2014年12月21日

アラフォー

40歳を超えて3年,このところつくづく思うのは,どうも30代と比べて身体の仕様が大きく変わったような気がする,ということだ。あちこち痛いし,疲れるし。

女性によく言われる更年期障害だけれど,もちろん,男性にもある。メカニズムは加齢とストレスによる男性ホルモン(テストステロン)の低下らしい。症状としては疲労,不眠,うつなど。だからきっと身体の仕様が変わった感は,こうした内分泌系の変化も原因の一つに違いない。

別に40歳を区切りにがらりと一変するわけではないけれど,分かりやすいからとりあえず「40歳」あるいは「アラフォー」という区切りを使って理解することにして,いずれにしても何となく身体の仕様が変わったような気がする。

だから,それに見合った身体操作を身につけていく必要があるんじゃないか。20代や30代の動きを求めるべきではないし,そもそも求めたところで何の意味もない。20代30代と同じ身体仕様のつもりで生活していると,そりゃあちこち痛めるし,疲れます。この夏にやったギックリ腰も,その一つの現れだ,きっと。

稽古とは,だから,変わっていくものなのだ。稽古の内容は,年齢とともに変わるのだ。50代,60代,70代になっても,20代や30代と同じものを求めていくのは,なんだかとても奇妙だし,根本的に間違っている気がする。なぜなら,身体は変わっていくのだから。

そうして変わっていく技の内容は,思想的技術的な成熟とも言える。そしてそれは,身体的な仕様の変化に柔軟に対応した,心身の変化の現れでもあるだろう。

合気道の植芝盛平翁の技は,若い頃は荒々しかったものの,晩年は徐々に柔らかくなった,というようなことをどこかで読んだことがある(したがって,いつの植芝翁に習ったかで,弟子ごとに技が違う)。これは,純粋に技術的な成熟である一方,その成熟は植芝翁の心身の変化と相まって生じたものに違いない。

そういうタイミングに,流れの中でタイチーと出会ったのは,これもまた何かの縁,まさに武縁です。縁に感謝。

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