2016年7月12日

以前にどこかで書いたか話したかと思うのですが,帯は,やはり良いと思います。

「武術瞑想」と称して動作瞑想を中心にやっている「つくば心身技法研究会」で,私は,空手の下衣に白帯を締めてやっています。研究会に来てくれるみなさんに強制はしていませんので,結果,私だけがしているかたちになっていて,若干,コスプレ感が強いように見えますが(笑),そういう恰好の問題はどうでもよくて,機能的に,帯を締めるのは,良いと思います。

まず,腹の位置が,よく決まります。腰も決まります。つまり,腰腹が決まります。ただしキツく締めすぎてはいけません。キツすぎると腹式呼吸を妨げますので,武術にも瞑想にも向きません。しかし,帯を締めるのと締めないのとでは,腰腹の決まり具合が違います。逆に言えば,帯によって決めるべき腰腹の位置が分かる,ということかもしれません。

次に,丹田の位置が分かります。あるいは,意識すべき下腹の位置を感じやすい,と言ってもよいかもしれません。丁度,帯の結び目が丹田辺りに来るのが,正しい帯の締め方です。よく,腰のくびれのところで締めている人がいますが,あれは間違いです。締める位置が高すぎます。腰のくびれのところで締めると,帯の結び目は臍の辺りか,あるいは,臍よりも上に来てしまいます。それでは一向に腰腹は決まりません。帯というのは,下腹で締めます。

このように,帯は,本来,上衣の上から巻いて,はだけないように身体に固定させる装身具ですが,機能的に見れば,腰腹を決める上で,また,丹田の位置を同定する上で,優れた道具となりえ,また,武術や瞑想の稽古をするスイッチも入る,武道着としての文化的機能も持ち合わせていると思います。

帯は,ネットで簡単に購入できます。送料込みでもせいぜい1000~2000円ぐらいでしょう。お持ちでない方は,一度,試してみてはいかがでしょうか。

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