2024年1月5日

アビリティ 特殊能力を得た男

(原題:DOE)(アメリカ,2018)

いやぁ,これは面白かった。一体どこへ向かってるんだと,観ながらハラハラドキドキする。真実に迫っていく謎解きが面白い。あるとき公園のベンチで気がついたら,過去の記憶(エピソード記憶)が一切ないにも関わらず,何十か国もの言語を話せる能力を有していた。身分証明書もなく,過去に関わる一切の手がかりもなかった男,ジョン・ハットンは,言語学と法言語学の博士号を取得し,大学で言語学の教授をし,妻と娘と幸せな家庭を築いていた。

しかし,ある日,大学での講義が終わると,不審な男がゆっくり近づいてきて,「俺にはスーパーコンピュータ並みの数学の特殊能力がある。お前と同じ,8年前に気が付いたら,それまでの一切の記憶がなかった。理由を教えてやる」と。

主演のティモシー・デイヴィスは,この作品の他には『疑惑の金メダリスト』って映画しか検索で引っ掛からないけど,味のある顔の,良い感じの俳優です。他にも出てそうなのに,意外。

原題の「DOE」とは,はて,どういう意味だろうと調べてみたところ,いろんな意味がありますが,これはたぶん,「身元不明人」のことを指していると思われます。日本語だといわゆる「名無しの権兵衛」っていうやつで,英語では,これをJohn Doe(ジョン・ドウ)というらしい。女性ならJane Doe(ジェーン・ドウ)となるわけね。なるほど~,それでDOEね。

★★★★



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