2023年10月22日

刑法的思考のすすめ

仲道祐樹 2022 大和書房

刑法とは何かという観点から,刑法がどのように成り立っていて,どのような社会にするために,どのように機能しているのか,を,殺人罪や窃盗罪や詐欺罪などを例にしながら考える本。面白かったです。



2023年10月13日

10歳から読める・わかるいちばんやさしい刑法

和田俊憲 2022 東京書店

わかりやすかったです。漢字に全部,ひらがなふってあります。



2023年10月9日

キャスト・アウェイ

(原題:Cast Away)(アメリカ,2000)

『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキス監督。トム・ハンクス主演。フェデックスの敏腕システムエンジニアであるチャック(トム・ハンクス)の乗った飛行機が太平洋上空を飛行中に事故で墜落し,チャックは一人,無人島に漂着する。何もない小さな孤島で,恋人のケリーを心の支えになんとか耐えて生き抜き,4年後,とうとう島を脱出する。しかし,孤独で過酷な生活を耐え抜いた男が生還した先に待っていた現実は・・・。

cast awayは,「(孤島などに)置き去りにする」「(船などを)漂流させる,難破させる」「関係を断つ,孤立させる」って意味らしい。映画の冒頭,世界中を飛行機で駆け巡り,時間を惜しんで金を稼ぎ,良い飯食ってちょっと小太りだったチャックが,島にはココナッツの実ぐらいしかない4年間の無人島生活で,わずかな物資だけを頼りに様々なサバイバル術を身に付け,まるで原始人のようにすっかり痩せてスマートになるのは,さすがトム・ハンクス。

物に溢れる現代社会であくせく働く消費生活に対する批判とか,本当に大切なのは金や物ではなく愛する人への愛なのだとか,そういう物質的な消費社会から離れて自由に羽ばたくことに気づいたとか,いろいろメッセージはありますが,そういうメッセージはともかく,なんとかかんとか不器用にサバイバルしていくチャックを見ているだけでドキドキハラハラします。

ウィルソ~ン!

★★★


コンジアム

(原題:Gonjiam: Haunted Asylum)(韓国,2018)

こえ~。Kホラー,こえ~。超こえ~。興味本位でも心霊スポットには絶対に行ってはいけない。ましてや動画再生回数上げて金儲けしようなんて絶対に思ってはいけない。確実に呪われます。呪われたら帰れません。

コンジアム(昆池岩)は,実在する元精神科病院の名前。今は廃墟になっている韓国最恐の心霊スポット。そこへ,動画配信で心霊スポットを紹介・調査して稼いでいるチーム「ホラータイムズ」が潜入する。

しかし,韓国映画,レベル高いなぁ。Jホラーも怖いのは怖いけど,Kホラー,やばいっす。

★★★★


2023年10月8日

プロメテウス

(原題:Prometheus)(アメリカ,2012)

リドリー・スコット監督。人類の創造主を探して辿り着いた星にあったものは・・・。あの『エイリアン』の謎に迫る。

というわけで,何か書いたら即ネタバレ,というぐらい,あんまりひねりのないシンプルな話です。だから粗筋についてはほとんど書けません。

人間模様なんかはほとんど描かれなくて,各登場人物のキャラクター造形も平べったい。科学者の素朴な探求心みたいなのを話の原動力にしているのはまだ分かる。しかしそれだって,そういう風に科学者を描くのはステレオタイプ的だし,そういう安直なステレオタイプで話を成立させようとするのは,科学者を馬鹿にしているようでげんなりする。その言い訳か,隠蔽か,金が目的のチンピラ科学者みたいなのを出してるのも,安っぽいなぁ。そもそもこの話自体を成立させているプロジェクトに莫大な資金を投入している資産家(企業経営者)の動機づけがイマイチ弱くて説得力がない。

考えれば考えるほど話としては薄っぺらい感じがするのですが,エイリアンや異星人の姿形はキモくて見ごたえあるので,とりあえず最後まで観ました。

★★


鬱屈精神科医,怪物人間とひきこもる

春日武彦 2021 キネマ旬報

春日氏の映画話。半年間?あらゆる仕事を辞めてひきこもっていたらしい。春日武彦×映画。面白くないはずがない。


2023年10月7日

第50回 全日本杖道大会

10月15日(日)開催の,第50回全日本杖道大会(二段の部)に出場します。なお,全日本は,希望者は全員出場できますので,何か特別に選抜されたわけではありません。なので,出場すること自体はスゴいことでは全くありません。

入門する前に一度どんな武道なのか実際に観てみたいなど,ご興味ご関心のある方は,「横浜武道館」(JR関内駅下車徒歩6分)で午前中からやっていますので,是非ご来場ください。入場無料です。





2023年10月3日

PIG/ピッグ

(原題:PIG)(アメリカ,2020)

トリュフブタが探し出すトリュフを売って,森の奥でひっそり暮らす男ロブ(ニコラス・ケイジ)。そのブタは質の良いトリュフをよく見つける。ある晩,その大事にしているブタが強奪される。大けがを負ったロブだが,ブタを探しに街へと下りていく。

「本気になれることはそうないぞ」が良いセリフだったなぁと思って,もう一回観返して英語を何とか聞き取ると,

We don't get a lot of things to really care about.

って言ってました。これ,検索したら,ここんところの場面だけを切り取ってYouTubeにアップしてありますね。ここ,この映画で一番いい場面でした。しかし,ニコラス・ケイジ,ほんと,なんでもやるなぁ。姿も演技も,ほんと別人だわ。いや,ある意味で基本的に,いずれの映画も,やや常軌を逸している「変人」役ではあるね。

★★★