2019年1月26日

腕立て伏せ

空手家といえば筋骨隆々なイメージなのは,パワー空手を標榜する極真空手から来ているのかもしれないし,格闘技やプロレスのイメージかもしれない。

ただ,極真を生んだ大山倍達先生は剛柔流をベースにしているだろうから,剛柔流は那覇手の系統なので,筋骨が隆々になるのは自然である。那覇手の人は,チーシーやサンチンガーミーとかで筋肉をガッツリ鍛える。

ところで私は筋トレが嫌いである。歯を食いしばってわざわざ辛い思いをしたくない。ランニングやエアロビなどの有酸素運動も嫌いである。ゼイゼイハァハァとわざわざ苦しい思いをしたくない。つまり,小さい頃からとにかく運動が嫌いである。

しかし,12歳のときにブルース・リーに魅了され,そこからとにかく,卑しくも武術家になりたい,達人になりたいと思って日々,細々と稽古している。そこで,「腕立て伏せ」である。

腕立て伏せは,ご存じの通り,両手を床について,身体をまっすぐにして,腕を曲げたり伸ばしたりする,極めてシンプルな運動である。英語ではPush Up(プッシュアップ)という。

基本的には,大胸筋と上腕三頭筋が鍛えられるけれど,身体をまっすぐにしつづけるので,自然に体幹(腹筋)も鍛えられる。上腕二頭筋だって多少は鍛えられる。両手を床についているので,手首もそれなりに鍛えられる。

那覇手と首里手のハイブリッドな糸東流の空手家なのだから,それなりには筋骨を鍛える必要があろうと,筋トレ嫌いの私としては,このシンプルな腕立て伏せが向いている気がして,細々と続けている。

これは元々,我が稔真門の相談役・小柳先生(泰稔門)から勧められたせいもある。小柳先生はもう70はとうに超えているのに,筋骨隆々であり,圧力もすごい。腕立て伏せだけひたすらやっているらしい。シンプル。さすが昭和の空手家。

筋トレはホント嫌いだけど,ぼちぼち続けてみよう。


2019年1月1日

あけましておめでとうございます

2019年となりました。このブログは2014年9月から書いていますので,かれこれ4年と4ヶ月経ちました。今年もまた変わらず,身体を練り,心を練っていきたいと思います。そして,できることを一つ一つ,丁寧にやっていきたいと思います。そんな中で感じたことをときどき書いたり,こんなことをやっていますとときどきお伝えしたり,していきたいと思います。

一日一日を,そのときそのときを,味わい深く生きていけると良いなと思いつつ。

年頭のご挨拶として。

湯川進太郎