と研究を重ね,教えておられます。その点で,術者としては真北先生の足下にも及ばないのですが,私と武術観が非常に近いと,対談したときに感じました。

また,前にも書きましたが,自身の内面的な身体感覚を非常に重視されていて,そういった意味も,武術というものをどう考えているかが似ていて,先生の著書は発見や気づきが多いですし,今回の対談もとても勉強になりました。

是非ご関心のある方は,お手にとって(願わくばお買い求めになって)ご覧いただければと思います。

2017年7月2日

風邪

普段ほとんど風邪などひいたことがないのに,先日,京都への出張(日本感情心理学会の年次大会)で,のどにくる風邪にかかってしまいました。症状がたまたまそのときから出始めたので,京都でもらってきたわけではないかもしれないですが,とにもかくにも,まず数日間声がかすれて出ず,その後,咳と痰です。

こうして身体に患部(問題)があると,人はそこにどうしても意識が留まってしまいます。すると,今の作業が手に付かなくなり,次の作業への意欲も低下します。問題の大きさとしてはそれほどでもない声のかすれや咳だけでも,身体の問題となると気になります。そこに意識が滞ってしまいます。つまり,まず問題を改善解消しようとして,活動を停止しようとします。これは動物として極めて自然なことです。

だから,問題は問題なので,これを全く無視するのはよろしくありません。つまり無理をしてはいけません。ただ,そこはそことして気づきながら,問題の大きさを勘案して無理のない程度に,普段通りの活動できれば良いなぁと思います。

これもまたマインドフルな在り方だと思うのですが,病を病としてそこにあることに気づきつつ,それはそれとしてそこに全神経を集中するのでなく,私が在る中の幾分かはそこに配分しつつ(気を配りつつ),他のことにも意識を配っていく感じが良いのではないか。

のどにくる風邪で,そんなことを思いました。

2017年6月4日

真北斐図先生

昨日,月刊『秘伝』の対談企画で,太極拳家の真北斐図先生とお会いすることができました。以前から先生の著書は何冊も持っていたので,直接お会いし,お話しし,お尋ねし,教えていただいて,非常に有意義で楽しい時間を過ごさせてもらいました。

吉祥寺は井の頭公園にて,先生が太極拳教室をされているところにお邪魔し,教室のあと2時間ほど実技をふまえて太極拳のエッセンス(原理的な身体操作や考え方など)を教えていただき,その後2時間ほどお話をさせていただきました。お人柄もたいへん柔らかく飾らずフランクで若々しく,私の太極拳の師であるスティーブに,どことなく空気感が似ていました。

エッセンスについては,先生の最新刊『太極拳のヒミツ』に書かれていますので,是非,興味関心のある方はそちらを入手していただければと思います。太極拳をされている人に限らず,空手家や合気道家や柔術家の方にもお勧めです。新たな発見があり,武術稽古にまた厚みや深みが増すのではないかと思います。

さて,この『秘伝』の対談記事ですが,予定では,8月号(7月14日発売)に掲載されます。どんな誌面になるかまだ分かりませんが,こちらも是非,お手に取ってみていただけるとうれしいです。

2017年5月19日

睡眠

睡眠の大切さは,いまさらここで私が言うまでのことではないぐらい,当たり前です。不眠は,「うつ」などの精神障害と強い関連があります。ちゃんと寝ないと(「身体」を休めないと),「心」によろしくない。

さて,最近,なんとなく気分が優れないなぁと思っていたら,立て続けに「疲れているように見える」と人から指摘されました。思い当たる節としては,寝床を変えたこと(ふとんが変わったこと),床に入る時間がまちまちだったこと,そのため睡眠時間の短い日が続いていたことに思い当たりました。

個人的には,寝過ぎる(6時間以上)とその日頭痛になりがちなので,どうしても短めで起きようとするのですが,それでも,寝不足は寝不足,寝なさ過ぎるのもよくありません。

何事もほどほどに。中庸が大切。バランスが大切。

2017年5月5日

NHK「美と若さの新常識」

NHK・BSプレミアム『美と若さの新常識~カラダのヒミツ~』(毎週木曜午後9時)の,5月18日(木)放送回(21:00~22:00)に,出演します。是非,ご覧ください。

http://www4.nhk.or.jp/beautyscience/

この回は,私の専門である「怒り」についての特集です。司会はフットボールアワーの後藤さんと岩尾さんのお二人。この日のゲストは,高橋真麻さん,遠野なぎこさん,大神いずみさんでした。

心療内科医の中尾睦宏先生と生理学者の柿木隆介先生とご一緒でした。私は,マインドフルネス瞑想と筆記開示法を紹介したりします。

最近,「怒り」についての取材が続いています。感情制御,ストレスマネジメントが一層必要な時代になってきたのでしょうか。そもそもにおいて,競争的でストレスフルな社会になって久しいわけで,そういう世界からいかに身を守るか,ということに興味関心が高まっているということかと思います。これもまた広い意味で,武術です。

