2015年5月7日

卓球

昨日,義兄に卓球をさせてもらいました。義兄の自宅には卓球台があるほどの懲りようで,その義兄と卓球をした,というわけです。もうかれこれ20年振りぐらいにラケットを持って球を打ちました。

いや,まず,今現在,右肩が痛い(笑)。改めて思ったのは,卓球という競技は,片方の腕だけを使うのね。テニスも一緒だろうけれど。ラケットを左右に持ち変える選手ってのは,いないんだろうか。バランス良く運動するために,左手でも同じ量,打ちたい。

それから,素早い足腰のステップは当然ながら,特に腹回りの筋肉を使うのだということが,よく分かりました。振りかぶって打つという動作は捻っているから,これは横腹辺りに効く。打つ瞬間には,下腹を締める。運動として,お腹を締めたい人は,卓球をやると良いかもしれない。

卓球をしている人でも,腹回りの豊かな人はいるだろうけれど,きっとそれは,競技として勝つことを求めてしまう故,コツを覚えてしまい,身体全体を使って動かなくなってしまうんだろうなぁと推察。

全身運動だと思えば,結構,腹回りに効くと思う。ただ,上記の通り,どうしてもラケットを持っている方の腕ばかり使うのはちょっと難だけれど。

見たままの通りだけど,実際にやってみると,反射神経も養えますね。球が帰ってくる距離と時間が,短い。その間に,球筋を見て位置取りをして,自分の腕振りの軌道を決めて,打ちたいところへ球を運ぶために振りの強さとスピードとラケットの面を調整して腕を振る。これを,いちいち考えながらではなく,瞬間的に反射的に行う。

ボールを投げるにしても,スケートやスノボーで滑るにしても,手元を見ていてはいけない。投げる先,滑る先を見ていなければならない。卓球の場合も然り。球を運ぶ先を見ていないと,球はそこにいかない。

気功的にはまさに,「意」を用いて「気」をそこに向けて運ぶのと同じだ。「意」は「目」の向けた先に向かう。従って,気を運びたいそこを見る。

いや,おそらく,卓球も,本格的になれば,球の行く先を見るのではなくて,さらに場全体を見る,相手を含めた場全体に意識を万遍なく向ける,という風になるんだろうなと思います。武術も同じ。気を向けたいところをじっと見ていてはいけない。相手を含む場全体にマインドフルに意識を向ける。

というわけで,卓球は,武術だ。

もしこれが,勝ち負けとかどうでも良くなり,ただひたすらラリーをすることが目的的になったら,それはもう「卓球道」となりますね。そうなると,卓球は武道だ,ということになります。

あの,カコンカコンと打ち合う一定のリズミカルな動きは,有田秀穂先生的に言えば,セロトニンを分泌させます。坐禅と同じです。

というわけで,卓球しているときの幸福感は,非常に良いものでした。運動後のリダクションも,爽快でした。わずか30分程度の運動ですが,かなりの有酸素運動でした。こりゃ,義兄がはまるのも分かる。

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