だから,武術と禅は,通じます。


2017年4月15日

月刊『秘伝』5月号

現在,書店に,月刊『秘伝』5月号(4月14日発売)が並んでいます。

今号には,三木養秀館館長・横山雅彦先生による,故・摩文仁賢榮糸東流二代目宗家の追悼記事が載っています。記事の中には,『バガボンド』の作者である井上雄彦氏との縁を結び,氏に実質的に指導をされた正修館初代館長西田稔先生のことも出てきます。かくいう私も,賢榮宗家より段位をいただいております。

沖縄から本土へと渡った摩文仁の糸東流の原型をそのままに伝えた宗家の生涯に,触れていただければと思います。

正修館稔真門(小林真一師範)では,この宗家の糸東流を丁寧に伝えています。現代の競技(スポーツ)空手とは違う,古の沖縄の空手術をゆっくり練りたいという方は,是非,稔真門にお越しください。



2017年3月21日

内側の感覚

武術は,身体の内側の感覚が重要だと思う。

私は武術の達人でも何でもないから,そんな素人が何を知ったようなことを言うか,という話ですが,外側の動きだけを真似たところで,それは術の半分までしか到達していないんじゃないかと思います。術の本質は,内側の感覚にある。

だから,師が弟子に内側の感覚を伝えることは,とても重要だと思います。別な言い方をすると,内側の感覚を伝えない(伝えようにもそういう感覚を大事にしていない)師は良師ではないと思う,ということです。そもそも,武術家として中途半端です。

競技をやっている人たちは,審判が外から勝敗(善し悪し)を判定するので,どうしても見た目にこだわっているように見えます。いわば外側の感覚を重視している。そこに興味関心があるし,そこについての言語しか持っていないかのように見えます。

本当の武術は,内側の感覚を重視します。人にどう見えるかは一切関係ありません。そういう稽古をひたすらやっていると,それはやがて禅になります。外側の感覚をひたすらやっても,残念ながら,禅にはなりません。

私はそう思います。

2017年3月9日

先生の研修会

昨日,都内のとある私立中高一貫校で,先生方を対象に,マインドフルネスについてお話させてもらいました。1時間半ぐらい話した後に,20分ほど,実践としていくつかのワークを行いました。

無極,雲手,起勢,坐禅(呼吸瞑想)。

ちゃんと数えていませんが,たぶん30人ほど来ていただいていて,お忙しい午後の時間帯にもかかわらず,たいへんありがたく思いました。教育にいろいろなものを取り入れよう,生徒指導にそれを活かそうという,この私立校の先生方の熱意を感じました。教育ですから,まずは教育者である先生たち自身が新しい何かを学ぼうとする心を常に持ち続けることが,生徒に対して学ぶということの範となるのだと思いました。

行きに,大勢の生徒たちとすれ違いましたが,みんな,良い意味でちゃんとしたまじめそうな生徒さんたちでした。みんなそれぞれがんばれ~。若者は,良いなぁ。

2017年2月22日

ヨーガ

昨日は,別の先生のところのヨーガを体験してきました。体験レッスン1500円。

もちろん初心者用のクラスでしたが,腕や足を上げたり,バランスを保ったりするようなポーズは結構きつく,筋肉を使いすぎてかなり疲れました。今回お邪魔したところは,その意味でどちらかというとフィットネスに近く,よく動くし,ストレッチングや柔軟性も意識したものでした。ハタヨーガだったと思うんだけど,これはこれで面白い。

ヨーガに何を求めるか。

今回,最初にアンケートに答えるように言われて,そこに,訪れた目的について,多肢選択で回答するところがありました。体力・健康増進,柔軟性アップ,リラクセーション,瞑想・・・。

目的は人それぞれだと思いますが,参加されていた生徒さんたちはみなさん熱心にやっておられました。初心者クラスですが,すでにみなさんけっこうできる。ただ,8名ほどいた生徒さんは全員女性で,その点がやっぱりなんとなくやりにくい(笑)。

自分の身体と向き合って,様々なポーズを取る。重力と対話する。筋肉や骨を感じる。自分を知る。思った通りにポーズができないと,ネガティブな思考や感情が湧く。それに気づく。人と比較する自分がいる。それに気づく。先生のようにできるのか,あんなポーズやあんな柔軟性なんて一生到達できないんじゃないかと悲観する。それに気づく。

いろんな意味で,とても収穫がありました。ありがとうございました。

2017年2月2日

ヨーガと坐禅

昨日,昼にヨーガ,夜に坐禅をしてきました。

ヨーガは,これまで何度かお邪魔している,柏のJUNJIさん(JUNJI「先生」と言うと,「先生」はよしてくれと昨日言われたので「さん」で)のところです。たまたま今回は他の参加者の方がおらず私だけだったので,贅沢にマンツーマンで1時間半,おそらく私のような超ビギナー用にアレンジしてくれたハタヨーガを教えていただきました。

それでも,身体のあちこちがポーズの時に力を入れすぎたり,そのポーズを維持しようと勝手に力んだりして,終わった後はかなり疲れました。ただ,身体に意識を向けてつなげていく感じや,JUNJIさんのインストラクションがとても良くて,あっという間の1時間半(+15分ほど,膝と股関節を診てもらいました。JUNJIさんは整体師でもあります)でした。

とにかく,ほんのじわりじわりとで良いので少しずつヨーガのポーズに慣れていき,よりいっそう,身体感覚を味わえれば良いなぁと思いました。女性のインストラクターで女性の参加者ばかりの,フィットネス的なヨーガはあまりやりたくないので,JUNJIさんのところで,瞑想的な本格的なヨーガを,急がずゆっくり少しずつやっていきたいなと思いました。

しかしいつもながら私は本当に師に恵まれています。

さて。

その後そのままJR常磐線に乗り,一路東京方面へ。

次なる場所は,曹洞宗宗務庁主催の坐禅道場。夜18:00から(初めての人は18:15から坐禅の仕方の説明があり,常連の方は18:40ごろから),曹洞宗の宗務庁が入っている東京グランドホテルの5階で毎月1回ぐらいのペースで開催している座禅会に参加してきました。

これは非常に良かったです。見よう見まねの独学で坐禅を初めて,毎朝坐って約10年,ちゃんとした曹洞宗の座禅会で坐禅を習ったことがなかったので,本当に良い経験でした。おそらく40分ぐらい坐ったのではないかと思うんですが,感想を言葉で言うと,「とても良かった」の一言です。というか,うまく言葉にできないですが,とにかく,良かったです。経行(きんひん)もやりました。良い。これは本当に,良い。坐禅と経行で,とても良質な時間を過ごすことができました。

水曜日の夜は平日で,普段は私の主催する研究会もやっているので(昨日は研究会をこのためにお休みしました),今度からは,近所の曹洞宗のお寺でやっている座禅会に行ってみようかと思いました。

というわけで,昨日は,すっかり瞑想な一日でした。ありがたいです。多謝。

2017年1月16日

タイチー再体験

ホノルルより帰国しました。半年ぶりのスティーブのタイチーでした。当のスティーブは,たまたま喉風邪にやられていて,しゃがれ声で辛そうでしたが,ムーブメントは変わらず,ゆったりとした流れの中で味わうことができました。


これは,ワイキキコミュニティセンターに貼ってあったチラシです。今回,短期間の滞在でしたので月曜日と水曜日の2回だけの稽古でしたが,それもあってか,特に頼んだわけでもなく,両日とも套路をフルでやってもらいました。おそらく気を遣ってくれたのだと思います。普段なら,冒頭のところを中心に繰り返し練ることが多いのでなかなか全容をすべて流すことはないのですが,ありがたいことです。

恒例になってきましたが,今回もまた最後にツーショット写真を撮りました。


時間と費用がかかりますが,またいずれ習いに行く機会があればと,願っています。

帰国して書店(紀伊國屋)に立ち寄りましたら,「空手と太極拳でマインドフルネス」が並んでいました。おそらくスポーツや格闘技のコーナーに並んでいると思います。スティーブの教えを,空手の師である小林真一先生や故・西田稔先生の教えと交えながら,マインドフルネスをキーワードに,こうやって稽古してみてはどうかという,大人の稽古を提案しています。

どうぞ一度手にとって,パラパラとページをめくってみていただけるとありがたいです。

2017年1月6日

ホノルル参り

今月中旬にまた,タイチー(太極拳)の師であるスティーブのところに行き,稽古して参ります。

ここ数年は,楊式の套路の最初の部分や左右対称の十式を繰り返す,もしくは起勢だけをひたすら繰り返す,といったシンプルな稽古をしていますので,スティーブに習った套路を通してすることはないですが,武術の稽古はつい自己流になりがちなので,こうしてときどき機会を得て,師の術(動きの質)を習いにいくのは大切だと思います。

今回はほんの短い時間ですが,十分に習ってきたいと思います。

新刊「空手と太極拳とマインドフルネス」には,スティーブの教え(言葉)そのものや,スティーブの稽古から感じたことをたくさん盛り込んで書いています。ハワイという,東西の文化が絶妙に混じり合いながら,海と山がすぐそこにある自然にも囲まれた場所は,タイチーという中国伝来の身体術を練る,絶妙な場所のような気がしています。

2016年7月 スティーブと